お ひ る ね 日 記
Mar 2008 (1) 

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2008.3.1 (Sat) in NY    ★★

明日からの旅にそなえ、ドラッグストアで日焼け止め調達。いつものように何種類もの蚊よけ虫さされグッズを荷物につめこむ(携帯ベープに虫よけプレスレットに撃退スプレーにかゆみどめ数種!)。 これほどまでにしても、誰よりも蚊に愛される哀しいさがなり。就寝前に毎晩楽しく「ファミリーガイ」を観。それにしてもピーターはおばかで品も常識もなく、意地悪でおでぶだ。 それなのに段々と、おなかの肉のたぷたぷ具合まで可愛く思えてくるのは、中毒の始まりか。くわばらくわばら。晩ご飯はハム青梗菜炒めのせラーメン、クレソンのおひたし。
 
2008.3.2 (Sun) in Sanibel    ★★★

本日から8日間のフロリダ・サニベル島の旅。約9年ぶりだ。前回むやみに貝を拾ったり買ったりしすぎたので、今回は厳選しようと心に誓う。なぜなら9年前に拾った貝は何に使うでもなく、箱のなかで眠りっぱなしゆえ…。 イタリアに行くと、もてもて気分になれるというが(行ってみたい!)、フロリダも自分が若くなったような錯覚におちいるので、捨てがたい。 どこもかしこも退職移住者や長期避寒のお年寄りでいっぱいなのだ。若者気分で溌剌とストーンクラブにかぶりつき、殻の欠片で指をぶすっと刺してしまう。
 
初日の晩ご飯@Doc Ford's。どっかんとアイスバーグ・レタスのサラダ。サラダというか、ただ4つに切って置いただけ、ともいえる。 十月から五月限定のフロリダ名物、ストーンクラブの爪。おいしい! が、殻がその名の通り固いので手ごわい。指に刺さって、初日から負傷…。
こちらも目当てだったロックシュリンプのペンネ。この後ロックシュリンプ探しに奔走するも、結局ここで食べられただけじゃった。無念。 フィッシュタコスにビーンズ&ライス。
 
2008.3.3 (Mon) in Sanibel    ★★★

早起きして灯台のほうまで散歩。ジョガーのひとたちと、「おはよう!」と挨拶をかわしながら歩く。貝は見るだけ、拾いすぎない、と誓ったばかりなのに、ついつい砂浜を歩く目線はじっと下を向きっぱなし。 波打ち際はざっくざく。珍しいものや完璧な形のは少ないが、これまた宝探しのようで楽しや。潮の干満チャートで引き潮の時間をしっかり確かめ、その時間を浜の散歩にあてることにする。いや、見るだけ見るだけね。
 
カモメもペリカンも白鷺もたくさん見かけるけれど、浜をちょこまか走りまわるサンドパイパー(イソシギ)が断然かわいい。もっと落ち着けえって感じだ。 晩ご飯は庭のグリルでBBQ。新鮮なグルーパー、ポートベロマッシュルーム、ズッキーニ、にんにく丸ごと、とうもろこしなど焼き焼き。ピール&イートの海老も前菜に買ってきた。
 
2008.3.4 (Tue) in Sanibel    ★★★

J.N.ディング・ダーリン国立野生生物保護区を車で見て回る。このダーリンさんという活動家は漫画家でもあり、その昔サニベル島の土地が開発者たちによって買い占められそうになったときに、漫画でもって野生保護区の必要性をうったえた。 その結果、島の1/3ほどを占める保護区が実現したらしい。漫画で、というのがかっこいいなあ、粋だなあ。写真のダーリンさんは手塚治虫先生にも似た素敵な紳士。 帰りに、「She sells Seashells」なる店にて貝の絵葉書買い。この後、旅の一週間、この店の看板を見るたびに「シー・セルズ・シーシェルズ♪」と歌う羽目に…そこが狙いか?
 
