in Pigeon Point, Tobago
たて穴式の
この恋
               
   
夕闇カーテン ゆらゆらと揺れる。
黄金色の砂。ラベンダーの空は裂け
薄い血を 流している。
椰子とまつげの影
同じくらい 暗いね。

愛情だってときには避けたいでしょう。顔にふりかかる砂は
涙で泥にも なるでしょう。
今 そんなこといいたげな目で
潮風をさがす ふりしてる。

 
だから たて穴式のこの恋を
ここに埋ずめて 帰ろうか。
スコップ握り 人知れず
砂を噛む 恋の棺を つくろうか。

ひとつひとつの屋根のした。
ひとつひとつの 命の寄り添い。
それは太古の昔からの 成り立ち。
どうして手に入れられないのかな。
手に入れられなかったのかな。
穴の中じゃ あんな楽しかったのに。
   



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