お ひ る ね 日 記
Oct 2007 (1) 

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2007.10.1 (Mon) in NY    ★★

横わけでなく真ん中わけにしたら、ひとびとが親切な気がする。ビルのドアを開けて待っていてくれたり、それで申し訳ないので小走りになると、「いいのよー、走らなくて」といってくれたり、 八百屋で高い棚の野菜をとってくれたり。気のせいか。気のせいだろうな。でも週に三日ぐらい真ん中わけにしようかな、などとも思う。外はすっかり秋の気配。 並木に一本だけ真っ先に紅葉している木があるがどういう仕組みだろう。
 
メキシカンな晩ご飯は海老のファヒータふう、ワカモーレ(アボカドを潰すにはミニすりこぎが便利!)、トルティーヤ、リフライドビーンズ。 新じゃがは蒸した後、おろしにんにくとバルサミコ酢、みりん、醤油、塩胡椒、ローズマリー、オレガノなどでマリネしてから焼いており。
 
2007.10.2 (Tue) in NY    ★★

病院。iPodとともに、はじめてのお出かけ。3曲しかいれず、しかも1曲目と3曲目がマキシシングルで同じ曲だったので、10回以上聴くはめに…。厳選した曲しかいれんぞ! と心に誓ったはいいが、さすがにこりゃ厳選しすぎと反省。これから少しずつ増やしていこう…その前にやりかたを学ぼう。自分の意思で(救急車で運ばれたとかでなく) 病院に行く際は、だれかれかまわず自慢&その後の「お楽しみ」を設定したくなるところがまだまだだ。病院の待合室自体が「お楽しみ」なばあさんの域には、とても近づけず。
 
ビーツは上の部分をちょいと残し(乾きすぎないよう)切れ目にオリーブオイルなどたらし、口をあけたホイルに包んだら、オーブンで50分くらい蒸し焼き。 ローストビーツのサラダ。蒸した新じゃがとケイパー、玉ねぎ、胡桃、ローファット・マヨネーズ、ヨーグルト、おろしにんにくでまぜまぜ。ほかに豚肉のアスパラと山ごぼう巻き。
 
2007.10.3 (Wed) in NY    ★★★

創作進まず、むしろじわじわ後ずさり。お絵かきの季節到来を前に、ソフトを学ばねばとそわそわもする。そわそわしつづけ十数年。同じ思考回路の繰り返しだ(やる気→挫折→忘却→新たなる機会がきてはっと後悔)。 iTuneの使い方はせめて一年以内に学びたい。なにせ3曲だし。晩ご飯にJ坊T坊とカジュアルなフレンチを食べようよの会@Casanis。愛犬をきちんとしつけていると豪語するJ坊に、 「自分の彼女にもそのぐらい強くいえるとねえ」と意地悪いうと、「だよな、信号で待て!わたるな!とかびしっとね、うん」。 以前「通りで転びそうになったときに、手を繋いでいてくれなかった」という理由でふられたことがあるJ坊のトラウマ、やや深し。
 
肉食男子二人はステーキ。フレンチ系は肉というより、ステーキのソースやじゃがいもの扱い方が美味しいような。この層になったポテトも美味しかった(味見)。 私はラムのパパデッラ。私とJ坊が前菜にフォアグラのソテーを分けて食べるのを、指くわえてみつめていた高脂血症ぎみなのT坊。
 
2007.10.4 (Thu) in NY    ★★

日本で気になる新刊がでるたび、みちみち悩んでしまう。日本で注文し、実家から送ってもらうべきか(送料入れると倍以上?)こっちで注文するか(二倍まではいかなくとも取り寄せだと時間がかかる)。 ああ歩いていける距離に日本の本屋さんがあったらのう。いっそのこと自分で本屋さんを開くっていうのはどうだろう。貸本屋さんなんかも併設して貸本専用のB級恐怖漫画 (いまもあるのか?)なんかもおいて。と、つかのまの妄想。晩ご飯はターキーソーセージ、アスパラガス、スクワッシュ、赤ピーマン、ケイパーのにんにくパスタ。ビーツと新じゃがと松の実サラダ。
 
2007.10.5 (Fri) in NY    ★★★

晩ご飯はご近所の店でお寿司@Cube63。古めのハウスミュージックががんがんかかる薄暗い店内で、ロブスター天ぷら巻き、スパイシーまぐろ巻き、ダイナマイト(帆立や海老をマヨネーズソースで焼いたもの)、忘れちゃけいけねえ鯖など。 寿司というより、「寿司めいたおいしい巻き物」感覚で楽しむ。しかし次回はぜひ「静かで、日本人板さんが握る、普通のお寿司」が食べたいモードが体内でぐぐと上昇したり。 就寝前に「おかしなカップル」観。アメリカ版連想ゲームに二人が参加する話。ことごとく連想がマニアックなフェリックスに怒るオスカー。いるよね、時々。 自分では普通の発想と信じていても、かなり奇っ怪な思考回路のひと。
 
