もう こんな旅は

サーモンピンクに囚われた
海辺の町を
 おいてけぼりの心が歩く。
海をみつめる人見知りの椰子にも
風はつめたく吹き抜けて。
バス停のむこうには
見知らぬ広場
見知らぬことばの クリスマス。

あのひとがいれば何もこわくない
という思いと
あのひとがいるからこんなにも
臆病なのだという思い。
もうこんな旅はしたくないと思うのに また踏み出してしまった。
着のみ着のまま 心ひとつで。
波がさびれた建物にあたり
勢いよく 砕け散る。
覚悟の飛沫に ふいに頬濡らす。




   
in Old SanJuan, Puerto Rico 
         
           


 palm trees h o m e island dreams