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お ひ る ね 日 記 May 2007 (2) |
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| 2007.5.15 (Tue) in NY ★★ | |||
ハドソン川沿いを延々と走る鉄道に2時間ほどゆられ、NY州の北部ハドソンに到着。そこからまた車で数十分走り、ゲントへ。キャッツキルの山々を見渡す、のどかなのどかなのどかな(ループ状態)風景がつづく。 緑のスカルプチャーガーデン見下ろす丘の上の白い家がLedig Houseなる作家レジデンシー。今日からここでローラになって草原を駆け巡る…、のではなく隠者となって創作に集中するのじゃ。 知らない人の間で過ごす25日間。昨日まではどたん場で、やっぱ無理!申し訳ない!と逃げたくなっていたが、来てみたら不思議と落ち着いてきた。緑の空気が鎮静剤がわりかも。 晩ご飯は各国からの作家の方々とテーブルを囲み、ベジタリアンチリとワカモレ、ビーツとオレンジのサラダ、デザートに濃厚なブラウニー。食後はポーチでおしゃべり。 高尚な文学論なんてことになったら、日本人特有の曖昧な笑みで切り抜けるしかないな…と、どきまぎしていたら、メロンみたいなおっぱい、とかここには書けんような語句を各国の言葉でいいあっている。 ほっとした。していいのか。 | |||
| 2007.5.16 (Wed) in NY ★★★ | |||
雨模様のなか、周辺を散策。広々とした草っぱらのあちらこちらに不思議な彫刻がそびえている。その隅でひっそりとウッドチャックだかビーバーだかが死んでいる。きちんと揃えられた手指をそろっとながめた。 晩ご飯の最中、怖い読者の話で盛りあがる。NYの作家T(頭文字じゃなく本当にこの名なのだ)は、読者に「見てください!」と腕のタトゥーを見せられた。そこには自分の書いた本の最終行が彫られていたそうな。 怖いような光栄なような。せっかくならコロンじゃなくてセミコロンにすりゃよかった…とつぶやくTさんの腕にも素敵な飛行機の刺青が。 晩ご飯はチキンと野菜のタイカレーとライスヌードル、さやえんどう、人参、キャベツのピーナツサラダ、プラムのパイ。 | |||
![]() | 彫刻の輪っかの向こうにちいさく覗くコテージが、これから25日間のいとしく、かつ不安な我が家。 | ![]() | 晩ご飯の後は、たいていこのポーチか中庭のテーブルが即席屋外バーと化し、皆でうだうだとおしゃべり(蚊よけキャンドルとスプレーは必須)。 |
| 2007.5.17 (Thu) in NY ★★ | |||
この旅のために、遂に!携帯電話を手に入れたのはいいが(電話機は親方のおさがりだけど)、なんとまるで通じない。なんのために$100もするコーリングカードを買ったんだか。 ここで働くマークが言うことには、「いやぁ、T-mobileはこの一帯電波が弱くてね。試してみたけど、通じるのは野原のある一点にある岩の上だけ」広大な土地のただ一箇所、しかも岩の上… すでに携帯電話の便利性を逸脱しているのでは…。油断するとシマリスがキッチンに入り込んで食べ物をあさっている。いぢめる?(byぼのぼの)いぢめるとも、可愛いシマリスでも貴重な食料をあさるやつは。 とりあえず徒歩圏内に食べ物屋は一切ないのだからして。お隣の部屋のガプリエラが二ヶ月の滞在を終え母国オーストリアに経つのを見送る。ここの楽しみは三人の料理人が交代でつくってくれる晩ご飯なのだが、ガプリエラは 「私、確実に3キロは太ったわね…」と不吉な台詞を残し、去っていった。夜、すこし心もとない気分になる。 | |||
![]() | 今日の晩ご飯は、ケータリング会社を仕切るトミーさんの美味しいイタリアンの日。めかじきの香草焼きはふっくらジューシー。 | ![]() | アスパラガスはオリーブオイルにレモンピールが爽やか。十人分も一度に作るのは大変でしょう?と訊くと、時にはパーティー用に300人分ぐらい作るときもあるとのこと! |
