お ひ る ね 日 記
Sep 2007 (1) 

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2007.9.1 (Sat) in NY    ★★★

キャナルストリートをうろうろ。週末の中華街は日本の小田急線のごとき混み具合なり。親方が腕時計$9、カンフーシューズ$5など買うのを遠巻きにながめる。値引き交渉する余地もない安さだが、よく見るとしている客もいるんだな、これが。 人ごみの渦中、いかにも観光客然としたおじさん「これは酷い、この人の多さは…」と呆然と唸りながら固まっている。自分もその一端をになっているとは思っていないようだ。 本日の映画;「Bad Day at Black Rock」邦題を見てみたら「日本人の勲章」とあり、びっくり。 まるでふさわしくないような(日本人など出てこないし)、そのもの!ともいえるようなサスペンス劇。
 
晩ご飯はベランダBBQでオマハステーキを焼く焼く。本日はサーロイン。ほかに芽キャベツ、エンダイブ、とうもろこしなど。 夕焼け。紫とオレンジって、日常の服なんかでは微妙な組み合わせなのに、空だときれいなこと。
 
2007.9.2 (Sun) in NY    ★★★

園芸屋にて長方形のテラコッタの鉢と小石買い。戻ってくると、さっそく「塗りたい病」がもやもやわきおこる。アクリル絵の具をいそいそと出し、色をあまり持っていないので5色 (オレンジ、スカーレットレッド、黄土、コッパー、黒)を適当に混ぜ暗赤に。まだ塗りたい他にも塗りたい。筆を手に徘徊するも、すでに塗れるものはほとんど塗りつくされており、しおしおと諦める。 晩ご飯は本日もベランダBBQ。オマハのマリネード・サーモンに芽キャベツ(これがなくちゃあ)、とうもろこし、ピクルスなど。
 
ただいま作業中。もうすこしまともなパレット買わないと。 その昔の作品(犠牲品)、表面がひび割れ状態にしあがるクラックルド・ペイントで塗ったキャビネット。キ○○イに刃物、お調子者に刷毛…。
 
2007.9.3 (Mon) in NY    ★★

労働記念日。…とは関係なく、自分の利き目がどちらか試すも、どうもよくわからず。レーシック手術をうけたクリニックでは左といわれたが、ネットで見たやり方で試してみると、右だったり左だったり。 ああ気になる。利き目がわかったとて、別段、文章がうまくなったり絵が描けたり、ということはないのだが。そもそも誰かに「あなたの利き目どっち?」と訊ねられたこともないし。 だが気になるのだ。ちなみに自分の血液型がなんなのかは、あまり気にならず。なのでいまも知らないままだ。
 
そのままでいいのに、強引に塗られたテラコッタの鉢…。植えたのはグリーンマーケットで買ったタイムとローズマリーの苗。 晩ご飯はまたまたオマハの、帆立貝と蟹の詰め物をした平目とスタッフド・ポテト。アーティチョークと平べったくて甘いチポリーニ玉ねぎもオーブン焼き。
 
2007.9.4 (Tue) in NY    ★★

注文していた外付けZipドライブなるもの届く。これで、誰もが後ずさって驚く(呆れる)マイ「Windows95」古代デスクトップのデータを移行しようとする試み。 しかし長いこと放置していたZipディスクをいれたところ、一枚が読み取れず、愕然となる。ディスクが破損してしまったらしい。困ったああ。その昔やったカレンダーの絵が100MB分まるごと入っているというのに。 なにごとも放置しすぎはよくないんじゃな、とうなだれる。気分いれかえ、連休明けの創作開始。「真鍮」なるキーワードが降りてきてしまい、ついていけずあたふた。 これも放置なるか。本日の映画;「マラソンマン」走っているだけで不幸な事件につぎつぎまきこまれる若いD.ホフマンのあわれ。
 
晩ご飯はご近所のイタリアン・ワインバーでちょこちょこつまみ&白ワインのLugana@イノテカ。ふっくらしたポレンタは、トマトとコーンとパンチェッタのソース添え。 グリルした柔らかなタコはブラックオリーブのペーストで味つけしてあるのが、美味しい。しかしなぜまんなかにじゃがいもがごろんと1個…。
リゾットとチーズの揚げボールのSuppli。若いルッコラの葉っぱは柔らかくて香りもつよく、美味しいのう。育てたら便利そう。…またむくむくと園芸欲が。 Bresaola(ドライビーフ)とパルメジャン、ベイビールッコラのサラダ。ピンク色の野菜は紫玉ねぎのピクルス。
 