お昼ごはんに食べたスティームド・クラム。この他にフライド・アーティチョークとスパイス・フライで満腹。 昨日のストーンクラブの爪があまりに美味しかったので、晩ご飯はスーパーでまたもストーンクラブを買ってきた。1ポンド$15。それにアスパラやズッキーニにコーン。
野生生物保護区にて。茂みからでてきたサギの… 首が、のびるのびる〜。のんびり顔のワニにも遭遇。
 
2008.3.5 (Wed) in Sanibel    ★★★

朝の灯台散歩。途中に鷹の巣があり、いつ見ても1メートルぐらい巣から離れたところで鷹が見張り番をしている。うまいもんは見のがさねえ、てな態度はサンドパイパーと同じなのだが、この威厳の違いはなに…。 帰り道、灯台の写真がぎっしり飾られたライトハウスカフェにて朝ごはん。午後はキャプティバ島へドライブ。ボート水路つきのお金持ちの家を見て回るのは、庶民のひそやかな旅の楽しみの一つ。 壁の色が今一歩だねえ、アーチはいいんだけど、なんて余計なお世話を言っても、玄関までの距離が長すぎて誰も聞いちゃない。午後5時の引き潮を狙いて浜辺の散歩。 カラフルな帆立貝キャラコ・スカロップがまあたくさん。手が伸びそうになるがまだ生きている。鳥たちの馳走だ。
 
晩ご飯は本日も自炊。庭で炭焼きBBQ。スーパーマーケットで買ってきた新鮮なマヒマヒや野菜、ポートベロ茸など焼き焼き。持参のニューオリンズのスパイスが役に立つ。 サニベル島とキャプティバ島を繋ぐあたりの沼地。なんてことのない風景だが、それでも湿地に惹かれるのはなにゆえか(除く・蚊!)。
 
2008.3.6 (Thu) in Sanibel    ★★★

念願のサニベル貝祭り、年に一度のシェル・フェアへGo。国際フェア!とうたいつつも、地元のコミュニティーセンターの手作り風会場でちんまり催されているところがほのぼの。 珍しい貝や工芸品のコンテスト、表の会場ではお土産品もあり。子どもたちが貝の生態を説明してくれるコーナーは、文化祭といった趣だ。しかし国際されど国際!  私が今年集めている(結局集めてる…)オレンジ色の小さな二枚貝は、「ローズ・ペタルTellin」という名だと知る。そういえば本当に薔薇の花びらみたいに愛らしい。 ちなみに九年前のテーマはパールっぽいレモン色のジングル・シェルなり。工芸熱をうずうずそそられながら(危険)会場をぐるぐるしていたら、昨日寄った貝の標本店の偏屈なおじさんに声をかけられ、びっくり。 おじさんは、珍しい貝や標本を売る店を長年やっているが(九年前にも行ったっけ)、今年で店を閉めるとか。「買いに来るのは月に一度のディーラーぐらいだしな、やってられん」とのこと。 私が買った2個で$10の貝ぐらいじゃおじさんの商売の助けにならないのだ。次に来た時にあの埃だらけの怪しい店がもうないかと思うと、さみしいなあ。
 
こじんまりとした貝祭りの会場、しかし貝にかける情熱は熱い! たくさん綺麗な作品があったが、手前の貝細工の鶏がグランプリとは解せぬ。うーん、見るほどにリアルで怖かった。 一目ぼれしたナイトスタンド。出品作品は買えはしないのが残念。作りたい、いっそのこと作りたい…。
旅先で気にいったものは毎日食べたい派なので、晩ご飯にはまたもやストーンクラブ・クロウ@Island Cow。ここのも美味しかったけれど、ディップソースは初日の勝ちかな。 ホースラディッシュクリームのかかったアイランド・グリル・オイスター。それに魚のファヒータ。牛と名のつく店でも食べるのはシーフードのみ。
 
2008.3.7 (Fri) in Sanibel    ★★★

自転車を借りて、島内をきこきこサイクリング。借りた自転車はペダルのブレーキだけなので、漕ぐのが下手な私はぱたんと倒れたり、よろよろしたり、逆風で汗だく。 数日借りて健康生活!を計画していたが、今日だけで(しかも2時間)十分。この軟弱者。昼ご飯の前にプールでひと泳ぎ。 この温水プールはお年寄りたちの寄り合い所と化しており、皆さん水に「つかり」ながら延々と世間話をしておられる。その横を、「すみませんねえ」とちまちま犬かき。 午後、ターポン湾へ。支柱にちょこなんと鎮座するブラウンペリカンたちをながめる。水上の細い棒の上で昼寝なんて、金槌の人間には考えられぬわざじゃ。
 
