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お ひ る ね 日 記 Apr 2007 (2) |
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| 2007.4.15 (Sun) in NY ★★ | |||
数日前から注意報がだされているほどの雨嵐。アパート入り口に「バルコニーの家具は室内に入れておきましょう」の張り紙が。もう遅い。うちのベンチなんて、とーっくの昔に吹き飛んじゃったもんね(泣)。 それにしてもすごい雨だのう、と外を眺めていると。視界の隅を水のかたまりが落下していった。本当に「かたまり」なのだ。え、いくら大雨でもそこまで…と目を凝らすと。 向かいのビルのベランダから、まっ黄っ黄の合羽を着た二人がバケツで水を汲み出し、外へばしゃーと放っているのが見えた。多分ベランダの排水溝がつまっているのだろう。 必死の勢いで汲んでは、ばしゃー。そういえば家のベランダにタイルを貼る際、管理事務所から口を酸っぱくして「工事中、排水溝はぐぐれもビニールで覆ってつまらないようにしてくださいね。 大変なことになりますから」と念押されたのを思いだす。ほんに気の毒な…と思いつつ頬がゆるむのはなぜに。 | |||
| 2007.4.16 (Mon) in NY ★★ | |||
今日も雨。しかし今週はNYスパ・ウィークゆえ、午後から予約していたスパへ。ウィーク中は多くのスパがお得な$50キャンペーンをやっているのだ。 さて人生初のしかもこじゃれたスパで、人生最大ともいえる発見をする。それは、「スパで痛い思いをするくらいなら(美容に痛さはつきものらしい。知らなんだー)、歯医者だって怖くはないのではないか」という発見である。 開き直り、やけっぱち、ともいう。本日の映画;「Rampo Noir」江戸川乱歩のおどろおどろしい世界にその昔かなりのめりこんだものだが、 オムニバスで凝縮された映像のおどろおどろしさも、なかなかのもの。おどろに浸かって、抜けきれぬ。そんな監督たちの脳内を見せつけられた気分ですくみあがる。 | |||
![]() | 昨日の晩ご飯はラムチョップ、焼き玉ねぎとエンダイブ。チップスと野菜(胡瓜、セロリ)のオニオンディップ。 | ![]() | 晩ご飯はTurbot(ヒラメの一種)の柚子胡椒レモンバター・ソース、キャベツと香草フェタチーズの温サラダ、枝豆ご飯、キムチ。 |
| 2007.4.17 (Tue) in NY ★★ | |||
さくらんぼの物語のゲラ読みゲロンパ。ゲラゲラ。ケロンパはキンキンの浮気についてどう思っているんかのうゲラ。あいかわらず今一歩な歯のために、ティーツリーオイルを試してみる。 経口毒性もあるらしきこのオイルの原液を綿に含ませ炎症部分に湿布。強すぎて麻痺したようになったあとから、ひりひりしてくる。味もものすごぉぉくまずい。歯の毒で死ぬ前にティーツリーの苦さで死にそうだ。 本日の映画;「ディック&ジェーン」悩めるときも貧しいときも夫唱婦随、だから銀行強盗だって一緒にやっちゃうもんねという美しい夫婦愛のものがたり。 晩ご飯は鶏と筍、ネギのあんかけのせラーメン、キャベツとラディッシュの柚子浅漬け。 | |||
| 2007.4.18 (Wed) in NY ★★ | |||
ここ2ヵ月ほどの歯のバイキン(とティーツリーの苦さ)との死闘に疲れはて、ついにネットで探した評判のいい神経治療医を予約。死んでも行きたくないと思っていた歯医者になぜ行く決心をしたかといえば。 放っておいたら炎症が顎骨をつきぬけ吹き出物ができた、全身に膿みの毒がまわり全身麻酔で手術、云々といった身の毛もよだつ話を、親切な友人達が送ってくるせいもあるが(ありがとよ!)、一番は一昨日のスパで思い至った真理のせいじゃ。 スパの痛さを我慢できたなら歯医者だって行けるはずだよ、甘えるんじゃないぜゴーゴー! みずからを鼓舞するもすでに心配で夜も眠れぬほど。 | |||
![]() | 晩ご飯はフィレミニヨンの切れ端をサイコロステーキ風に切ったものとブロッコリ、赤ピーマン、ねぎのオイスターソース炒め、キムチ、キャベツとラディッシュの浅漬け。 | ![]() | 一時の熱はさめたものの(相変わらず飽きっぽい)地道につづけているスプラウト作り。これはピンクケール。暗いところから出し、日の目を見させてやっとるんじゃ。 |
