お ひ る ね 日 記
Jan 2007 (2) 

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2007.1.15 (Mon) in NY    ★★★

いつも雑穀を色々とまぜてお米を炊いているのだが、今日は燕麦の袋を開けようとして手が固まる。なかにうごめく点々は一体…。ゴゴゴの次はコココ・コクゾウムシ? いや未知の生物? いてほしくないところにいる虫はどうしてこうも恐ろしいのか。虫たちは野原とか池のほとりみたいな場所でゆったり余生を送ってほしい。 勝手な願いをだくのが人間なる虫であり。夕、キッチンデザイナーと面会。見積もり集めが趣味になり、実際の工事までは行き着かない気もするが、それはそれ。 晩ご飯はうるさいがおいしいイタリア食堂でパースニップの蒸し物、ムール貝のミント味冷菜、からすみちょっと入りパスタ(もうすこし多目を所望)、とろけるような茄子のペーストがたっぷりのったブルスケッタ@Otto Enoteca。 たいしたことをしておらぬのに疲れているのは、虫の祟りか。
 
2007.1.16 (Tue) in NY    ★★★

りまじとイタリア飯屋でぞうりみたいな仔牛カツレツとパスタを食しつつ、男の心理について語りあう@リトルイタリー。だが本当に「男の心理」「女の心理」などというものがあるかと思えばそれも疑問なのだった。 大阪の女心理、がちょうの心理、どんぐりの心理なる基準があるとしたって、何割のがちょうや大阪の女がそれに従うのだろう。ふむ今書いていて解った、私は「ひとくくり」がほんに苦手らしい。 なんでもくくっちゃうひとがいると、くくんな、と後頭部をぞうりで叩きたくなるくらい苦手なのじゃった。本日の映画;「Miller's Crossing」 コーエン兄弟のギャング物。裏切り、反転、反逆。コウモリみたいな主人公の、飛び交ううちに何が欲しいのか解らなくなった困惑顔が魅力的。
 
2007.1.17 (Wed) in NY    ★★★

今日も寒い。最高気温でさえ零下。うう外にでたくはないが食いもんのためなら仕方あるめえ。J坊T坊とベルギーのカフェでムール貝を食べようよの会@Petite Abeille。 いつものMarktに行こうとしたらいつの間にやら閉店に。またしても「賃貸契約切れちゃいました(泣)」問題らしい。リースの高騰についていけず諦めてアパートやお店を手放す人たちがこの町にはかくも多し。 ムール貝ならあそこ!だったのに残念じゃ。でも今日の店も美味しかった。ベルギーの絵本からとった店名といい、店内いたるところに飾られたタンタン・グッズといい、ちんまり可愛い店。 J坊のたいそうおかしなジャマイカ滞在話をきく。世のなかには当たって砕けろな積極派女性が多いというのを、J坊にいつも教えられる。それよりもJ坊が据え膳くわなかったことが驚きじゃ。
 
ムール貝を入れるバケツみたいな容器、蓋がそのまま殻入れになっている。ほしい。セロリとガーリックとワイン風味。他にもジャマイカ風味やクリーミー色々。 ベルギーのフライはやはりE.Villageのポム・フリートには負けていた。ここのはカリカリ度において40点。
 
2007.1.18 (Thu) in NY    ★★

宅配食材のFresh Direct届く。中を覗くと半冷凍のサワードウ・ブレッドが見当たらず、かわりに頼んだ覚えのない冷凍枝豆2袋が入っており。せっかく週末に焼きたてパンを楽しむはずだったのに。 枝豆で朝ごはんというのは、ややキツい。まぁこの前のペーパータオルが大人用オムツに化けていた経験よりは、食べられる分だけまだマシと思われる。 今頃ご近所に、「さあ枝豆で一杯やっか」と待ち構えていたのが、パンが来ちゃってしおしお顔になっているひとがいることを思うと、ちょいと笑える。 親方がまたカレー味カリフラワーのピクルスを作るというので、酢漬け前のスパイス(カレー粉、クミン、コリアンダーシード)炒め状態のカリフラワーをごっそりオカズ用にいただく。 これをコリコリ食べるのが大好物。それにイエローライスでまっきっきの晩ご飯だ。
 
2007.1.19 (Fri) in NY    ★★

朝起きるとうっすら雪景色。ひらひら舞う雪がからっぽのテラスに落ちていく。日東紅茶のサイトでペットボトル用の紅茶と麦茶のティーバッグ注文。来月のセント・マーチン島の旅に持っていくため。 こういうところだけ準備万端で、肝心の旅行予約は出足が遅すぎたが、先週末ぎりぎりでとれてひと安心したところだ。しかしネットのフライト予約サイトなるものは、便利だが心臓に悪いな。 ちょっと他のサイトで宿でも覗こうかね、なんてよそ見するうち、分刻みで値上がりするんだものなあ。アメリカン航空もよそ見したすきに$100はねあがっていた。 本日の映画;「North to Alaska 」この映画のジョン・ウェインのしおしお顔にはどうにも魅力をかんじないが、ゴールドラッシュが舞台の物語はどれもきらりと光る金のごとき場面が必ずある気がする。時代の魔力、じゃろか。
 