2007.10.6 (Sat) in NY    ★★★

ジャズFM局WBGOの野外ライブパーティーへ@サウスストリート・シーポート。お天気がいいので、てくてくとイースト川沿いの遊歩道を南に歩いていく。行き止まりは旧魚市場。 いくら方向音痴な私でも迷いようがない道のりじゃ。サイラス・チェスナットが鍵盤で奏でるプレスリーのメドレーに聞きほれながら、ふと目を移すと夕暮れ空の下、客船がさざ波にゆれており。 ほろ酔い気分のままふらりと近くのパリという名のレストランに寄る。「パリ」というぐらいならさぞムール貝もおいしかろう!と注文したらば…なんともがっかりな味。 近いうちにリベンジのムール貝を食べに行くことを心に誓う。復讐のムール貝、というB級映画にでてきそうな、埠頭のはずれの店だった。
 
2007.10.7 (Sun) in NY    ★★★

今日もまた東のほうへとずんずんと歩く。昔ならかなり治安が悪い辺りだが、昼間はのどかな雰囲気。昼から堂々と道端で盗品や違法のDVDを売っているのはよく見る風景だが、その傍で見てみぬふりのポリスはめずらしや。 呑気にブロックパーティーをやっている通りやヒスパニックの食材が揃うスーパー、ジューイッシュの惣菜屋など覗き歩く。ご近所でも歩くほどに発見があるから、聞き込みのポリスみたいにくまなく裏道を歩き回るのはやめられん。 前回、オーブンで蒸し焼きしたパール・バーレーを炊飯器で炊いてみる。別名は真珠麦にヨビの涙。なにやら色っぽいが実際はタフな大麦なり。もっちりとよい感じに炊けた。
 
2007.10.8 (Mon) in NY    ★★★

真夏日みたいな日。外に出て、大きな木の下で一瞬立ち止まったら(iPod初心者なので、もぞもぞやっていたのだ)すでに蚊に刺されており。世界中の蚊は私に夢中、という確信を得たり。午後、大きな荷物届く。 S社のK野さんより、海外版権の契約書にくわえて、たっくさんの女性誌!ひゃーありがとうございます、と小躍り。書評を載せていただいたのやら、載ってはいないが余分に入れてくださったのや。 前回の帰国はやむをえず米系航空会社だったから、久々に見る日本語の雑誌だ。しかし日本の女性誌、重くなったなあ、昔は重いのはJJか主婦の友ぐらいだったのに。 付録までついているのもびっくり。昔愛読していた、りぼんやなかよしみたい。寝転んでおなかに乗せて読んでいると、ずっしりと魅惑的な物欲の重さよ。
 
昨日の晩ご飯につくった、帆立貝のバター焼きにんにく(白ワインとパセリのソース)をのせた、ハトムギとビーツのサラダ。 本日は久々にでたよバッファローウィングス。エンダイブとセロリ、胡瓜添え。
 
2007.10.9 (Tue) in NY    ★★★

シンフォニー・スペースにてライブ観。メインアクトはラウドン・ウェインライト3世だが、こちらは前座のレオン・レッドボーンがお目当てなのだった。 いかにもやる気なさげなゆるゆるの酔いどれおじちゃんだが、爪弾くギターも軽妙な歌も素晴らしや。ウェインライトさんも最初はなかなかに楽しめたが、次第にきつくなる。 私小説をこれでもかとギターかき鳴らし歌う様に、笑いながらも肩が重くなる。何が苦手だったって、歌いながら長い舌をぐるりと口のなかで回すところだ。赤頭巾ちゃんの狼のよう。 さても「人生をどう歌うか」の二つの局面を見たようなステージなり。いやレッドボーンじいさん、そもそも人生とか考えてないかも…。 晩ご飯はイタリアン食堂でシーザーサラダと子牛のバター焼き。今まで食べたなかで一番美味しく一番巨大なシーザーサラダであった。二人で食べて半分以上お持ち帰り。
 