| 2007.4.19 (Thu) in NY ★★★ | |||
イカ墨パエリアとワインとタパスで、女友達としゃべる食べる会@ラ・パエリア。イカ墨命の私は、事前にみなにメールで「パエリア、いか墨味でも大丈夫?」と根回ししておいたのじゃった。 ひとりで食べるイカ墨はついおしゃべりする口の開け具合も遠慮がちになるが、みなで食べればお歯黒もこわくない。 | |||
| 2007.4.20 (Fri) in NY ★ | |||
とうとう腹をくくって神経治療歯科へ。昨日のイカ墨が残っておらぬか念入りに歯磨きをして出発。外はいい天気。セントラルパークでは人々がのどかに寛いでおり(歯医者はセントラルパークの向かい)。「いいねぇ、あんたたちは。 今から歯医者に行かなくてもいいんだよねぇ。その幸せを存分にかみしめるがよい…」と心で語りかけ通り過ぎる。予想通り神経治療のやり直しだが、来週朗読会があるというと、 「じゃあ万一のために抗生物質で持たせて、その後にしましょう」とのこと。どのぐらい我慢しましたか、と訊かれ「2ヵ月ほど腫れたままで…」というと、やさしいドクターの顔が呆れたように曇った。 期限切れの抗生物質を飲んだことや、ホメオパシーに散財したことはむろんいえぬ。医者に見栄張ってどうする。これであと十日間どきどき過ごすのか…。 晩ご飯は韓国街でブルゴキと石焼ビビンバ@ハンバット。真夜中、歯の夢でうなされ起きる。 | |||
| 2007.4.21 (Sat) in NY ★★ | |||
そろそろまたストリートフェスティバルの季節到来だ。火事場に駆けつける人のような心持ちでそわそわとTaste Of Chinatownフェスティバルへ@Mott St。 屋台で妙な黄色の平べったい揚げ餅$1(中国人でさえ、これなんですか?と訊いていた)と$1の焼きそば、これまた$1のパパイヤサラダを買う。若いアメリカンチャイニーズの女の子たち、屋台を覗き込み 「私にはちょっと油っこすぎ!」と高らかに言い放っており。彼女たちみたいなアメリカン・ボーン・チャイニーズをABCというらしい。ABCは自国の料理に手厳しいとみたり。 本日の映画;「おさるのジョージ」 このジョージは可愛すぎるんでないの、と文句を唱えつつ、主人公のテッドとともにでれでれとおさるを見守る。 | |||
| 2007.4.22 (Sun) in NY ★★★ | |||
パス・トレインでNJへ。恒例となったジャズFM局WBGO主催の懇親ジャズ・ブランチ。イタリアはトレノからジャズ歌手を夢見てやってきて、ついにはグラミー賞候補にまでなったロバータ・ガンバリーニ嬢の歌声に酔いしれる。 6歳ですでにステージに立っていたキューバの天才サックス奏者、素顔は冗談好きのおっちゃんパキート・デ・リヴェラの演奏(とジョーク)も素晴らしい。 同じテーブルになった可愛い女性はパキートの友人で、作家さんだという。どんな本を書くのか読んでみたいなぁと思っていると、帰りのお土産袋にロバータさんのCDと共に彼女の本が入っていた。 ありがたや、と開けるとコンピュータ犯罪の推理小説。う、頭の悪い私にゃ苦手な分野…だが読んでみるとしよう。いつか。 | |||
![]() | 昨日の晩ご飯は、海老と絹さやとグリーンピーのにんにくパスタ。もやしの辛子サラダ。サラダにもパスタ同様ごろっと大きなにんにく焼きを入れたら、うまし。 | ![]() | 晩ご飯はなまずのソテー(マスタードをぬってからスパイスをまぶした)とイエローライス、もやしとキャベツと絹さやと玉ねぎのポン酢和え。キムチとオリーブ。 |
| 2007.4.23 (Mon) in NY ★★★ | |||
今週は国際的な文学のお祭り「PEN World Festival」がNYのいたる箇所で催されるたる、祭り好きとしちゃいそがしい。 金曜には自分も参加するのだが、それを考えると緊張するので脇におき、今晩はオープニング・レセプションへ@フランス大使館。 ポール・オースターが文化勲章を授与されるのを眺めつつ、啜るワインの美味しいこと。先日の書店でのリーディングは人垣のせいでよく見えなかったゆえ、ずずと至近距離へ。 作家は眺めるもんでなく作品を読むものじゃ、と文学の神様もおかんむり。親方は、オースターの美しい娘さんソフィーの椅子を(頼まれてもいないのに)引いてあげ、声までかけてにやにやしており。 と思う間もなく、オースター先生にまで気安く!(単に横を通り過ぎる際、"ちょっと失礼します"といっただけだが)。フレンドリーすぎる南部人というのも、どうなんだか。 さすがフランス大使館だけあって、パテもチーズも美味しゅうござった(なにしに行ったんだか…)。 | |||
