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お ひ る ね 日 記 Jun 2007 (1) |
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| 2007.6.1 (Fri) in NY ★★★ | |||
本日も午後はプール。足が着くプールはありがたや、とぴしゃぴしゃやっていたら、給水口のところになにやら黒くちいさな影がぷかぷか浮いている。おそるおそる近寄ってみると赤ちゃんもぐらだった。 うわ〜こんなにたくさんの水、なんて覗くうちにおぼれてしまったのだろうか。後からやってきたネルが手にビニールをはめてつかみ取り、木の陰に埋めてやっていた。黄色い花を飾って。 私は遠巻きにしおしおと見てただけ。古着の買い方といい(決断三秒)、いつも長靴みたいなブーツを履いているとこといい、本当に彼女はかっこいいな。晩ご飯の後、近所に住むアーティスト、ジェーンのお宅へ。 林の奥の古い家をわざわざ買って、そのまま何世紀も前の家みたいなつくりにしている。キッチンなんて古臭くて可愛くて、くらくらみとれる。箒も薬缶もオーブン何もかもアンティーク仕立て。 一見ただ古めかしいだけのこういう状態を保つことこそが、今や一番の贅沢なんじゃな、などと思う。 | |||
![]() | 野原にいきなり出現するどでかい「顔」。スカルプチャーガーデンの彫刻品なり。 | ![]() | 晩ご飯はレモンとローズマリーをつめたトラウトの丸焼き、ひまわりの種入り焼きブラウンライス(種がこりこりと美味しい)、野菜のグリル、素朴で美味しい洋梨のケーキ。 |
| 2007.6.2 (Sat) in NY ★★ | |||
料理人トミーさんが結婚式のケータリングでお休みのため、みなでハドソンの町へ。目当てのメキシカンが一杯だったため和食屋へ。近くのテーブルのカップルが頼んだものに目を見張る。 巨大の氷の塔。その中で赤や青の明かりが点滅し、氷には刺身がディスプレイ。カップルも呆然とし、食べるより写真を撮るのに忙しそう。頼んだソフトシェルクラブ巻と鯖はまぁまぁだった。 夜更けにまたもや心もとない気分に襲われ。寝付けずにいたら、内線電話でポーチ密会へのお誘い。アーシャとイサカから来ているインドの友人たちとウィスキーを啜りながら、南インドの彼方に思いを馳せていたら、心もとなさがいつしか消えていた。 ネルとアーシャに、「私たちが仲良くなったのって、多分一緒の日に到着したからだよね?」というと、「いや、というよりあのバーボン密会の夜からでは?」 …酒か、酒なのか、ひととのつながりを保つのは…。 | |||
![]() | たんぽぽがほぼ綿毛になったあとは、この菜の花のピンク版みたいな花が道路脇に咲きほこっている。 | ![]() | いつもの自転車で走る道。珍しい鳥や動物がいないかゆっくり森を見ながら走る。坂がきつくなつてくると、ついつい降りてしまう軟弱者。 |
| 2007.6.3 (Sun) in NY ★★ | |||
あたまのなかがゆるやかに、文字から視覚に傾きはじめている。両方一度にゃできんから、上手に行き来しなきゃなと思う。ネルが発明したスパイシー・マティーニが美味しかったので覚書き。 ウォッカと氷は一緒にしゃかしゃかシェーク。グラスにピクルス汁小2とハラペーニョ・ピクルスの汁小1、好みでピクルス薄切りとハラペーニョも入れウォッカを注ぐ。偉大なるバーテンダー!と褒め称え、ポーチで皆で啜った。 からい!うまい! 夕、雨あがりに久々のサイクリング。昨日の夜見た小鹿を探したけれど、お目にかかれず。もう一つ、晩ご飯のケールが美味しくて、こちらも料理人リタに聞いた作り方の覚え書き。 ケールは固い芯部分をとってさっと湯がき(ブランチ)、細切り。オリーブ油、にんにく、リーク、トマトとよく炒め、ハーブ入りフェタチーズ投入。レモン汁、塩、胡椒で味つけ。 | |||
| 2007.6.4 (Mon) in NY ★★★ | |||
朝から大雨。待ち構えていたFedexの車が着たので、ボクサーショーツ(寝巻き)で飛び出す。「おどりば金魚」の再校ゲラ、これから一週間これに集中じゃ。 晩ご飯後はポーチでいつものかしましトリオに加え、ボストン観光から戻ってきたレイ、カリフォルニアンなのに今やパリに住むフランス・マダムなアンとおしゃべり。 「不誠実な」創作、「誠実な」創作について語り合う。私は不誠実な書き方をしてないだろうか? 自分の肩先をみつめる気分になる。 | |||
