お ひ る ね 日 記
Aug 2008 (2) 

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2008.8.15 (Fri) in NY    ★★★

ブッカーT&MGsのライブへ@B.B.キング・ブルース・クラブ。ブッカーTのオルガンが泣き、スティーブ・クロッパーがつきでたおなかの上で弾くギターがうなり笑う。 インストのバンドでここまでしびれたのは、久しぶりじゃ。それにしても、アイザック・ヘイズが逝ってしまって哀しんでいたら、この日すでにクラブの入り口にアイザック・ヘイズの追憶ポスターが貼ってあったのには、びっくら。 いくらなんでも早すぎじゃあ…。しかしすかさず「余分はありますか?」と訊き、「ない」と言われてうなだれる。同時多発テロのすぐ直後に、チャイナタウンでオサマ・ビン・ラディンのTシャツが売られていたのをふと思いだす。
 
晩ご飯はウィングス。普通は音楽を聴く場所では食べるのに手間のかかるものはあまり頼まないのだが、ウィングスは別。そういえば昨日も似たようなおかずじゃった。 つけあわせのカラードグリーンにマッシュド・スイートポテト。本場メンフィスのクラブより南部ご飯はNY店のほうが美味しい気が。
 
2008.8.16 (Sat) in NY    ★★★

いちじくさんの鉢に生殖するキノコがどんどん大きくなっている。すごい成長力。ややこわくなる。でもとってしまうのは惜しいような、と逡巡していたら、翌日くたっと息絶えていた。 蝉より短しキノコ人生。もの寂しくなり、「自宅でできる茸栽培キット」を検索してしまう。オイスターマッシュルームやら椎茸やら色々あり、キノコ育成欲をめちゃくちゃくすぐられる。ほしい…。 いやいや、もやし栽培キットもまだ使ってないんだから、とふたたび逡巡。午後、ソーホーのアップルストアへ。親方、壊したiPod買う。親方は機械を愛するあまり、次々壊してしまう。 また買えるからでは、と疑いたくなる。あまり愛しておらぬ私は、浅く長い付き合いができるたち。
 
2008.8.17 (Sun) in NY    ★★

Sakayaという名の酒屋で注文していた黒龍を受け取り、日系マーケットで納豆まとめ買い。帰りがけにラーメン屋で晩ご飯。たまにこうして日本でみっちり! の一日を作ると、なにやら心がおさまりどころを見つけるのだ。別にインドでみっちり、とか濃厚ギリシャな日を作らねば、という焦燥感はないゆえ、やはり自分は日本人じゃのう、と実感。 一風堂では赤丸ラーメン、爆裂豆腐(美味しい!真似したい!)、シシトウのからあげ。
 
2008.8.18 (Mon) in NY    ★★

しばらくいなくなっていた果物屋台が戻ってきた。嬉しや。ご近所掲示板によると、皆が果物売りが戻ってくるのを熱望して警察や市に問い合わせていたらしい。 真相は、やはり向かいのスーパーチェーン(萎れた野菜や熟していない果物ばかりを売っている)の嫌がらせ通報だったらしい。ふむ。大が小を苛める世界はここにもありきじゃ。 帰ってきてくれて嬉しいです、と言葉であらわすのは恥ずかしく、やはり自分は日本人じゃのう、と実感。もじもじと、しかし精一杯愛想よくマンゴとバナナを買うた。
 
一昨日の晩ご飯はラムのバジルペースト焼き、2色クスクス(普通のとほうれん草のクスクス、アプリコット、松の実、玉ねぎ)、芽キャベツのにんにく焼き。 晩ご飯はマコシャークなる鮫にたつた揚げ風の下味をつけて焼いたもの。クスクス。ブロッコリと山羊チーズのサラダ。
 
2008.8.19 (Tue) in NY    ★★

コンピュータがかしゃーん、かしゃ? と不吉な音で何かを訴えていたと思ったら、ネットの接続ができなくなり、焦る。仕事も、日本から来ている友人との連絡も、みぃんなこの箱んなかなのに。 こんなときにできることといえば、箱をあけて直そうとする親方にビール出したり、ムール貝を蒸してみたり、自分でワイン飲んでみたり、というくらい。精一杯参加しているつもり、なのだ、これでも。 晩ご飯はムール貝のワイン蒸し(ワイン、玉ねぎ、セロリ、にんにく、アルーバのカレー粉、チキンストック)、ナン、ブロッコリーとコーンのサラダ。 夜、コンピュータ無事直る。これもワインを飲んだり貝を食べたりして修理に加担したおかげだと嬉しくなり。
 