| 2007.4.24 (Tue) in NY ★★★ | |||
あやしいメール届く。件名にPEN World Voicesとあるので連絡メールかなと思いきや、ドイツかどこかの見知らぬ作家から。「先週の金曜から(細かいな)コンピュータが壊れてワタシ仕事できない。 あなた親切な人なら1000ユーロ振込なさい、この口座に。それで一番安いマックブック買いマスネ」というような文面である。作家の名をペンセンターのサイトで探したが見当たらず。詐欺?世間知らず? サイト内でメールアドレスを集めたのだろうか。しかし物書きにお金をねだるのは、とうてい間違ったアプローチと思われるぞ。サザビーズとかお金持ちチャリティサイトにアナタ行くべきね、と返信すべきか悩み中。 晩ご飯は、以前行こうと予約電話をするも開店前だったタパス屋へ@Mercat。ようやく開店したらしく、「ここで客を逃してなるものか!」とすかさず勧誘電話をしてきたのだった。 まんまとのって、いざ待望のいか墨ミニパスタ。J坊T坊が一口食べた後で「あとは全部きみの分!」といってくれたので独り占めだ。よしよし。おまけにJ坊は彼女にその場でメールを打っている。 「僕は今、いか墨を食べてるぞ!」すぐその場で返信がきた。Ehhhhh〜(げぇぇぇって感じか)。いか墨さんにアナタ失礼ね。 | |||
![]() | 待望のいか墨は細かいパスタに墨がしみこんで大変うまし。しかしやや小盛り。タパスといってもお値段は一品料理並なのになぁ。二皿はいけるかと(大食い)。 | ![]() | 墨とともにアーティチョークにも目がないが、これもかなりの美味しさ。ベイクドでなく、からりとにんにく風味に揚げてあってチップス感覚。 |
![]() | ふっくら焼いてあるダック・ブレスト。甘めのソースはビーツだったか。 | ![]() | にんにくの効いたレーザークラム。以前、家でワイン蒸しをしてみたらガムのようになってしまったが、お店で食べるのはやわらか。うーむ修行が必要じゃ。 |
| 2007.4.25 (Wed) in NY ★★★ | |||
PEN World Voicesの朗読イベント「Writing Home」へ@タウンホール。俳優のスティーブ・マーティンやノーベル文学賞のナディン・ゴーディマなどそうそうたる人々が順繰りに作品を読んでいく。 スティーブ・マーティンの本は読んだことがなかったが、ぐんぐん世界に引きこまれていく。コメディアン志望の若者がNYに来てまごつく様がおかしく切なく頭に描かれていくのだ。 映画のおふざけな彼とはまるで違う淡々とおさえた語調なのにそこはさすが役者の力量。反アパルトヘイトの立場から文字で問いかけつづけるゴーディマもまた静かなる力があった。 そこそこのミュージシャンでも満席にするのは大変なタウンホールがほとんど埋まっているのにも感動。本好きさんは世にたくさんおるのだとこの目で実感できたことに。 体調がすぐれないので予約を入れていたレセプションはキャンセル、そぼ降る雨のなか帰る。晩ご飯はシンプリーパスタというシンプルなパスタの店でペンネアラビアータ。 | |||
| 2007.4.26 (Thu) in NY ★★ | |||
待望のミョウガの苗がはるばるオレゴン州から届く。アメリカで売っている店を執念で探しつづけ、ようやくニコラス苗園というところで見つけたもの。 以前のエセ山椒事件で懲りているゆえ、今回も正真正銘のミョウガが届くか心配だったが、どうやらこれは本物…かな。花付きが悪いという班入りでもないし、すでに新芽がでているのも嬉し。 問題はこれからじゃ。プランターでも大丈夫だろうか。慌ててガーデン・ライム、いわゆる苦土石灰なるものも注文する。遅すぎだ。 丈夫に育っておくれよあんたたち。とミョウガ明神に手をあわせ。晩ご飯はふくろ茸入り麻婆豆腐。レタスとらっきょうの叙々苑ドレ・サラダ。 | |||
