お ひ る ね 日 記
Jun 2008 (2) 

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2008.6.15 (Sun) in NY    ★★★

近所の路上マーケットで買ったバジルの苗をプランターに植え替え。紫蘇も着々と生育中で、しみじみ眺める。去年は、室内である程度大切に育ててから(心を鬼にして)外に出したら、雨風に葉っぱが破れたりして結局育たなかったのだ。 気持ちを入れ替え、今年は種を寒いうちから外のプランターにばらまいておいた。すると、芽がでたのはたった数本だが、どうにか育ってくれている。 やはり生まれ育った環境に適応するものよのう、ひとも葉っぱも。晩ご飯は海老のファヒータ風(玉ねぎ、ピーマン)とコーントルティーヤ、ワカモーレとリフライドビーンズでメヒコ飯。はと麦と野菜サラダ。ラディッシュ柚子漬け。
 
2008.6.16 (Mon) in NY    ★★

フンコロガシの話とともに、さざえやあわびの話の構想も練る。魚介類は好きだが、踊り食いはにがてだ。胃のなかでもまだ踊られたらと思うと、ぶるぶる。夕、着付け教室。 先週のサウナ地獄に比べりゃやや楽ちん。でもまだ暑いので足袋をはかずにすませちゃおうかなと思ったら(袷のくせに気持ちは浴衣)、すかさず「足袋忘れてますよ」と指摘される。 へへ、ずるはいかんね。晩ご飯はゆで豚、胡瓜、エンダイブのせ胡麻味ひやし中華。竹輪と大豆と人参煮。人参は器用にさけて食べる。ではなぜ入れるのかって話だ。
 
2008.6.17 (Tue) in NY    ★★★

午前、お料理教室でたんまり試食。夕、ステーキを食べに行くという、私欲、いや食の欲にかられた日。両方とも予約が難しいので、たまたま重なってしもうたのだ。NYに住んで16年。 「ステーキならピーター・ルーガー」という声を聞くたび、一度は行ってみたいと思いつつ16年。川を渡るしなあ、遠いんだろうなあ、マンハッタンにも美味しい肉の店はあるしなあ。 などと行きそびれていたのが、遂に本日決行の運びだ。行ってみればなんのこたない、地下鉄でひと駅。近所のウィリアムズバーグ橋を渡ったはすむかい。 かえってミッドタウンの店より近かったりして。せっかくだからとブルックリン界隈を散歩。一本路地を入るとそこはユダヤ人居住区。この暑さに黒い上着に黒帽子のひとびとが闊歩している。 頭頂部を剃髪し、サイドを伸ばした彼らの髪を見て、あるものとの共通点を発見する。……侍?
 
料理教室、本日のメインはチョリソとシーフードのスパイシー・シチュー。たっぷりの魚介類とチョリソからでた旨みが最高。ガーリックブレッドの美味しい作り方も教わり嬉しや。 前菜には、さめてもこっくり美味しいスパニッシュオムレツとオリーブ。裏返すコツは練習せにゃあ。
デザートの基本はチョコレートブラウニー。チョコレートたっぷりなのにむ甘さ控えめ。こちらは切り分けて各自、お持ち帰り。 ランチ用には小さく切ったブラウニーとアイスクリームにキャラメルソースがけ。甘さに脳天しびれたり。
そして夜には、どっかんとステーキ。一人分じゃないよ、三人分だよ。ほんとだよ。 男たちは肉の後にデザート(見よ、この巨大なこってりパフェ!)までもたいらげたり。あたしゃ食べてないよ。ほんとだよ。
 