2008.8.20 (Wed) in NY    ★★★

先延ばし、先送りにしていることを整理してみるため、書きだしてみる。ほぼ先送りだらけの人生だ、ということが判明しただけじゃった。これをぜーんぶクリアし、すかーんという心持ちになる日がくるのが楽しみ。 来々世ぐらいで来たらいいな。晩ご飯は、京都で会って以来のにいもとさん&奥さんののんたさんと共に、メキシコご飯@ラ・パラパ。鴨のダークモレにワカモレのせパフ、ワイルドマッシュルームなど軽やかメキシカン。 NYを離れて2年半になるにいもとさんは、この店の近くに住んでいたので、なつかしー、なつかしー、と連発しつつE.Villageの空気をすんすん吸っておられた。 私もいつかこの街を懐かしいと思う日が来るんだよな、とすんすん吸いながら思う。
 
旅行をひかえて、ついに捨てることを決意したすっぱーーーいヒカマのピクルス。次にピクルスをつくるときは、くれぐれもお酢の扱いに注意したい。 ヒカマは、皮をむいたらこんなの。
 
2008.8.21 (Thu) in NY    ★★

明け方ふと目がさめ、窓の外を見たら、ブルックリン橋の上方の空に、ちかちかと無数の星が。ミルキーウェイ?ダイアモンドダスト?(心にユーミンの歌声ながれつつ) 汚れたNYの空でこんな星の大群が見えるわきゃあない。しかし目をしばたたくも消えない。そのまま寝つかれず、「イースト川、星」で検索してみたが、見つからず。 レーシックの目に★が飛んだか…。でもとっても綺麗だったので幻でも宇宙人でもよしとする。果物屋台が戻ってきたのが嬉しく毎日買っているが、今日はいつも3本$1のバナナが4本$1にさがっていた。 24時間オープンでこの値段。かたじけのうござる。
 
晩ご飯はベイスキャロップとバジルとレモンのパスタ。ほうれん草とコーンのおひたし。親方に「日本人はサラダにコーンを入れるよね」と珍しがられた。珍しいのかー。 茸は消えたものの、拾った5cmぐらいの葉を植えたらぐんぐん育ってしまったサイズルプラント。葉が針のごとく固く尖っているので怖い。痛い。このまま育ち続けたらどうすれば…。
 
2008.8.22 (Fri) in NY    ★★

今月のしずく話書いて、先月書いたしずくゲラ読み。しずくがぽとぽと落ちるよなしずかな生活のはずなのに、この落ち着かなさは旅つづきのせいだろうか。 日本から戻ってきてメンフィス行って、今週末からミシガン。秋のトリニダード取材はスタッフが日本なので、自分の航空券とビザは自分で手配せねばならない。 年明けのキュラソー島は航空券を買ったが宿はまだ。予約をしたり旅程を考えているだけなのに、心はすでに飛んでいて、ここにあらず。まぶたに星も飛ぶわけじゃ。
 
晩ご飯はクミン、コリアンダー、醤油、味醂につけて焼いたラム肉と、ほうれん草とカテッジチーズのインドカレーとあわせたもの。ほうれん草とコーンサラダ。 なかなか美味しくて、しかもそこいらのスーパーで手軽に買える「キッチン・オブ・インディア」のレトルトカレー。
 
2008.8.23 (Sat) in NY    ★★

目の前が海のホテルに泊り、カブトガニがいる!嬉しい!という夢を見た。起きて、Yahooのニュースを見たら(IEをあけると出るように設定してある)「カブトガニ人工産卵場に成果」というニュースが目に入る。 こういう、自分とはまるで関連のない「微妙な繋がり」の夢を時おり見るのだが、正夢というにはあまりにしょぼいゆえ、興奮して人に話しても「ふうん」と微妙な反応をされるだけ。 晩ご飯は牛肉(フランクステーキ)とアスパラガスのタイ風バジル炒め、イエローライス、ほうれん草とフェタチーズ、松の実のサラダ、セロリのマリネ。
 
2008.8.24 (Sun) in Michigan    ★★★

飛行機でびゅんと1時間半飛び、ミシガン州へ。四度目の旅になるが、来るたびにジャナ宅は引っ越しており。湖に面したボート付の家から、今回は小さな町へ。 それでも湖までは徒歩3分。どこに行ってもここいらは湖につきあたる場所柄なのだ。酒屋が真向かいにあるのがすんばらしいでしょ、とジャナ。まさしくすんばらすぃ。 おまけに三人だったはずの子どもが六人に増えてる!と思ったらば、ご近所の子たちであった。女の子たちはハート型の固まる粘土みたいなものにアルファベットやビーズを埋め込み、きらきらした何かを作っている。 友情の石フレンドシップ・ロックなるものだそう。乾いたら半分こずつ大切にする友情の証。この「半分こ」ってコンセプトが懐かしいなあ。もうポケモンを描いてあげても相手にしてくれない年になっちゃった、子どもたち…。
 