2007.9.5 (Wed) in NY    ★★

放置しすぎはいかんとの教訓を得たゆえ、見てみぬふりしていたインプラント手術を要する歯の治療を決心。手に汗にぎりつつ、口腔外科の歯医者さんへ@ミッドタウン。 400ドル増しで、局所麻酔でなく全身麻酔ができますが、どうします?と訊かれる。迷うことなく「は、払いますだ! ぜひ眠らせてくだせえ」とドクターに頼みこむ。 インプラントはただでさえ高いのにこれで貧窮確定。目と歯(と酒)のために働かねばならぬ日々はつづくよ。晩ご飯は海老とにんにくの芽炒め、ザイヤベーカリーのコロッケ、豆腐のみそ汁、キャベツとひよこ豆のサラダ。 今日も今日とて就寝前の「おかしなカップル」観。フェリックスの部屋着はどうみてもゲイっぽい。
 
2007.9.6 (Thu) in NY    ★★★

どれも独立した一個ずつ。と、忘れがちになることを自分に思いださせる。創作や歯医者の予約取りや園芸や料理。そういうのは「どれかの合間にどれか」があるのでなく、独立したひとつ。 どれも無駄にはできんよ、ていねいにね、などということ。いちばん苦手なお医者関連が頭にあると、ほかはつい「どうでもいいさね。この怖ささえ乗り越えられれば」になりがち。 ええい、落ち着けい、である。晩ご飯はいつもの和食屋でマッキー、ナッシーと@Yoshi。日本大使館からの警告メールの話。うちの近所でアジア人女性が相次いで切りつけられるという事件が発生しているらしい。 それも揃って右腕というのが不気味。帰り際、「右側通行!右ね右!」といいあい別れる。歩道のぎりぎり右端を歩けば、右手は保守できるという発想だ。はたして効果あり? と思いつつ、ひとが来るとつつっと右に寄りながら早足で帰った。
 
2007.9.7 (Fri) in NY    ★★★

Zipディスクの破損データをあきらめられず、今さら悪いなと恐縮しつつも、当時お世話になったアートディレクターN野さんにメール。 すると、なんと主なデータはまだ残っており、実家に送ってくださるとの親切なお返事。ありがたやありがたや、と手をあわせる。思えばN野さんには、10年近くも前に一緒にお仕事をしたときも迷惑のかけっぱなしだった。 機械音痴の私がコンピュータで絵を描くこと自体そもそも無理がありすぎで、直しがでるたびに「もうできません…私には無理です」と泣きを入れたのだった (本当にふえーと泣きながらメールしたのも遠く情けない思い出)。そのたびに「大丈夫、私もおてつだいしますから一緒に頑張りましょう」と懇切丁寧にあれこれ教えてくれたN野さん。 最後まで申し訳ありません&ありがとう。お礼に新刊を送るも、これも迷惑だったら申し訳ない…。晩ご飯は鶏肉とスナップピー、キャベツどっさり入り焼きそば、大根と蟹サラダ、ピクルガイのピクルス。
 
2007.9.8 (Sat) in NY    ★★★

目がしょぼしょぼ。略して目しょぼ。レーシック手術のせいか、PCのせいか、最近始めた老眼防止体操がかえって目を疲れさせているせいかは、不明。 夕、さくらんぼ本の見本とどく。鮮やかな色散る瀬藤優さんの装画にこのときばかりはしょぼ目がぱっと見開く。瀬藤さん、緒方さんありがとうございました。 午後、コンテイナーショップに出かけ、さまざまな収納道具やら棚をながめる。ながめるだけじゃ根深い収納問題は改善されないわよ奥さん。 晩ご飯はベランダでオマハの肉焼き、という先週と同じパターン。他にとうもろこし、エンダイブ、芽キャベツも焼く(おろしにんにく、バルサミコ、オリーブ油、塩胡椒のタレを塗り)。
 
2007.9.9 (Sun) in NY    ★★★

本日もやや目しょぼ。旧Essex市場へマイク・ネルソンのインスタレーションを観に行く。13年も間閉鎖されたままになっているこの巨大な市場跡に侵入できるだけでも、わくわくす。 薄暗く埃だらけの屋内市場内を、いくつもに仕切られた迷宮のごときブースをめぐりながら歩いていく。カウンターで金勘定するヒスパニックのおっちゃんやジプシーの老婆などがいまにも顔だしそうな空間。 これは果たして過去の遺物なのか、新しく手を加えたインスタレーションなのか。ううわからん。と思わせる手法は絶妙、過去の空間にぐいと肩つかまれ、ひきこまれた気分。 しかしひとりだったら、方向音痴の私は絶対出てこられなかったにちがいなし。くわばらー。本日の映画;「アナコンダ2」こちらは熱帯の迷宮、アナコンダつき(いらない)。
 
晩ご飯は飽きもせず、ベランダ・オマハ。本日はマリネしたサーモンにとうもろこし。 週末になると店がでる路上市場にて見つけたやわらかオクラとズッキーニも焼く焼く。しかし野外に住んでるひとみたいな食生活じゃな。
 
