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その場所には 壮麗な建物が 肩を寄せ合い 建っている。 壮麗なる七軒と呼ばれている建物らしい。 1 2 3 4 5 6 7... 数えてみると もっとある気もする。 どれが壮麗じゃあないのだろう。 ものものしく整った場所。きれいで 複雑なかたち。軽々しく寄りかかれない色。 だが よく見れば かたわらに椰子の木が 寄り添うように伸びている。 立派さや頑なさに そぐわぬ呑気なおももちで。 |
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さらりと 空に突きでるその様子。 惹かれるのは いつもそういうところ。 そ知らぬ顔で 可愛らしく思惑をかわす ところだ。真昼の月や 湿地帯の迷い鳥。 無頓着にポケットにいれっぱなしにされた そのひとの持ちものなのだ。 こよなく くまなく 自分を愛する あなたの それでも見過ごされた部分が すきなのです。 どうか そのまま 気づかずに。 |
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