![]() | 昨日の晩ご飯は香草入りのチキンソーセージと赤、黄ピーマン炒め。ケールとフェタ炒め。レンズ豆。フルーツサラダ(山盛りの果物!)。ヘルシーな上に本日も美味。 | ![]() | 本日は帆立貝とエビのトマトソース・パスタ。枝豆とトマトのサラダ、グリーンとオレンジ、アーモンドのサラダ。マカデミアンとチョコの手焼きクッキー。 |
| 2007.6.5 (Tue) in NY ★★★ | |||
長かったレジデンシー生活も残すところあと三日、晩ご飯後のパーティーもエキサイティングになってきた。ビートルズを歌う、踊る、芝の丘をごろんごろんところがる者もあり。 これだけいろんな国からからいろんな年代のひとが集まってきて、みなが声をあわせ歌えるビートルズ、すごいものじゃ。スペインの詩人、リディアが「こっちに来てみて!」と真っ暗な庭から手招きする。 行ってみると、丘の下のほう、草むらのいたるところで蛍がちかちかしている。空には星がちかちか、そして地面にも星が瞬くよう。一緒に暗がりのテーブルにくっついて座り、しばらく茫然とながめる。 | |||
![]() | 蛍が光ったり、トラクターで暴走したり、酔っ払って数名がごろごろ転がり落ちたなだらかな丘。丘の立場からすると、いい迷惑かと。 | ![]() | 晩ご飯はインドネシアふう鶏と野菜のココナツカレーに豆ごはん、ひまわりの種とベイビーリーフとグレープツルーツのサラダ、生姜アイスクリームがけフルーツ。 |
| 2007.6.6 (Wed) in NY ★★ | |||
まるで冬のように肌寒い日。日中は延々、ゲラゲラゲラ。笑わずまじめに校正紙を読む。晩ご飯時、皆、冬仕様のコートやジャケットを着てあらわれたが、これはわざわざ持ってきたわけじゃなく、古着屋で調達したもの。 仕事の合間の息抜きは、スリフトショップでめっけものを掘り当てることなり。夜、暖炉に火もいれて、とつとつとおしゃべり。 | |||
![]() | 晩ご飯はプルド・ポーク(豚肉をやわらかく焼いて、ほぐしたもの)、ごつごつした指みたいなフィンガリング・ポテト、ルッコラとラディキョ、かぼちゃの種サラダ。 | ![]() | もうおなか一杯で食べられへんへんといいつつ、つい食べてしまうデザート、本日は焼きたてアップルパイ。アイスクリームのせ。 |
| 2007.6.7 (Thu) in NY ★★★ | |||
夜のポーチで、「流れ星見えないかなー」「俺、見たよ、たくさん」「えー、うらやましい」などという会話をしたそのすぐ直後、とっても大きい流れ星が見えた。ひょー。 口にだして願いをいうと叶う、ということか。でも口にだしていっちゃいけないんだよね?流れ星への願いごとは。ややこしいものだ。最後のポーチ・パーティー。やはり歌う者、 はしゃぐ者、踊る者、芝をころがる者…そして泣く者おり。皆別れがたく、他の国のいろいろな作家レジデンシーの情報など交換しあう。いつかまたどこかで会えるかもしれないよね。 でも、この住人のメンバーでこの場所で、という組み合わせは絶対に絶対にありえないのだな。と思うと、酔っ払ってるのに、胸がしんとする。 | |||
![]() | 午後は最後の自転車こぎ。いつも曲がる道の目印になっていた納屋は、もちろんバーン・レッドの渋い赤に塗られている。どうして納屋の色は赤なんだろう…。 | ![]() | 最後の晩餐はトミーさんのブロッコリペスト・パスタ!もう一度これが食べたかったんだー。それに柔らかな豚かつ、ひよこ豆とトマトのサラダ。 |
| 2007.6.8 (Fri) in NY ★★★ | |||
アムトラックでNYへ。蚊に刺されまくりトリオ、アンとリディアとともに喧騒のペンステーションに立ち、虫刺され後をぼりぼり掻きつつ、「都会だね〜。レジデンシーは素晴らしかったけど、蚊がいない場所もまた素晴らしい…」としみじみ言い合う。 タクシーに乗り込む彼女たちを見送り、ついにひとりになる。きっと私は今、愛読していたピーナッツブックスのサマーキャンプから戻ってきた子どもと一緒の気分じゃな、と思った。 やっと帰って来れてほっとして、でもさみしくて。晩ご飯は絶対に和食!と決め込み、近所のサチコさんのお店でお寿司あれこれ。サチコさんは料理もだが、日本酒のことをいつもちゃんと考えているのがうれしい。 酒のことをまじめに考えている人を見るのは頼もしいものだ。 | |||
![]() | 茄子の明太子あえは、真似したい味。他にまぐろのサラダ、ハマチのハラペーニョ巻き、鯖、コハダ、うに、など。久々の鯖に大変満足。 | ![]() | レジデンシー土産(?)、ねずみのドアストッパー。両手でふんっ、とドアを支えるかんじが健気でお気に入り。 |