2008.6.18 (Wed) in NY    ★★★

晩ご飯は、マットレス売りに精出す手下とマレーシア飯@スカイウェイ。例によって物々交換。頼んでおいたロシア惣菜屋のレタス・ピクルス(大好物。マンハッタンには売ってないのが哀し)、シェイカやブジェニナなる美味そうな三枚肉のハムなどいただく。 私はフタアミンクリームや手下ママ用に旅行グッズ。そして彼女さんに鞄、たくさんの服など託す。手下の彼女さんは年に何度か、ブラジルにチャリティで物資を送っている。 郵送料は高いし、けっして楽なことじゃないはずなのにずっと続けている。ボランティア団体を通すと手続きやら手数料やらで実際にはなかなか届かないこともあるからだろう。 あんたも何か世に役立つことしたれと手下に言うたったが、食べることに夢中の様子。これもある意味の貢献か。
 
隣の席のひとが美味しそうな野菜を食べていた野菜を注文。Kang Kung Belacanという、ヤモ芋の葉と海老ソースの炒めとか。美味しい!  こちらはいつも頼むドライカレー風のBeef Rendang。ご飯がすすみすぎ…。
 
2008.6.19 (Thu) in NY    ★★

終日創作。のはずが、料理雑誌「グルメマガジン」「フード&ワイン」のバックナンバーを読みふけり、いらない広告ページを切り取り(薄くして本棚スペース確保)、気になるレシピに索引つけて…。 いかんエネルギーを使いすぎた。仕事に戻る。いま、「まじる」ことについて書いている。考えている。まじりたいのか、まじりたくないのか。その境界線でひとの心はゆらゆらり。 晩ご飯は牛肉(先日のステーキの持ち帰り。さめても美味しい)、くわい、ブロッコリ、絹さや、ねぎの中華炒め(オイスターソース、酒、味醂、醤油、ごま油で)。手下にもらったレタスのピクルスがうんまい、うまい。
 
2008.6.20 (Fri) in NY    ★★

明日はクローゼット工事人が来るゆえ、あたふたと中を空にする。店で棚の配置デザインをシミュレーションしてもらうとき、クローゼットの種類を選ぶ項目があった。 「ウォーキングクロゼットですか?」と訊かれ、「このサイズなんですけどね(かなり狭い)、中で歩けないこともないかなあ。2歩?いや1歩半?」 私が首をひねると、係のひとは「じゃウォーキングってことで」と笑顔で。ひとの自尊心をくすぐる、ニクいおひとじゃ。ものは言いよう、で客増えて。
 
2008.6.21 (Sat) in NY    ★★

入れ物の店」からまず「エルファ」の棚パーツが配達され、時間差で、設置してくれる人が派遣されてくる。 …はずが、土日は軽い工事もダメとかで門前払いに! 管理事務所で事前に確認したのに、警備員のおじさん頑としてゆずらず。設置人に平謝り。しかも今日中に片付くかと思って、洋服やら靴やら掛け布団やらが家中に思い切り散乱しておる…。 アイロンがけが嫌いなのでただでさえ皺のよった服が刻一刻とますます皺だらけ。夕、アイスチャイを飲みながら散歩していたら、猛烈な腹痛に襲われる。 そうだった、夏はいつもアイスやつめたい飲み物を油断して飲んでは、私のひ弱な腸はパニックをおこすんじゃった。それなのに、夏の始まりはいつも同じことに。学ばない腹と頭。 晩ご飯はポークのバジルペスト焼き、椰子の芽とレタスサラダの玉ねぎドレッシング、ラディッシュ柚子漬け。
 
2008.6.22 (Sun) in NY    ★★★

園芸少々。演芸はしない。親方、アナダマパンを焼く。パンの発酵時間に支配されておるような休日。午後は川沿いの巨大スーパー、パスマークへ。ホールフーズに行くつもりでパスマークに行くと痛い目にあうことを知る。逆もしかり(それはそれで両方好きだが)。 両者は客層も置いてある品もまるで違う。エコバッグのデザインも違う。帰りに近所のグリーンマーケットに寄りて、新鮮なえんどう豆を買い。
 