2007.9.10 (Mon) in NY   

明日のインプラント手術を考えると、心中ざわざわのしおしお。こんなことで怯えてどうする、夜空に光る星をほら見あげりゃ自分の悩みがいかにちっぽけか解るってもんだろ。 と耳元でだみ声がいった気がし、しょぼ目で懸命に都会の夜空に星さがし。お、あった。と思うもブルックリン橋にともる明かりなり。まあいいか、遠く光っていれば星みたいなもんさね、とじっとみつめる(兼・老眼矯正体操)。 晩ご飯はラムのショルダー・チョップ、アスパラガスのにんにくバルサミコ酢炒め、とうもろこし、カラント入りコールスロー。 手術6時間前から飲食禁止ゆえ、寝つけぬまま時計を何度も見、「まだ平気…」と水を飲み。
 
最近の気にいりお昼ご飯。納豆と豆腐とキムチを混ぜたものをかける蕎麦サラダ。見た目はかなり悪いが、いけるざます。発酵食品のご利益もねらいつつ。 ターメリックやらガラムマサラやらクミン、ナツメグやらで玉ねぎと炒めたひよこ豆。時々作り置きして、冷凍庫へ。これはグリーンピースと玉ねぎ、鶏肉入り。
 
2007.9.11 (Tue) in NY    ★★

インプラント手術日。夜空の星はあまり効果なく(橋の灯りだったから?)、またも手術の悪夢を見た。毎度毎度、手術前のおさらいドリームとはかなしき生来の小心者。 しかし全身麻酔なので恐怖は半減。起きたらまだ終わっておらず縫合の最中でびっくりするも、抜歯のときのような地獄の痛みはなし。領収書には「30分麻酔$400」とあった。 ううむ、$800だったら一時間だったのじゃろうか…。歯の痛みにかまけつつ、今日が9/11なのを思いだす。あの日から六年の月日がたったいま、ようやく、創作のなかだけではすこし、ほんのすこうしだけ向きあっておる今日このごろ。 それもまた痛むがそろそろと、だ。晩ご飯もそろそろと水餃子を啜り。
 
2007.9.12 (Wed) in NY    ★★★

角膜の厚さの次は、今回のインプラント手術では顎の骨の厚さを褒められた。次に褒められるのは、膝の軟骨あたりじゃろうか。口内の痛みをこらえつつ、「久しぶりだよT坊J坊の会」参加。 耳のかたちのパスタ菜の花とソーセージあえ、揚げアーティチョークなど@La Locanda。J坊んちに寄り、ジャックラッセル(五ヵ月半)のクレオちゃんと遊ぶ。かわいー、とめろめろ。 カオスと化したJ坊の部屋も逆に冒険満載の遊び場らしい(が、もうちょっと掃除せい!)。J坊、彼女へのサプライズにとこの子を買ったのに、肝心の彼女いまいずこ…。 でもこの子が残ったからいいよね、とT坊と慰めになっていない慰め。一昨日の私と同じで、J坊も明日は日帰り手術のため、「6時間前までは飲める…」と時計をちらちら眺めつつビールを飲んでいた。もうみんな浅ましいんだから!
 
2007.9.13 (Thu) in NY    ★★★

口内の縫い傷痛し。昨日はめをはずしたせいなのは明らか。かりかりアーティチョークがいけなかったか。酒も…。反省しつつも、今晩はりまじと晩ご飯。いつもの店で6時半ね♪ これが私たちの合言葉さイェイ@Yoshi(絶対、顔覚えられてるよな)。この前あげ忘れて持ち帰ってしまったコンタクト液を忘れずに渡す。人生の選択の話。洗濯も選択もときに必要。 そして私はどちらも「いま、せねば!」という切迫感が苦手。月刊誌の編集をしていたときに毎月締め切り間際に胃がきりきり痛んだり電車で倒れたりしていたのは、精一杯の体の抵抗だったんじゃろう。 だらだらゆるゆるといきたいものだ。
 
2007.9.14 (Fri) in NY    ★★

ベランダのニラの花にミツバチが一匹。毎日遊びに来るのだが、同じ蜂だろうか。昔なら刺されそうだし嫌だなーと思ったものだが、今はいらっしゃい、という気分で眺める。十九階ともなると鳥も蝶もあまり遊びにきてくれないもので。遠来の客なら押し売りでももてなしてしまうばあさんのごとき心もちなり。それより、咲いている花がニラだけ、というのもどうなのか。本日の映画;「Green for Danger」麻酔をかけられたまま死亡…というこのミステリを三日前に観ていたらますます恐怖は高まっていたことであろうよ。それにしちゃ軽佻なストーリー展開。
 
白く可愛いニラの花。これがチャイブだと紫のボンボンみたいな花で可愛い(かつ美味しいらしい)のだが、チャイブは虫がつくからのう。 晩ご飯はオマハ(まだあるよ)のサーロインにオクラとエンダイブのソテー。オリーブ。肉をシンプルに焼いて野菜とがしがし食すれば体重が若干減るという事実を発見したり。
 

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