お ひ る ね 日 記
Feb 2007 (2) 

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2007.2.15 (Thu) in St.Martin    ★★★

ホテルは簡単な朝食付きでパン各種に南国の果物(甘い、美味しい!)、シリアル類のバイキング。しかしいくらクロワッサンが抜群に美味しいといっても、そろそろ野菜恋しい病にかかってきた。 そこで洗ったサラダ菜を袋にいれて食堂に持ちこみ、こそこそ野菜チーズサンドを作って食す。かなり挙動不審。午前中は猛暑のなかバタフライ・ファームへ。 そこに蝶がいる限り、つい出向いてしまうが、この島の蝶園はちょいとしょぼかった。フランス語訛りのお姉さんの聞きづらくも楽しい解説で救われたが、狭いし種類も少ない。 でもお客のおじいちゃんはお姉さんに「あんたに会いたくてまた来てしもうたんじゃ」なんてでれでれしてる。それほど明るくきらきらしたちょうちょみたいなお姉さん、この職の前は病院で手術助手をしていたそうだ。 手術から蝶…なんと大胆な転職なことか。ネットカフェでNYのニュースを見たら、吹雪で空港閉鎖らしい。無事帰れるか心配。この時期のNY脱出は賭けみたいなもので、そこがまた楽しいのだけど。
 
ちょうちょは、指先に果物の汁をつけてそうっと近づけると、指にとまってくれる。あかるい色がすきだから、親方のアロハシャツにもちょこんとくっついてきて、うらやましかった。 蝶もいいが、さなぎが宝石みたいに綺麗でいつも見とれてしまう。カイコも好きだが、そこから蛾がでてくると思うと怖くて触るのがどきどきする。
セント・マーティン最後の晩餐はSol e Lunaへ。食事も美味しかったが、建物自体もとても美しく、調度品もきらきらしていた。これは子牛の胸腺のラビオリ、モレル茸いり。 オリーブ・タプナードをのせて焼いたハリバット、太ネギ添え。他に前菜でクラブケーキとガスパッチョ。ほんに充実した(脂肪的にも)食生活でしたことよ。
 
2007.2.16 (Fri) in NY    ★★

帰宅。昨日だったら、雪のおかげでJFK空港はすったもんだだった様子。26時間も足止めを食らい出かける気もうせました、家族の結婚式に出られませんでした、などのさんざんな声をきくにつれ、無事帰ってこられたことにほっとする。 いつものように南国からはサンダルに靴下で帰ってくるので、雪の積もったNYで足元が凍えてがくがくしてくる。晩ご飯は冷蔵庫を漁った結果、冷凍してあったイエローライスと麻婆春雨という妙ちきりんな組み合わせ。
 
2007.2.17 (Sat) in NY   

どうやら風邪をひいたらしい。靴下サンダルがいけなかったのか(体温的にも見た目的にも)。くわえて、蛇口からぽたぽた漏れる水を修理しようとしたら、よけいに大変なことになる。 人生は楽ありゃ苦ありなり。晩ご飯はしゃぶしゃぶ鍋。のつもりが、牡蠣も横からさっさか入れる。中国野菜や椎茸、韓国の餅も入れる。カリブを恋しがりながら早寝。はよう寝。
 
セント・マーティン島のスーパーで買った塩(単に可愛い入れ物が気にいって)と洗濯ばさみとクスクス用のスパイス。税関申告額が極端に低かったのはいうまでもない。 近所のヒスパニックマーケットで好奇心で買ったカッサバ(芋)のおせんぺ風。そのまま朝ごはんに食べてみたらえらくまずい。もしかして食べ方、決定的に間違っているのか。
 
2007.2.18 (Sun) in NY   

ひろみちゃんがこの世から去ってしまったという事実を一足遅れで知る。最後に会ったときの光景が、みるみるよみがえる。韓国街のパン屋さんで「ちょっと食べる?」と菓子パンをわけてくれた笑顔。 スーパーでビニールの大袋にどっさり入ったキムチを買う彼女を見て、「ああ、ひろみちゃんちって家族でキムチ大好きなんだな」と感心したこと。 最後にくれたメールも、日本語が打てない環境なのかローマ字日本語でむちゃ読みにくいのがまた可愛かった。 私は自分の腹切り手術前で、しかも笑えない確率でまずい結果が待っているやもしれず、心はやさぐれていた。でも病の先輩のひろみちゃんを見ていたらすこし救われたのだった。 結果が悪くてもよくてもちいさな幸せがありゃ、にこにこ生きていけるもんかもしれんと。会ったのはほんの少しなのに、印象がこうも深いのはその魂のかっこよさ具合ゆえだろう。 いろんなことを考えていたらものすごい頭痛に見舞われ、ついに寝こむ。何かが頭のまわりをぐるぐる駆け巡っており。
 