一昨日の晩ご飯はキャットフィッシュのケイジャンスパイス焼き。イエローライス(赤ピーマン、玉ねぎ)と椰子の芽とベイビーほうれん草、赤ピーマンのケイパー・ビネグレット。 海老のバジルパスタと、エスカロールとえんどう豆のにんにく炒め。新鮮なえんどう豆の美味しいことよ。
 
2008.6.23 (Mon) in NY    ★★★

夕、着付け教室。行く前に、補正用のガーゼをちくちくと縫う。私の発明品(とよべないほど幼稚なものだが)をみなさん褒めてくださったので、その気になったのだった。 しかし着付けの腕は、本日で10回目というのに、まだまだどっこい。今期から入ってきたゆきちゃん、「それで(そんなもんで、の意)10回…安心するような、哀しいような…」と微妙な顔に。 帰りにゆきちゃんと居酒屋に寄り、熱いきもの(購買欲)談義@萩。塩焼きそば、はまち刺、茄子焼き、あなご天ぷら柚子塩、かりかりじゃこ大根サラダ。食った食った喋った喋った。
 
2008.6.24 (Tue) in NY    ★★

手下にもらったレタスのピクルスを食べつつ、カンニング(試験の盗み見、じゃなくてピクルスや保存食作り)のお話を書く書く。 晩ご飯は「火曜はムール貝食べ放題だよ」の店でムール貝、フレンチフライ、生牡蠣、カラバッサ(スクワッシュ)と、かぼちゃの種、山羊チーズのサラダ@エセックス・レストラン。 ムール貝はぷりぷり、フライはかりかりで調子に乗っておかわりしたら、後に胸やけで大変な目に。「All You Can Eat」は悪魔の囁きと己よ知れ…。
 
2008.6.25 (Wed) in NY    ★★★

先週、はからずも門前払いされて(して)しまったクローゼットの棚取り付け人、来。かんかんがーがーやって、1時間ちょっとでクローゼット内に便利な棚が完成。めでたし。 これでようやくあらゆる場所にうずたかく積まれた服や靴を隠せる、いや片付けられる。あと数箇所、魔窟と呼べるクローゼットがあることは脳裏から箒で掃き去った(ちまちまと棚やパーツを買い揃えるとこれが結構高くつくのだ)。 晩ご飯はちょいと祝いごとありて、からすみ!からすみ!と鼻息荒くトライベッカへ。日本人シェフのパシフィック料理店ということだが、パシフィックより頭はからすみ@グリニッチ・グリル。
 
予期せず日本酒があったのが嬉しく、渡舟の吟醸をのむのむ。フォアグラのソテーは噛むととろける肝の滋味、くくく。 脂ののった鯛のカルパッチョは、ごま油とわずかな焦がしにんにくがきいており。にんにくの焦がし具合までもが、絶妙。
ずわい蟹とからすみのパスタ。これを食べたさにわざわざ東から西にマンハッタンを横断したのであったことよ。ちょいしょっぱめだが、からすみもたっぷりで至極満足。 こちらはケイジャンスパイスの揚げロブスター。ロブスターの素揚げって新鮮だなあ、ぷりんとして。でも身より海老みそ好きなあたしにゃ物たらんような…。
 
2008.6.26 (Thu) in NY    ★★★

お昼ご飯をひろくんにご馳走になる@蕎麦屋。CDのライナーノートを書いたお礼にワインを奢ってくれるという約束が、日本酒と蕎麦とみがき鰊と卵焼きに!  ほんの駄文にかたじけない。ひろくんはほとんど持ち出しで自分のCDを出したが、見習おう。私も本を出したい形で出せるなら自費や持ち出しでもいいやと、このところうっすら考えていた。 その気持ちをくいっと後押しされた気分になる。むろん今まで出したくない形で出した本など一つもなく、そしてそれは大変ラッキーなことだろう。が、この心意気でいたら、さらに足もとは軽くなるはず。 うんうんそうじゃ、と蕎麦啜りつつ思う。晩ご飯は雑穀玄米ご飯に豆腐サラダ、明太鰯に納豆。鰯に鰊とよき日じゃ。
 