途中で寄ったルビー・チューズデイのサラダ・バーにくらくら。充実しすぎでてんこ盛り。ルビー・チューズデイやTGIフライデーって、しかしどうして曜日が店名に? 前から疑問。 サラダ・バーでやめとおけばいいものを、そのうえにチキンポット・パイまで(しかもサラダとセットで$10以下!)。アメリカは郊外の人々ががふくよかなのもうなずける…。
 
2008.8.25 (Mon) in Michigan    ★★★

近くの湖のほとりの公園でジャナ、子どもらと下手くそテニス。こんなに立派な何面ものテニスコートががら空きで、しかも無料とはNYでは考えられぬことじゃ。 夕方からジャナはクロエをフィギュアスケートの練習に送り、私らはゼインをフットボールの練習に送り、指を怪我して居残りのクレイと夕方散歩。その後、ひとりで近所のアンティーク屋へ。 つかのまの静寂をうらうらと楽しむ。晩ご飯は、出張串焼き屋のごとく次々と海老や野菜を串にさし、庭のグリルでじゅー。目先が変わると敵(偏食の子どもら)が食べてくれるので、しめしめと思いつつ。 働くお母さんは大変じゃねえ。ジャナ「(子ども)一人、NYに連れてかない?」「ノー・サンキュウウウ」と元気よく、私。
 
どかんとりっぱなジャナとゲイリー家のグリル。うちの小柄なベイビーQちゃんとは大違いの、グリルママ!って感じのたたずまいなり。 子どもたちが公園で拾ってきたオレンジの実。ちまちました可愛いさ。しかし拾ってきたまま、リースに飾ったり生けたりしないのが子どもというものよの。いつまで放置?
 
2008.8.26 (Tue) in Michigan    ★★★

午前、テニス。午後、子どもらをスポーツ場へ送った後、大人らは郊外のターゲットへ。赤丸印のロゴでお馴染みターゲット、なぜかマンハッタンにはない。遂に足を踏み入れた! と喜ぶと「前に来た時も初のウォルマートだって喜んでたよね」とジャナに笑われる。マンハッタンの田舎もんたあ、おらのこと。気合のわりには地味に、パンツと箸とクラッカーのみ購入。 さてもひとのうちで料理するときに困るのは、菜箸がないことだ。ジャナの家の台所の引き出しに、そっと何組かの箸を(無断で)しまった。晩ご飯は鶏肉、バジル、レモン、スナップえんどうのホールウィートパスタとシーザーサラダを作り。 野菜大嫌いのゼインが「このサラダ美味しい!レシピ教えて」と言うので、「あんたんちの冷蔵庫にあった野菜とドレッシングとチーズを混ぜだけさね」と。またもしめしめ。
 
近所を散歩中に見つけた薔薇の家。思わず写真を撮っていたら、中から人が…。断るべきでした、すみません。しかもこの街には東洋人がまるでいないのでますます怪しかったか。  懲りずにぱちりと青い家。この後、子どもたちと売り出し中の空き家に入って(誰でも入って見学できるようになっている)楽しんだ。200年ぐらい前の古い家で怖かったー。
 
2008.8.27 (Wed) in Michigan    ★★

男の子たちの部屋を借りているのだが(追い出して申し訳ない)、部屋の隅にギターケース発見。このロゴはもしや…。クレイにきくと「僕のギターだよん」と言う。 わずか10歳にしてフェンダー・ストラトの所有者とは、うむむやるのう。貸してもらってしばらく遊んでいたら、指があいたた。午後、アンティークモールまわり。 ロブスター柄のブリキのレシピ箱を買い。晩ご飯は鮭やティラピアの醤油マヨ・ホイル焼き、鶏肉とロメインレタスのサラダ。クロエがサラダの鶏肉だけしっかり残しており。今日は負け、と心で。
 
さみしがりやのコメット。常に皆のいる場所にいたくて、おっきな体で台所の床にごろんと横になるので、ちょっと邪魔。 お気に入りのおもちゃを投げると何度でも湖へ。この後、みなに励まされ犬人生初の、すべり台にも何度か挑戦してきたのよ、あたし。ちょっとへっぴり腰だったけど。
 
2008.8.28 (Thu) in Michigan    ★★★

今日もテニスとギターで足痛い、指も痛い。午後はクレイにマリーナと図書館を案内してもらう。腕白という言葉はきみに捧げたい、と思いつつ。借り物のPCで久々にメールを開いてみたら、ポプラ社のN村さんより「チェリー」増刷のうれしい報せが届いており。 三年前の旅でさくらんぼ祭りに出会い、「チェリー」がうまれた。そして久々に訪れたこの地で、こんな報せを受け取れるとは。これもご縁というものざんしょか。 晩ご飯は、大人だけで近所のレストランへ美味しいシーフードを食べに。子どもたちはレンジでチンのインスタント食品。何かを察したクレイは早くから、「トモー、今晩のご飯なに?」とききにきて、ちょいと罪悪感。 たっまにはさー、いいじゃーん?と日本語で煙にまく。夜、いつものごとく一人、蚊の襲来をうけ、もだえる。
 