![]() | 新じゃがのロースト。齧ると薄い皮がぷりっと破け、芋がほっくりと…。 | ![]() | ルッコラとオレンジ、オリーブのサラダ。デザートの洋梨煮は生姜アイスクリームをのせると脳天とろける味。甘党ではないのに、ここでは毎日デザートを食べているのが我ながら驚き。 |
| 2007.5.18 (Fri) in NY ★★★ | |||
昨日今日と、散歩の途中に皆が可愛いと騒いでいる生まれたての仔馬がいる牧場を探している。でもどう説明されても見つからない。こんなシンプルな地形でも黄金の方向音痴は健在じゃ。 晩ご飯はポークチョップのグリーンサルサがけ(トマティーロとコリアンダー)、メキシカンライス、カリフラワーのワカモーレとアーモンドあえ。 「毎日こんな美味しいものを誰かがつくって食べさせてくれるなんて、帰ったらどう暮らせばいいのだ…」と皆で先行きを心配しあう。夕食後は、バーに行くという男子たちに混ぜてもらい、デリアとともに町へ。 運転手を買って出てくれたのはディレクターのDW。真っ暗な林道を十五分走り、小さな町チャタムのバーへ。おじさんブルースマンたちの熱い演奏に、踊る踊る地元民。 寮暮らしの生徒が、夜こっそり抜け出し遊びに行く感覚をあじわった。戻ってからアーシャ、ネルとポーチでおしゃべり。桐野夏生、村上春樹(ネルは龍さんも!)について熱く語る二人に、 うれしくなって宮部みゆき、多和田葉子など(敬称略)あれもこれもと英訳されている本を薦めまくる。 | |||
![]() | 丘を下ったところにある湿地帯は野鳥の宝庫。よく見ると水面から突き出た木に巣箱が。粋なことをするもんじゃ。 | ![]() | 水に映る木の影。よく見ると水面に可憐な黄色い花も咲いており。湿地帯の風景は大好きなのだが、なにせ蚊が…。 |
| 2007.5.19 (Sat) in NY ★★★ | |||
外は雨。夕方から朗読会とBBQ。どんなイベントにも「BBQ」がもれなくおまけでついてくるのが、この国のよいところ。日本でも炭焼きと営業会議、炉辺焼きと予算報告、なんて組み合わせはどうじゃろう。 リーディングは、大勢の地元や出版社の人々集うなか、私ふくめ九人がそれぞれ7,8分ずつ自作品を読んだ。シェラレオネ内戦での子ども兵士の事件を描いた長編小説でジョージ・オーウェル賞を受賞したデリア、 エドガー賞の最終候補のジュリアン、コンゴの劇作家ピエールの脚本は他の作家たちが役になりきって読んでいく。どの作品もさわりだけでもすうっとひきこまれてしまう。 書いた本人の生の「声」が伝えるからかな。ううむ、もしかして環境がいいというだけでなく、私はすごい場所に暮らしているのじゃないか。とはたと思い至った。 そんななか小声でうつむき加減で「小鬼ちゃん」読む。後、車で近所のバー、ターンパイクへ。真っ暗な木立の奥にあることも、よれよれの爺さんバーテンダーが出てきて ものすごい音でヴァイオリンを弾いてくれたことも、食べ物が半端じゃなくまずいらしいことも、すべてが冗談のような素敵な店だった。 | |||
| 2007.5.20 (Sun) in NY ★★★ | |||
本日も仔馬探しの散歩。歩いて歩いて不安になったころ、ようやく仔馬のいる牧場にたどり着いた。何をするにもお母さんのうしろをとことこついてまわっている。 1時間早足で歩いて、出会った人間は自転車に乗った親子のみ。バーにいたたくさんの人々は幻?ざしき童子? 晩ご飯後、深夜のかしましトリオ、アーシャ&ネルと「じゃ夜11時に!」とこっそり耳打ち、 夜更けのポーチで落ちあう。アーシャがバーボンを調達してくれたのだ。ますますもって不良寮生ふう、しかもトウのたった…。しかし二人とも創作のほかに大学で文学の教鞭をとっているだけあって、話が面白いことこの上なし。 時々「ファーック」なんて飛び出すが、そんな先生に私も習いたかったとよ。 | |||
![]() | 晩ご飯はかぼちゃとブラックビーンのトマトスープでスタート。クミンが効いたスパイシーなお味。 | ![]() | さやえんどうとパプリカ、ワイルドライス入りご飯。さやえんどうがしゃくしゃくして楽しい。最後の最後に投入するのだろうか。 |
