in Turks & Caicos

路上にて
 
  裸足で歩いた。とある島のとある砂利道。
四つのかかとが 踏んでいく。
茶、黄土色、灰色、黒。熱くつめたい。
さまざまな色と感触を
足の裏だけで 懸命におぼえこもうとする。
でも無理だ。おぼえることがありすぎて。
踏んだそばから かかとを すり抜けていく。
行くさきで 輝く水たまり。楽しみだな。
あの中を 跳ね上げて歩くのが。
夕立も近いね。地図はもう役立たずだよ。
 
路上は海につながれて
雨は海を 奪っていく。

ねえ ぼくの持ち物ときたら
この道と
かなたに見える一本の椰子の木だけだよ。
それでもいいの?
それさえも もうすぐ水びたしに
なっちゃうけれど。 
 
 


 palm trees h o m e island dreams