微妙なバランス。 近寄っても全然逃げない白鷺。釣りボートのあるところに、鳥あり。野生保護区にわざわざ行かずとも、野生の鳥との遭遇率高し。
コンドミニアムの住人たちは誰も外でBBQなどしないので、私たちの専用グリルに。「今日は何焼くんだい?」とお声がかかる。いや今日は久々にちょいと肉をね。 新鮮なジャンボシュリンプはしばらく塩水につけてから殻のままグリル。うまし。ホイルのなかは、先を切ってオリーブオイルをたらした丸ごとにんにく。
 
2008.3.8 (Sat) in Sanibel    ★★★

ものすごい強風のなか、灯台方面へいつもの散歩。いるいる、いつもの見張り番の鷹。こんな日にも何か釣れるのだろうか、と釣り人が集う桟橋に行ってみたら、さすがにおじさんが一人だけ。 足を踏んばりながら釣り糸をたれている。「風強いですねー」などと話していると、沖で飛びあがる影が。イルカが桟橋のすぐ近くまで来て、荒波とたわむれるように泳ぎまわっている。 ペアになって仲良く泳ぐの、ちっこいの、その近くに見守るように大きいの。「5頭はいるなあ」とおじさん。桟橋から吹き飛ばされそうで怖いのとわくわくが入り混じった気もちで長いことながめる。 午後、貝博物館でうっとり貝をながめ、そのまま島のゴルフ場内の高級住宅地で豪華な邸宅をうっとりながめる。貝土産少々。
 
マンハッタンの小ぎれいなアンティークショップと違って、埃だらけで雑然とした店内、お店の人もなにやらやる気がなさそうなところがいい感じの店。 塩入れにしようと買った緑色のジャー。二つあるうちの一つは蓋が割れていたのでこちらを買ったが、よく見たらこれも蓋の内側が欠けており…。でも使う。
晩ご飯は魚も売っているティンバーズへ。初日のBBQ用のグルーパーはここで買ったが、とても新鮮だった。前菜は、サワークリームとキャビアをのせた生牡蠣。 蟹肉むっちりのクラブケーキ。もちろんストーンクラブ・クロウも注文(これで何度目だ)。
 
2008.3.9 (Sun) in Sanibel    ★★★

朝の散歩から戻り、さてゆっくり朝ごはんを食べてシャワーを浴びてパッキング…と悠長に構えていたら、突如としてあと15分でチェックアウト時間だと気づく。 今日から夏時間の始まりなのだった。ああ焦った。毎年飽きもせずやられるよ、この夏時間・冬時間にゃ。すみませんすみませんと遅れてチェックアウトするも、「いいのよー」と問題なく見送られる。 素敵なフロリダ時間。タヒチアンガーデンの名にあわぬ、あまり南国っぽくないモールで、ハワイのやさぐれ姉ちゃん風シャツやサーフブランドのTシャツ買う。 よく、南から帰ってきた人がまだ寒い空港でうかれた格好をしているが、まさにあの領域かと。むろん足もとは靴下にサンダル。
 
広大なゴルフ場に自分のカートでご出勤、というような豪華なお屋敷もたくさん見たが、ただの目の保養。実際あこがれるのはこじんまりした南国のコテージ風の家なのだった。 椰子の木がある家、いや椰子の木が高々と育つような庭のある家。…いいのう。
遅めの昼は初日に行って気にいった店で@Doc Ford's。作家の人がやっている店らしく、入り口には著作がずらり。キーライムとオールドベイで味付けたゆで海老。 ほうれん草、青リンゴ、ブルーチーズ、甘くてスパイスの効いたピーカンのサラダ。真似させていただきます、と心でメモ。
 
2008.3.10 (Mon) in Sanibel    ★★

南国ぼけのまま、着物教室。「あれ?着物のたたみ方って着る前としまうときと違うんでしたっけ?」とつい訊ね、先生の顔が「まだこのひとはそんなことを…」と曇ったのが、哀しかった。 ついでに言えば長襦袢のたたみ方も着物と違うんでしっけ…。着物道、まだまだ先ははてなく長い。手下に「着物教室に通っている」と報告したら、心の底から大笑いされた。 はつらつとした高らかな笑いだ。このところ色々と辛そうなので、笑わせてあげられてよかった…。ということぐらいじゃろうか、今のところの功績は。 晩ご飯は牛肉と油菜のにんにくエンジェルヘア・パスタ。玉ねぎのサラダ。
 