![]() | まぐろのカレースパイス焼き。料理人のリタによると、カレーやマスタードシードなど各種スパイスをまぶしフライパンで焼いた後、オーブンでミディアムレアに焼くのだそう。 | ![]() | 魚にかけるマンゴーのサルサ、色も鮮やか。ご飯にもかけてわしわしと食べたり。あとはアボカドとロメインレタスと胡瓜、トマトのサラダ。 |
| 2007.5.21 (Mon) in NY ★★★ | |||
このレジデンシーの敷地は300エイカー(何平米か不明だがとにかく広い)もあるというのに、広い広い野原のいつも同じ地点にガチョウが一羽。ガーガー自分の居場所を誇示するかのごとく、がなっており。なぜだ。 なぜそこなのだ。一見まるで同じ草の生え方なのに、そこだけ特別なのか。ガチョウ語で訊いてみたい。午後は空色の自転車でサイクリング。昨日の牧場(ぼくじょう、ではなくいかにも、まきばという言葉の似合う場所)へ行ってみる。 今日はお馬の親子が三組も見られた。こっちこーいと柵のこちら側から手招きしたが、軽く無視される。自然にかこまれているせいか、フンコロガシの物語をつい書いてしまう。 ファーブル昆虫記、もう一度読みたいなぁ。今晩も夜11時半のかしましトリオ密会。 | |||
![]() | やっと見つけたお馬の親子。この先の牧場にもまた別の親子が。 | ![]() | 晩ご飯はポークチョップの茸ソース。カリフラワーのスパイス(ターメリック、クミン、マスタードシード他)炒め。ヤム芋にサラダ。デザートはオレンジ・シフォンケーキ。 |
| 2007.5.22 (Tue) in NY ★★ | |||
そういえば気になるのが、牧場近くの池だ。木立に囲まれエメラルド色をした、雰囲気のいい池なのだが、なぜかトイレが浮かんでいる。うっかり置き忘れたとか(忘れるか?)不法投棄という趣ではなく、ちんまり行儀よく置かれているのだ、イカダの上に。なんのために。 果たして誰かここで用を足しているのか。水洗だが、池の水からとってまた池へ? ああ気になる。近くの湿地帯で真っ黒なのに胸もとだけが朱色のミニハンカチをくっつけたような鮮やかな鳥を何羽も見る。 後で調べたところハゴロモガラスのよう。飛びたつときがまた綺麗。黒に朱のカラスの羽衣はたはたと。晩ご飯は鮭の香草焼き、グリーンサラダ、枝豆と黄ピーマン炒め、キヌアの炊いたの、マッシュポテト、ズッキーニとスクワッシュ炒め。 デザートはチョコレート・エクレア。ここに体重計がないのは、いいことなのか恐怖なのか。 | |||
| 2007.5.23 (Wed) in NY ★★★ | |||
はるばる日本から、この山あいのコテージまで荷物がやってきた。Fedexのお兄さんから受け取り、開けてみれば新刊「おどりば金魚」の掴み本、じゃなかった束見本なり。 今まで文芸単行本はハードカバーばかりだったけれど、今回は柔らかな略フランス装なる綴じ方にしてみたいです、と返信。おまけとして奥田英朗さんや絲山秋子さん等の新刊まで入っていた! あまりの荷物の多さに(資料と服のほかに日本茶やせんべいまで持ってきたせいで…)、楽しみで読む本は持ってこられなかったため、大変うれしや。K野さんに心で両手をあわせる。 晩ご飯の後、トラクターに7人もが乗り込み、月夜の野山を縦横無尽に走り回る。ぎぇー、後生だから斜面のほうにはいかんでくれーと叫んでも、レイの運転は容赦なく丘や小川や小さい橋や藪をがががと突き抜けていく。 えらく楽しかった。かつ恐ろしかった。これで死んだら「各国の作家、トラクターの暴走にて草野に死す」というお間抜けなニュースになったことだろう。無事生還できて、つくづくほっとする。 | |||
![]() | 謎のトイレ池。手前右の空色のトイレは、本日は岸から反対の岸へ移動していた…。イカダに乗ったトイレの旅。なんだか新しいお話の種が浮かんだような。 | ![]() | 晩ご飯は牛肉のコーマカレー(アーモンドソースとクリームでまったり美味しい)、ほうれん草とフェタチーズ炒め、茄子とトマト煮、ベリー類のアイスクリームがけ。 |