2007.2.19 (Mon) in NY    ★★

まだ頑固な頭痛と吐き気。たくさんの哀しみのせいだと思うことにする。何かをして気をまぎらわせようと、もやし作り一人プロジェクト開始。まずはブロッコリスプラウトを電子レンジで野菜を蒸すためのプラスチック容器とおしぼり用のザルにまいて実験開始。 蒸し容器は蓋に空気穴が開いているし、なかに水切りのためのネットもついていて、まさにスプラウト栽培にうってつけと見た。ザルがわりのおしぼり皿は丸元淑生せんせい方式でやってみよう。
 
晩ご飯は昨日親方が作ってくれたビール尻チキンの残り、イエローライス(赤ピーマン、グリーンピー、玉ねぎ)、しいたけと豆苗のにんにく炒め。 おしぼり皿の種、数時間後にはすでに割れて芽がでてきた。早っ。
 
2007.2.20 (Tue) in NY    ★★

浴室の蛇口修理。水の蛇口の水漏れを治してもらい、修理人が帰った途端、今度はお湯の蛇口が漏れているのが発覚。修理人を呼び戻して治してもらい、途中パーツが足りないと取りに行ったりでここまで約4時間。 ほっとした後、しばらくして浴室に行くと床が水浸し!今度は元栓から水漏れしていたのだ。なんてこったい。また修理人呼んですでに半日。 ひとが出たり入ったりしていると、まるでしごとが手につかぬのが困り者じゃ(さりげなく遅れている締め切りへの言い訳)。修理人が去った後の蛇口はたくさん傷がついていた。この家に越したときから気にいっていた昔っぽい蛇口なのになぁ。 心労疲労。夜は新しいイタリアンの店を発掘しようよの会、J坊T坊と@Cecio e Pepe。からすみとズッキーニのパスタ、モッツァレラの前菜、海老ベーコン巻、フェネルとマッシュルームのサラダ。好物のからすみでやや元気回復。
 
2007.2.21 (Wed) in NY    ★★

通りで、おでこが微妙によごれているひとをたくさん見かける。あらら、うっかりマスカラでもつけちゃったのかな、それとも煙突掃除帰り?と思うも、いや普通両方ともありえんだろう。よく見ると十字架のよう。 灰の十字架。そうかカトリックのひとたちには今日がアッシュウェンズデイじゃった、とようやく気づく。本日の映画;コーエン兄弟「The Hudsucker Proxy」 間抜けかげんと大げさかげんが混じる場面がこのましや。
 
晩ご飯は海鮮あんかけ玄米チャーハン、カリフラワーと大根マリネ。炒め飯のあんはオレンジラフィーと海老、青梗菜を生姜で炒め、卵白、鶏がらスープでとろみづけ。 ブロッコリもやしさん3日目。おしぼり皿とタッパー、どちらに軍配があがるかまだ観察中だが、おしぼり皿のほうは今一歩な成長。暗い場所に置いた豆腐容器は順調なようだ。
 
2007.2.22 (Thu) in NY    ★★

丸元師匠に見習い、厚手ビニールを切り張りして、もやしさん用にミニミニ温室も作ってみる。仕事以外のことに対するこの気合とマメさはどうなのか。
 
銀ご飯はケールのサラダ、ラムチョップのスパイス焼き、ハーブポテト、カリフラワーと大根マリネ。 タッパー容器の蓋も成長するにつれキツくなったので、この後に温室を作った。窓辺においておくと、どうもしょぼいというか貧乏くさいのが難点である。
 
2007.2.23 (Fri) in NY    ★★★

やっぱり南国の太陽にあたりすぎて、ほっぺたのシミが濃くなっている。ジャナがセットでくれた基礎化粧品を一度に使い始める。こういうのは面白い。 シミが濃いでんなぁなどと悩んでいたって、どこかに自分の体を実験台にする面白さ、冒険心がひそんでいる。死ぬということもそうかも。ひとが死ぬのは哀しいが、自分のときはどうなんじゃろう。 自分がこの場からいなくなるなんて、へえぇ、という面白さ、好奇心が絶対死ぬ間際の心情にもひそんでいる気がする。痛くなけりゃ、の話だが。晩ご飯は串揚げとお寿司@久々のサチコ・オン・クリントン。 今日のゴマ豆腐はできたてよー、とのさちこさんの誘いで食べたゴマ豆腐は絶品ぷるるん。お酒はだっさい。ださくない素晴らしい味。
 
2007.2.24 (Sat) in NY    ★★

親方が赤ピーマンを直火で焼いているので、ものすごく家のなかがきな臭い。とろりとオリーブ油に漬かった赤ピーマンが山ほど食べたい!とつい漏らしたばかりに焦げくささのなかで過ごすことになった。 しかも焦げた皮が台所にひらひら舞っている。しかし出来上がった赤ピーマンはまさにとろりと甘かった。本日の映画;「いとこのビニー」 最初はマリサ・トメイのホワイトトラッシュぶりがイカしながらも、オスカーの助演賞?と思いつつ観ていたのだが。後半の展開がすごい。裁判所でのジョー・ペシとのかけあいなんてもう胸がすくべらんめえなかっこよさ。 ちなみにファッションもすごい。C調でべらんめえ、そんなひとにゃ無条件で惚れてまう。
 