江國香織さんの「泳ぐのに、安全でも適切でもありません」という本を思いだすようなベンチ。それにしても海みたいに広い湖。 砂のうえをがっしがっしと歩くジャナ母娘。
晩ご飯はご近所さんや観光客で賑わう店へ@サイレン・ホール。生のクラムをアペタイザーに。これはかじきまぐろのローストにトマトソースのオルゾ。 グルーパーにマッシュポテト。焼き加減がこんがり絶妙。やっぱり水辺は新鮮だなあ、と思ったがよく考えたら、淡水の湖でとれたものじゃないんでした。
 
2008.8.29 (Fri) in Michigan    ★★★

朝から皆で、近所のファーマーズ・マーケットへ。この町じゃめったに見かけない東洋人の女性が、紫蘇の葉と珍しい日本の胡瓜を売っている。もしや、と思って買いながら日本語で話しかけてみると、なんと日本人の方だった!  美味しい紫蘇ご飯のレシピもいただいた。午後は大人だけで待望のワイナリー・ツアー。オールドミッション・ペニンシュラの6つのワイナリーを車でめぐる。こんなに美味しいミシガンのワインを、法律でNY州には送れないのが哀しすぎる。 んもうNYのいけず! 夕、クロエをスケート場に迎えに行きがてら見学。すごい、なぜああもくるくるくると自分の体を回転できるのか。頭のなかには槇村さとるの「愛のアランフェス」がくるくる。 晩ご飯は今日買った紫蘇を挟んだ鶏肉、海老、野菜などをグリルでじゅー。
 
ブラックベリー。熟れたものは指で触っただけでほろほろ崩れちゃう繊細さだから、そのぶん値段も高い。一箱買って、ほうれん草と山羊チーズのサラダにも入れてみた。 いろんな形のスクワッシュ。面白い形を生かして、横に薄切りにしてグリルで焼いてみた。ジューシーでうまか。
 
2008.8.30 (Sat) in Michigan    ★★

男の子たちは大人に連れられ、ペイントボールの射撃場へ1日遊びに出かけたので、私とクロエは留守番。二人で過ごすのは初めてなので、最初はお互いに人見知りなどしつつも写真を撮ってあげたり、一緒にギャラリーや雑貨屋を見て回ったり、ピザを食べたりしているうちに段々慣れてきた。 夕、帰ってきた皆の姿を見てぎょっ。ゴーグルやパッドをするから危なくはないと言っていたものの、全員もれなく痛々しい痣だらけ。服は絵の具まみれで汚れてよれよれ。捻挫した者まで…。 あー、よかったあ、行かなくて、野蛮よねえ、とクロエとうなずきあう。日本にいたときは、皆でゴーグルつけて友達の事務所を戦闘地に見立てBBガンで遊んだものだけど、あれも相当痛かったもんなあ。 最後の晩ご飯はティラピアのホイル焼きや市場で買ったスクワッシュをグリルでじゅー。
 
見晴らしのいい丘にあるワイナリー。みずうみと空が、いろいろな青い色。 ご近所も緑がいっぱい。ここをひとりてくてくと歩き、途中で庭など覗いてみたりして、怪しまれる東洋人…。
 
2008.8.31 (Sun) in NY    ★★★

人と犬に見送られ、NYへ。育ち盛りの子どもらと同じ勢いでもりもり食べていたら、なんと体重が2キロ増。とほほほ。あやつらと同じように、蛙とって、テニスして、自転車漕いで、湖で泳いだとしたって、新陳代謝のとろくなったこの体じゃあ追いつかぬのだ。 軽く反省し、晩ご飯は軽いイタリアン小皿@イノテカ。体が疲れているときは、美味しくて小さくてぎゅっと自然の味がつまったものが食べたくなる。ワインは軽いVelmentino。 ああでもすでに、ミシガンのワインが恋しいでござる。
 
オリーブは、残りを持ち帰りたいと言ったら、すこしよけいに入れてくれた。なんとやさしい、とチップもはずむ。 ビーツは、オレンジと薄く削ったパルメジャン、そして炒ったヘーゼルナッツと和えてあるのが香ばしい。
パンチェッタと野菜たっぷりのソースをかけた、ポレンタ。とうもろこし自体は好きでも嫌いでもないって感じだが、とうもろこしの粉でつくったものは断然好きだー。 たこを頼んだら、足が1本どかんと!やわらか。
 

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