| 2007.5.24 (Thu) in NY ★★ | |||
敷地内の大きな木に足場が組まれている。ツリーハウスでも作るのかなと眺めていたら、6月のスカルプチャー・ガーデンのイベントに向けての創作物だとか。 一人で作品作りをしているアーティストのエリザベスが、「木の上で仕事したりお昼寝したかったらいつでもどうぞ〜」と誘ってくれるも、ちょっと怖いので遠慮する。 PCどころか自分が落っこちそうじゃ。明日はこのレジデンシーに2ヵ月近くいた長老のジュリアンが経つ日ゆえ、またしても歓送パーティー。こうして何かと理由をつけて酒盛りをしているともいえるが。 毎日一緒にご飯を食べていた人が去っていくのは、やはりしんみりするもの。 | |||
![]() | アーティストのエリザベスと、木に布やスポンジをはった作りかけのオブジェ。完成を見届けられないのが残念。 | ![]() | 晩ご飯は耳のかたちのパスタのブロッコリ・ペストあえ。耳うまし。鶏肉のバルサミコソテー。とてつもなく甘い焼き玉ねぎ。グリーンサラダ。果物とカスタードのタルト。 |
| 2007.5.25 (Fri) in NY ★★★ | |||
うだるような暑さに散歩も自転車も断念。天井でまわるファンのした、うだうだと読書。夜、車で一時間ちょいのところに住むさっちゃんとジョンが遊びに来てくれたので、ポーチでおしゃべり。 「カメもイタチも馬も見たよー」と都会の子が田舎の夏休みを過ごしているような口調で得意げに報告すると、「うちのお母さんのとこには羊が六十頭ほどいるよ」 …噛み付いたら離れない凶暴なカミツキガメの話もしてくれた。すなわち甲羅つきのスッポン系。まだまだここいらには私の知らないワイルドライフが広がっているらしい。軟弱者は腰ひけ気味。 | |||
![]() | 晩ご飯はローストラム。タイの料理人ジェンによると、オリーブとローズマリーと松の実をペーストにして肉に塗って焼くのだそう。サラダ、三色クスクスにヨーグルトソース。 | ![]() | こちらはオニオンとカマンベールのスープ、デザートはほっくり焼かれたブルーベリーケーキ。 |
| 2007.5.26 (Sat) in NY ★★★ | |||
NYからはるばる親方やってくる。車でハドソンの町に連れて行ってもらった。久々に味わうシャバの空気はうめえなあ。ハドソンのウォレン通りは洒落たアンティークの店がずらずら並んでいる。 つい浮かれて、トルコのお皿とネズミのドアストッパーを買ってしまう。晩ご飯の後は、コンゴの劇作家ピエールのお芝居の脚本を渡され、皆で役になりきる。私はわがままなアフリカ婦人役。 みな結構力を入れ、役になりきっているのがおかしい。みんなの「演じたい心」を微妙に刺激したピエールさんのお芝居であった。晩ご飯はトミーのイタリアンの日。 クラムのワイン蒸し、手作りピザ、ブロッコリーレイブのにんにく炒め、シンプルなマリナーラパスタ。ブラボー(ピエールさんの口癖)。 | |||
| 2007.5.27 (Sun) in NY ★★★ | |||
NYのブックフェアのためにやってきたまりおさん&シモさんが一泊でレジデンシーに遊びにくる。久々〜につかう日本語がどうもぎこちない。そもそも、まりおさんがこのレジデンシーのディレクターで作家でもあるDWに私を紹介してくれたおかげで、 参加できる運びとなったのだ。エージェントだけでなく、目を見張る曼荼羅描きのアーティストでもあるまりおさんと話すのは、ゆるやかーな刺激感で心地よい。 シモさんは占いカードを披露して皆をわかせ、夜更けまでもりあがる。晩ご飯は海老のスパイス串焼き、タイ風ヌードル、サラダ、レモンケーキ。 | |||
| 2007.5.28 (Mon) in NY ★★ | |||