セント・マーティンで買ったフォアグラのパテ、確か$10ぐらい。フランスのスーパーは美味しいもの満載で食い意地のはった人間には遊園地のような楽しさ。 晩ご飯はカリブからお土産のフォアグラパテやアーティチョーク・ディップ、マリネした赤ピーマンと舞茸炒めのせサラダでフレンチ前菜ふう。メインはなくとも赤ワインつき。
 
2007.2.25 (Sun) in NY    ★★★

デランシー通りを通りに沿ってぐんぐん歩いてみる。このあたりに養鶏場があるときいたのだが、いまだ見つからない。本当にあるのか養鶏場。あったとしても何するってわけじゃないのだが。 夜から雪。雪が降ると、窓の外の景色がふわーと濃いオレンジ色に見える。街灯が雪に反射してるのだろうか。晩ご飯は麻婆豆腐(ラムひき肉とふくろ茸、ネギ)、チャイナタウンの道端で買ったお豆腐が大豆の香りがぷんとして美味しい。 麻婆豆腐にゃもったいほど。それに、うずら豆とパセリと玉ねぎサラダ、カリフラワーピクルス。本日の映画;「悪魔を憐れむ歌」まじめに悪霊と対決するデンゼル・ワシントン。 デンゼルはいつでもどこでもきまじめぶりが素敵。
 
一昨日のお寿司。ごま豆腐も美味しかったが、やはりおいらは鯖ラブラブラブ。串揚げも美味しいし、餃子はさちこさんが自宅でフスレミニヨンを叩いて作ってくるそう。 1週間をへたブロッコリもやしさん。すでにおしぼり皿のほうはわずかにカビ発生し、昨日で挫折。
 
2007.2.26 (Mon) in NY    ★★

妹が誕生日祝いに送ってくれた靴下が届く。私が頼んだ「色つきリップ」も。リップは「2本にしようかと思ったけど、やめといた。凝りやすいけど飽きっぽい性格だもんね」とのこと。 わが妹ながら姉の本質をついている。それにしても靴下だ。なにやらきつい。でもこのきつきつ加減を我慢すると、具合の悪いところや太い足首が治る(いや後者はいってなかったか)ミラクルな靴下らしい。 「きついけど体にいいらしいよ。がんばれ」と励まされるところがこれまた、めげやすく根性なしの性根を見抜かれており…。 晩ご飯は冷凍栗で玄米栗ごはん(酒、醤油、みりん、昆布)、いずみ鯛の柚子胡椒みそマヨ焼き(千切りのズッキーニやネギ、玉ねぎのせ)、豆サラダ。
 
2007.2.27 (Tue) in NY    ★★

体調が悪いと腫れてくるいつもの歯の神経を、邪道なやり方でなだめすかそうと模索中。世にも恐ろしい歯医者に行くのをどうにかして避けるためじゃ。邪道なやり方を試すなどと明かすと、「そんなことよりはよ医者にいけ」と一喝されるのが関の山なので、堂々と口外して邪道な手段を集められないのも歯がゆい。 数少ない「類友」医者嫌いの友人とこそこそメールするのみ。しかし現代人ってどんどん医者が好きなひとが増えているような。ああこんなことしていて、腹切りのときも痛い目(えらい目ともいう)にあったのに。まだ懲りぬのか己は。 晩ご飯はT坊J坊と火曜には牡蠣を食らおうよの会@オランジュブルー。ハッピーアワーで1個$1の牡蠣(!)をぱくつく。といってもアメリカ男たちはあまり生の貝が得意でない様子。幾つまでなら美味しく食べられるか、の意見交換の結果、私=2ダース(多すぎ)、T坊2個、J坊6個がぎりぎり。 だらしないのう。他にワイルドマッシュルームのパスタ。りんご、チーズ、エンダイブのサラダ。
 
2007.2.28 (Wed) in NY    ★★

悪魔に対峙するデンゼルを観てからというもの、つい「悪魔を憐れむ歌」を口ずさんでしまう。思い出したくもないのに、怖い場面を思いうかべつつ。 通りがかりの一見見知らぬ他人同士が実は邪悪なもので繋がっているって、すごく恐ろしいイメージだ。 夕、手下とイタリア食堂@Max。いつものいか墨パスタ海老ソースに加え、ポーチーニマッュルームのクリームソースパスタ、ゴルゴンゾーラとグリル椎茸のサラダ。 帰りがけ、スキップで中華スーパーに寄り、それぞれ椎茸をカゴにいれる。美味しかったものはすぐ真似しようとたくらむところが、いつもながらの食い意地コンビ。
 

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