貝の陰干し。 お土産に買った貝の洗濯バサミ。そういえば、セントマーティンでお土産に買ったのも洗濯バサミだったっけ。別に集めていないのに、なぜ。
 
2008.3.11 (Tue) in Sanibel    ★★★

はじめて参加する料理教室@ソーホー(着付け教室につづき、仕事がせっぱつまっていないころ、勢いで申し込んだもの…)。美しいキッチンで教わる美味しい料理の数々。鴨ってこんなにジューシーで柔らかく焼けるのだなあ。そして楽しい試食の時間。しかし私は見た。 完食しているのは自分だけで、可愛らしい駐在員の若奥様方はいそいそと残りをタッパーに入れているのを。空のタッパーを持ち帰る自分の不甲斐なさ。 晩ご飯は野菜を十種ほど入れた牛肉ハトムギスープ。
 
本日のメインは鴨の胸肉ローストとチェリーソース。鴨はかりっとジューシー。 鴨にはワイルドライスのピラフ添え。後日、炊飯器でワイルドタイラミックスを炊いてみたら、ワイルドライス以外の穀物がべちゃっとしてしもうた。水入れすぎたかも…。
サラダは、胡桃にブラウンシュガーをまぶしオーブンでローストするキャンディードのやり方も教えていただく。トッピングに色々と使えそう。 先生のお宅は見事なプロ仕様のオープンキッチンに、インテリアも洒落ており。料理の合い間にきょろきょろ。
お口直しのグラニテに とろりと甘いフォンダン・オ・ショコラ。甘いものは苦手なはずなのに、これは幸せな味! しかし作るかといったら、ううん…甘くて幸せなものは誰かに作ってほしい!
2008.3.12 (Wed) in Sanibel    ★★

習いごとや貝拾いや次の旅の計画だけで、人生すぎていくわけじゃあないんだよ、おまいさん、と痛感する日。すでに締切日を軽く過ぎているお絵かきをがしがしと電子ペンで。 でも昨日の鴨はおいしかったな…やっぱり習ったら自分でも作らないとな…忘れちゃうし。休憩時間にさっそく鴨肉をネットで検索。 晩ご飯は平目のムニエル(サニベルで買ってきたキーライム味スパイスをふりかけたら、美味しかった)、にんにくマッシュポテト、油菜の黒酢炒め、ズッキーニ焼き。
 
2008.3.13 (Thu) in Sanibel    ★★★

またしても終日、断水。それも、断水開始時間10分前に気づいて、慌ててあちこちに貯水。どこに越しても断水人生なのは何故。 断水で一番苦手なのは(水が出ないのも困るが)、その後水圧が不安定になり、蛇口から攻撃的な勢いで水がしゅっ、しゅばっとふきだすこと。 怒りまくっているような水に、蛇口をひねるたび、びくびものなのだ。晩ご飯は寿司屋でカーラ、チャールズと久々の再会@えびす。 サヨリの刺身、ねぎとろ、かんぱち、鯖などにお酒は雨後の月を、ハッピーアワーでくいくいと。カーラ嬢の相槌がとても甘くスムースで心地よく、親方は嬉しさのあまり機関銃のようにしゃべりまくっていた。 相槌が魅力的なひとっていいな。でも彼らの話をもっと聞きたかったよ…。
 
2008.3.14 (Fri) in Sanibel    ★★

お絵かき佳境。だというのに、えええ、ペインターで描いた画像が開かなくなってしもた。フォトショップでも開かず。サムネイルで見ると、ちゃんとそこにあるのに!頑張って描いたのに! 「パスはサポートしていません」やら、「要求された操作を完了できません。ファイルの末尾に達しました」やら、宇宙語のメッセージがでるだけだ。末尾って?パスって?  …泣く泣く諦め、ええいPCでなんか描くもんか、と絵の具と筆をとりだす。でもときどき名残惜しく、ちっちゃなサムネイルの絵をながめる。もったいなくて消せない…。
 
晩ご飯は、ふくろ茸を切らしていたので、なめこ入り鳥ひき肉の麻婆豆腐。 じゃがいもとビーツとほうれん草ののサラダ。

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