2007.10.10 (Wed) in NY    ★★★

晩ご飯はJ坊T坊と「今宵こそ美味いムール貝を食べようぜ」の会@プチアベール。しかも水曜日は食べ放題ナイトであった。そんなに貝ばかり食べられないって、といいつつおかわり。忙しく貝を食べながら、怪しげなネットオークションとあてにならぬ評価の話。「How to make invisible」なるアイディア(?)の落札評価がすごいらしい。数百人もの落札者のうちマイナス評価は二人だけ。あとは「大変ためになりました」「効果絶大!」など賞賛の嵐とか。 T坊J坊はサクラが落札した説を説くも、そんなに何百もアカウントを作れるとも思えない。透明人間!なりたいよ!そして評価に「思った通りの効果です」 「迅速丁寧なお取引ありがとうございました、次回もよろしく」とか書きたいようう。
 
2007.10.11 (Thu) in NY    ★★

ムール貝食べすぎて胸焼ける。くわえて、哀しい混乱のメール読みて胸いたむ。夕、ひどい雨嵐でFedexに行くのを断念。楽しみにしていた川内倫子さんの写真展オープニングも断念。 もともと出不精だから天候やら条件が悪いとすぐ諦めてしまう。いかんなあ、透明人間になれたら出不精も解消されるのに。J坊が送ってきた昨日の「透明になる方法」のeBayリンクをとくと眺め、気をまぎらわす。 なんと「透明になる」だけでなく、「セクシーになる」おまけつきだ。プラス、男性の○○倍増に、カエルや蜂や蛇を自在に操れる法まで!もう世界はあんたの思うまま、って趣である。 だが、いくらセクシーになっても相手に見えなきゃ意味なし…。
 
2007.10.12 (Fri) in NY    ★★

朝方ものすごい雨嵐。突風を受けつつFedexまで早歩きし、契約書を数枚送る。それなのにレシートには$4800! た、高すぎる。…いくらFedexが高いといってもそんなわけはなく、この店のレジは円表記がそのままドルになってしまうらしい。 この前はゲラ一式送るのに$8000の領収書がきた。心臓に悪いので早く直してほしいものだ。せっかく花が咲いたメキシカンセージ、三股だった枝の二本が飛ばされ、ひょろっとした1本だけになっており。かなしや。 晩ご飯は蒸しとうもろこし、いずみ鯛のスパイス焼き、青梗菜のにんにく炒め、キムチ。
 
かなしき枝1本になってしまっても健気に咲いているメキシカンセージさん。ああ最初のうちに摘芯して脇芽をふやしておくんだった。 こちらは五月の時点のセージさん。苗が届いたばかりのころは、まだまだちっちゃかった。せっかく育ってくれたのにすまぬ。
 
2007.10.13 (Sat) in NY    ★★★

図書館、ドラッグストア、洗濯屋。あいかわらずかなりの高確率(8割くらい?)で洗濯物がなくなったり増えたりする、スリルに満ちた店。今日は誰かの学生証が入っていた。 寒くなってきて、アパート前庭の寄り合い所みたいなベンチに集まる老人の姿が減っており。いつものチャウチャウの老犬を連れたおじさん(チャウチャウおじさんとひそかに呼んでいる)、 人まち顔でベンチに座りもせず入り口にずっと立っている。このおじさんが、いつか犬に「今日は誰も来ないなあ…」とだみ声で話しかけるのをを聞いてから、寄り合い所が寂しげだとどうも気になってしまう。 といって話しかける勇気はなし。
 
一昨日の晩ご飯。フィレミニヨンの切れ端でステーキ丼(ほうれん草炒めを敷く)、絹さや、セロリと胡瓜と浅漬け。 晩ご飯はラムチョップ、玉ねぎとグリーンピース入りイエローライス、芽キャベツのパルメジャンがけ、セロリサラダ。ああこうやって並べると、なんとも肉食人種なことよ。
 
2007.10.14 (Sun) in NY    ★★

カリプソのウェアハウスセールへGo。仕事用の椅子に敷くための布のランチョンマットなど買い。食べ物の下に敷かれるはずが、なぜ尻の下に敷かれねばならぬのか。 不憫なランチョン人生。にしてもアメリカのセールは人々がかなりの確率でフレンドリーだ。長いレジの列にならびながらも、「これどう思う?」「あらいいじゃない」 「私も探してくるからちょっと順番見ててね!」なる会話がそこここで飛び交い、友達かと思えば赤の他人なのだった。私も意見を求められること数回。 しかし友達ならいいが、知らない人に「だめ!絶対似合わないって」などとは言いにくいものじゃ。晩ご飯は残り物の炒飯と残り物のバッファローウィングスと残り物でない豆腐サラダ。 ひとりで仕事机に座って、PCの画面見ながらウィングにかじりついていたら、窓の外で花火がばんばんあがりはじめた。秋の花火。なにを祝ってるんだろう。
 

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