海の底でおきた波が 珊瑚の花畑を 扇みたいに揺らしている。 デッキでおじけづく女客たち。 風船のように丸い男が、 自分を命の浮きにして一人ずつ海に下ろしていく。この美しさをわからせるのは 自分の使命だと言わんばかりに。 永遠に続く透明なフィルムを声が震わせる。 わかっちゃないやつらが 言うんだ。 君はそんな場所にいるべきじゃないなんて。