![]() | 4本買ったミョウガ苗。と、勢いで頼んでしまったメキシカン・セージのちっちゃな苗。たまにはあんた、食べられないもんも育ててみんかい、と園芸の神に叱られたゆえ。 | ![]() | 道端で「無料のバッグよ!ひょ〜〜」と女の子が雄たけびをあげながら配っていたIKEAの布袋。意外にかわいいので思わず手を伸ばした。裏にはロゴ入ってるけどさ。 |
| 2007.4.27 (Fri) in NY ★★★ | |||
本日はPEN World Voicesのパネル/リーディングに参加@NY大学ドイチェ・ハウス。歯医者のことで頭が一杯一杯でろくに練習もしていなかったが、どうにかあわあわと読み終える。 他の作家の方々の朗読を真横で聞けたのもよかった。可憐なドロタ嬢がポーランド語で過激な一節を披露し(なぜだか英語の通訳より、わけわからないポーランド語のほうが臨場感がつたわってきた)、トルコのゼファーさんの詩、 ドイツのミヒャエルさんの「April in Paris」をしみじみきく。ミヒャエルさんは風邪が酷いらしく、自分の番がくると舐めていた喉飴を机にじかに置き、朗読が終わるとまた口に入れていた… あの飴どうするのかなと思っていたのでこっそりウケた。来てくれた友人たちに「落ち着いてたね〜」といわれるも、いや歯医者のことで一杯…くどい。 | |||
| 2007.4.28 (Sat) in NY ★★★ | |||
ご近所散歩。クリントン通りの並木は白い花が満開。なんという木だろう。桜より控えめで楚々とした薄い花びらが舞い続け、ぼんやり白っぽい通り。帰ると新潮文庫の見本が届いており。 北上次郎さん編さんによる「14歳の本棚 家族兄弟編」に、「宇宙〜」も収録していただいたのだ。他にどんな作家の方々が載るのか訊きそびれていたのだが (正確には以前に概略を知らせていただいた気もするが見あたらず、今さら訊けぬままに…)、表紙を見てびっくらこいた。尻もちついた。 母からもメールで、「よかったねぇ、川端康成や志賀直哉と肩を並べさせてもらって」。肩などめめ滅相もねえ、並んだのは表紙に刷られた名前だけ…。 本日の映画;塚本晋也の「双生児-Gemini-」またもや乱歩。眉なしモックンの井戸底での迫真演技、水を得た魚のごとし。 | |||
![]() | 昨日の晩ご飯は海老と赤ピーマン豆板醤炒め、にんにくの芽のにんにく炒め、うずら豆とフェタチーズのサラダ、イエローライス、ほうれん草のごまあえ。 | ![]() | 晩ご飯はキャットフィッシュのブラッケンド風、芽キャベツのパルメジャンがけ、ルッコラのサラダ。 |
| 2007.4.29 (Sun) in NY ★★ | |||
娯楽の殿堂ホールフーズへ。娯楽が食べ物中心となってしまったのはいつごろからじゃろう。ちびちびいろんなものも味見しながら歩き、巨大な箱のスージーズ・クラッカーやにんにく入りマヨネーズ、 ラズベリージャズ、オリーブオイルやパルメジャンとにんにくのピタ・チップなど買う。本日の映画;「MallRats」クラークスのケヴィン・スミス監督の内輪うけエピソードやオタクネタをそこかしこに盛り込んだ愉快作。 別れたカップル同士がモールでうだうだやっているだけなのに、おかしさ満載。ウケたのが、ビバリーヒルズ青春白書のシャノンが「ブレンダ?」(役名)とふいに呼びかけられ、悪態をつくところ。 実生活でも絶対やってんだろうなぁ…。 | |||
| 2007.4.30 (Mon) in NY ★ | |||
ここのところ文学祭りやイカ墨にうかれた振りで自分をごまかしてきたが、来るべきものはやはり来る。ようやく手に入った「一瞬の風になれ」をお守りのように握りしめ、アップタウンの歯医者へ。 地下鉄のなかでは、心をかなり清々しい陸上トラックに旅させることができたが、待合室に着いた途端、現実に呼びもどされる。というか短距離走で猛然と逃げ出したくなった。しかもいざクラウンをはずし深く深く治療を進めてみたものの、 虫歯がひどく歯自体、維持できそうにないとの結論に。痛い麻酔注射数本とそれにつづく、削りっぱなしで顎のはずれそうな苦悶の四十分…ああ一体なんだったのであろう。 よろめきながら帰り着き、涙目で明日、歯を抜くための医者を探して予約する。 | |||
![]() | 昨日はアーティチョークと七面鳥ベーコンのリゾット。サラダドレッシングはにんにくをじっくりオリーブ油で焼き、干しアプリコットを刻みいれてみた。芽キャベツ焼き。 | ![]() | 晩ご飯は豚肉と山菜とザーサイのビビンバ風ごはん。ほうれん草のおひたし。アスパラのカレーマリネ。 |