日本勢が帰ったのと引き換えに、世界各国の出版社のひとたちが大勢やってくる。こぢんまりしたレジデンシーが一挙に国際見本市のような様相に。 しかしあまりにたくさんの人がいすぎて、誰がどこの国のひとだか聞いた途端に忘れていくよ鶏あたま。デンマークと韓国の方とちょっとだけ話した。 韓国のエージェントの女性が「日本のヨン様人気にびっくり」といっていたのが印象的。夜は朗読会。しつこく小鬼ちゃん読む。晩ご飯はブルーフィッシュのフライにタルタルソース、メスカルンサラダ、アスパラガスのレモン煮、ピーチバニラケーキ。 | |||
| 2007.5.29 (Tue) in NY ★★★ | |||
午前、新しいものがたりを書き、調べものをし、出版社の方々とポーチで昼ごはん。午後はNS、アルシアとハドソンの町へドライブ。目指すは酒屋(当然)とスリフトショップ。 ボストンから自分の車でやってきたNSはブーツや服やお皿や旅行鞄など山ほど買っており。私は$6でBEBEのブラウスを買う。めっけもん。酒屋に入り、たくさんの酒類も調達。 代金を支払うと、酒屋のおじさんいきなり、オハヨゴザイマス、コンニチハ、といいだす。アメリカの田舎町で「その昔わしは海軍で日本におった」というおじさんに出会う確率は大である。 晩ご飯はコーニッシュ・ヘンの丸ごとロースト、ポテトのサラダ、コーンブレッドにビーンズ、チョコケーキと南部風。夜は10人の作家と20人以上の出版社&エージェントが庭で歓談。 バケツに入った蚊よけキャンドルが幾つも煌々と燃え盛り、私は蛾のように火のまわりにひっついていた(翌朝見たら、革靴がとけたキャンドルまみれになっており、とほほ)。 | |||
![]() | この静かなる庭が、夜は狂気のさたの酔いどれ宴会場に…。 | ![]() | 家のまわりには満開のライラック。香水は苦手だが、自然の香りはごちそうなり。 |
| 2007.5.30 (Wed) in NY ★★ | |||
お客たちも早朝に去り、しずけさが戻ってきた。賑やかな夜は楽しかったけれど、やはり平常に戻った気分で落ち着く。我が家に帰ってきた気分。そう、まだ2週間なのにすっかり我が家気分なのだな。 ほっとして朝から薬草やフンコロガシの話を書く書く。自然のものがたりを書くのに、ここはまさに適した場所じゃ。皆、夜は飲んだくれたりトラクターで暴走したりと遊んでばかりのように見えても、昼はもくもくと自分の創作に向きあっている。 「本日、2冊目の長編書き終えましたー。ついでに映画化の契約も終えたぜー」なんていう高らかな報告をきくと、気持ちもぐっとひきしまる(一瞬だけ)。午後、三日ぶりののサイクリング。 よたよた母親の後をついて歩いていた仔馬が今日は先を切ってとことこ走っており。花も動物もぐんぐん成長しているのがここでは目に見える。 真夜中、またもや抜き足差し足で部屋を抜け出し、アルシア、ネルとポーチでワイン。アフリカとインド、二人の壮大な暮らしのドラマに聞き入る。 | |||
| 2007.5.31 (Thu) in NY ★★ | |||
蒸し暑い日なのでサイクリングはやめ、プールで犬かき。夕方、見る間に暗くなり雷鳴鳴り響き、ありゃりゃ停電。木々がものすごい勢いで、ざわざわ唸っている。 PCの電池の残り具合を見ながらお仕事。ありゃりゃ電池がないから今日は仕事じまいだぁな、参ったなおやっさん。電気もなけりゃ水も出ない。電話もだめ。どうもこの状況にしょっちゅう遭遇しているような。 料理人トミーさんもこないし、もしかして今夜は晩ご飯抜き?といいあいながら心細く皆でクラッカーを齧っていると、トミーが颯爽と現れた。自分のキッチンで料理してきてくれたのだ。 拍手喝采。晩ご飯後、劇作家ピエールのアフリカ話を拝聴。コンゴだけで400もの言語があるという。方言じゃなく「言語」だよ、とピエール。計り知れない国、アフリカ。 | |||
![]() | 昨日の晩ご飯は柔らかローストポークにクランベリーのジェリー、ぷりぷりの甘いとうもろこし、野菜のロースト、フルーツサラダにチョコケーキにピーチケーキ! | ![]() | 晩ご飯はトリュフオイルで香りをつけた鮭のグリル。ほうれん草に豆腐とフェタチーズを入れて焼いたギリシャのパイ、スピナコピタ、サラダ。フルーツサラダ。 |