| 2007.6.9 (Sat) in NY ★★ | |||
ホールフーズであれこれ買い物。レジデンシーで皆が薦めていたマウスウォッシュ「Perio Wash」、りまじが薦めていたチョコレートなどなど。身近なひとのお薦めというのは、なかなかためになり。 本日の映画;「ファイナルファンタジー」ゲーム映画に弱いので、主人公の女の人の髪の毛がさらさらでCGうまいなぁ、あスティーブ・ブシェミの声♪ なんていう感想しかもてぬのが情けなや。晩ご飯は牛肉、アスパラガス、ザーサイのごま炒め、らっきょう、紫キャベツのサラダ。 | |||
| 2007.6.10 (Sun) in NY ★★★ | |||
ベランダからイースト川近くのダウンタウンを見渡すと、木がもこもこ生えていてブロッコリのように見える一角がある。そのブロッコリのなかに行ってみたくなり、散歩にでる。 モンロー通りとその辺りの低所得者住宅の並木や公園がブロッコリの中心であった。上から見て適当に「あの辺にいきたい」というのは、方向音痴の私にはかなり何度が高いが、またやってみよう。 本日の映画;「Deep sea 3D」IMAXシアターで見たかったけれど、普通の画面でもため息がでる美しさ。しかしイカをとりわけ悪者仕立てにしてBGMで盛り上げているのはやや疑問。 サメの立場はどうなんだ、と。 | |||
![]() | 大麦をオーブンでじっくり炊き上げ、そこに松の実や粉パルメジャンやパセリやオリーブオイル、レモンを入れたもの。これがあると何かと便利そうなので大量作り。 | ![]() | その大麦のっけサラダにバッファローウイングソースで炒めた鶏肉で晩ご飯。 |
| 2007.6.11 (Mon) in NY ★★ | |||
ゲラ読み、掃除、豆を煮て、ベランダ園芸。帰ってきてみたら茗荷の調子が悪そうで心配。のどかに仕事と散歩だけしていた隠遁生活にくらべ、普通の日常のなんとこまごまとするべきことのあることか。 せっかくプリペイド携帯電話を隠遁生活のために買ったのに使えなかったので、出かけるときに鞄に入れてみた。むろん、使い道はないがいつなんどき道に迷って助けを呼ぶ必要がでてくるかもわからないし…。 と思いつつ、知らずに有効期限が切れそうな。晩ご飯はりまじと久々にサービスタイムの7時までに絶対駆け込む和食屋の弁当ボックス@YOSHI。 | |||
| 2007.6.12 (Tue) in NY ★ | |||
ようやく終えた「おどりば金魚」のゲラを抱えFedexに駆けつけ三杯。と思ったら、おなじ日にさくらんぼの物語のゲラ同じくFedexさんより届く。なんと巧妙なタイミング。 もしやS社とP社の編集さん、連携プレー? 夕方になるとぴかぴかごろごろ雷がすごく、まるでトロピカルな場所に住んでいるような気分になる。このところ沈むような苦しいような重い心もち。 ちょっとしたことにも悲観的に反応してしまう。のどかな環境からいきなり日常に舞い戻り、しかもやることてんこ盛りのせいか。それとも枯れかけている茗荷のせいか。 とにかく毎度毎度プレッシャーに弱すぎで情けない。就寝前、「おかしなカップル」を観て、呑気度を体内に注入。 | |||
| 2007.6.13 (Wed) in NY ★★ | |||
今日も暗い。外も内も。息つく間もなく、さくらんぼ話のぶ厚いゲラに突入。き〜いろいさくらんぼ、は甘いレーニア種。昔、ゴールデンハーフでは誰が好きだった?と訊くのは、大変危険な年バレ発言であることよ。 夕、焼き肉の煙にひかれE.Villageを彷徨い、韓国飯。J坊T坊、ニッツァ嬢と@SuRa。 | |||
| 2007.6.14 (Thu) in NY ★ | |||
食べ物が新鮮に保存できるナノシルバーの容器なるものを日ごろ愛用しているのだが、私がナノをあまりに気にいっているので、親方が「ノナのナノ」という回文を見出した。 歌にまでしている。く、くだらねえ…。英語はあまりないかなと思ったら結構あるようだ。KAYAK…カヤック。ふむふむ。ああこんなこと考えてないでゲラだ、ゲラ。 そして夜は改装前の台所のパッキング。台所から居間へ数メートル移動するだけなので、新聞紙をはさんで適当に箱につめるだけ。 | |||
![]() | 一昨日の晩ご飯は冷凍しておいたアーティチョークリゾットでパンケーキを焼き、ブロッコリ・スロー(カラント、胡桃、ネギ入り、マヨはなし)をつくり、ヒラメを焼く。 | ![]() | 晩ご飯はレジデンシーでヒントを得たまぐろのカレースパイス焼き、イスラエルの丸いクスクス、ほうれん草とカラントのサラダ。 |