2008.6.27 (Fri) in NY   

ひろくんが送ってくれたプレスリーのYouTube画像にじっと見入る。今までさりげなく避けてきたプレスリー(にビートルズ)。やばい…かっくええ。来月のメンフィス行きにむけ、なにかが噴火前の火山のごとく、むくむくと。 夕、見解のちがいと言葉のすれちがいに苦渋。晩ご飯は塩豚ともやし、ネギにんにく炒め、えんどう豆ご飯、キムチ胡瓜あえ。
 
2008.6.28 (Sat) in NY    ★★

ホーム・デポへ@23丁目。BBQ用のプロパンや、「Oops!」なる、いかにもうっかりさん向け的な名の汚れ落とし液買う。日本だと、着物の汚れ落とし用にベンジンを使うとよくきくが、こちらじゃベンジンなるものは危険物扱い(たしかに火気厳禁の危険物だが)。しかしBenzineの別名はNaphtha、もしくはPetroleum Etherなることは執念で調べあげてある。ベンジンを尋ねても怪訝な顔をされるが「ナフサありますか?」と訊くと、ペンキ売り場にちゃあんとあるのだった。 ちなみに「BBQグリル用のプロパンありますか?」と最初に訊いたところ、これも女の店員さん、目をつりあげて「そんなのないわよ!NY州じゃ売れないのよ」と言う。 次の店員さんをつかまえ、「バーナー(工芸や工事用の)の燃料ありますか?」と聞くと、やはりちゃあんとあるのである。ものは訊きようとはこのことなるよ。 しかし落ちるかなあ、Oops!で。不安なので帯の裏側で試してみよう。Oops!とならぬよう。晩ご飯後、不良のように抜き足で家を出て、ミッドタウンのバーへ@Jさん誕生日。
 
晩ご飯はいずみ鯛のカレー粉焼き、フェタチーズとエンダイブとバジルのサラダ、えんどう豆ご飯の焼きおにぎり。 京都の錦市場で買った青山椒の塩漬け。佃煮もすきだが、断然こちらのほうがすきだー。ぴりりと小粒でああ幸せ。
 
2008.6.29 (Sun) in NY    ★★

夕立の合い間に買い物@ホールフーズ。途中でM&Mのまんまるなアイスキャンディーを無料で配っていて、喜んでもらいにいく。あのM&Mのマーブルチョコをそのまんまおっきくしたような形でカラフル、真ん中にMのロゴ。 ぱりんと歯でチョコを割ると、なかはバニラアイス。美味しい! 可愛い! しかしまた腹が痛くなると困るので半分で諦める。我ながらおとなじゃ。
 
晩ご飯はベイ・スカロップと絹さやのレモンバジル・パスタ。レモンは、皮をすりおろしたゼストを入れると断然香りがよくなる。が、ちょいとワックスなどは心配。 ホールフーズで買ったブルー・ヒル・ベイの酢漬け鰊。お醤油をちょいと足らしてご飯のおともに。いける。
 
2008.6.30 (Mon) in NY    ★★★

「ぴしゃんちゃん」のゲラ、略してぴしゃゲラ読み。終わって着付けクラスへ走る走る。脳内では着物を着ているので小走りにね。あ、草履の鼻緒がとれちゃった。 名古屋帯もままならぬまま、半帯で貝の口結びに手をつける。今回のコースは今日で終了なので写真を撮っていただいたら、「貝、どこ?」というぐらい、へぼへぼな結び方であった。 まだまだ続くよ、きもの道。終わってゆきちゃんと、「仕事しなきゃねえ、夏休みを楽しくとるために」と、口先だけで言いつつ、ワインとシーザーサラダとフレンチフライでお疲れ様。
 

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