昨日はオレンジラフィーの香味焼き(余分に作っておいたビール尻チキンのスパイスをまぶした)、野菜入りイエローライス、カリフラワーの黄色炒め。蓮根と銀杏のきんぴら。 本日の晩ご飯はローストハム、赤ピーマン、グリーンピー、キャベツのペペロンチーノ・パスタ。白菜と玉ねぎとセロリのごまサラダ。
 
2007.1.20 (Sat) in NY    ★★★

キッチン・デザインの店をのぞき、冷蔵庫もたくさん視察。冷蔵庫に関して今まで深く考察したことがなかったが、いろんな種類があるもんだ。LGという会社の細長型が気にいった。 あと電子レンジとコーヒーメーカーが一緒になったもの。晩ご飯はバッファローウィングス、ポテトの香草焼き、セロリと大根サラダ。本日の映画;「The Break Up」 ああ、さりげない一言が、行きたくない場所に自分たちを連れ去るこのかんじ。コメディなのにやるせない。J.アニストンが大泣きする場面でいっしょに泣けた。
 
2007.1.21 (Sun) in NY    ★★★

零下のなか、さかさかと早足でチャイナタウンに買出し。普段は亀のようにのろい歩みが(以前、「きみの歩き方はしごとをしていない人の歩き方だ」といわれた。 よけいなお世話だ)寒いと速まるのは人間の本能か。いやただの癖だ。本日の映画;本日もまた「The Break Up」観。 なぜかといえばDVDの冒頭部に「Her Side」と「His Side」とあったのだ。男と女でバージョン違い? だよねぇ、男女の見方は全然違うしねえ。 と納得しつつ今日はHer Sideを見始める。一見まるで同じだけだが…あれここ違う?いやいや途中まで同じでラストシーンが違うのだな、などと疑心暗鬼&間違い探しのように目を凝らしつつ観たが、最後まで違いがわからんかった。 すみません、観て違いがわかった!という方教えてください。なんだか損した気分なり。
 
晩ご飯はスパイシーまぐろ丼。ターツァイのにんにく炒め。まぐろはチリ(スリラッチャ)ソースとマヨ少々、みりん、醤油、ごま油ほんの少しに半日漬けておいた。 かにかまと貝われのあえもの。枝豆もあいかわらず(まだまだあるよ)。
 
2007.1.22 (Mon) in NY    ★★

初対面の方との打ち合わせの約束が延期になる。会えばきっと楽しいにちがいない相手だから、と人見知りな自分の尻をえいやと叩き出かけるつもりだったが、延期されてこうもほっとするとは。 外出は向かいのスーパーとドラッグストアだけ。だめだめな生活ぶりだが、仕方あるめえ。小学校からずっととこんなふうだったし、これからもきっとそうだ。 なんだか落ち込んでいるので、一話から観返している「宇宙家族ロビンソン」をまた観て気をまぎらわす。 スミス博士のだめだめぶりに叶う者はいないよ、と安心するもよく考えたら(考えなく手も)架空の人物だて。
 
昨日のお昼ご飯。卵に豆をかけるのが自分のなかでひそかに流行中。ベーグルにはクリームチーズではなく、豆腐でできたTofuttiハーブ&チャイブ味。 晩ご飯はブロッコリ、カリフラワー、海老のにんにく炒めにパルメジャンぱらり。冷凍しておいたオリーブとマッシュルームのピザ。枝豆(毎日食べなくても?)。
 
2007.1.23 (Tue) in NY    ★★

ロブスターを食べに行くはずが、J坊の風邪で没。「会社やすんで今、うち。ごめん」とあまりに簡潔なメール。小学生のような文面がおかしい。 しかしロブスターに向け、昼から待機していた腹をもてあます。
 
2007.1.24 (Wed) in NY    ★★

焼き鳥を食べに行くはずがM坊の風邪でボツ。「今日この天気の中を出掛けなければ、今まさにまずい事態になろうとしている状況を確実に防げるであろう」とあまりにややこしいメール。 理屈っぽい紳士のような文面がおかしい。ちなみにJ坊はコンピュータ・ギークでおっぱい大好き星人。M坊もコンピュータ・ギークにして物静かなピアニスト。 メールとは性格がでるものじゃな。しかしこの寒さで誰もが風邪をひいている。私もまずい雰囲気であるが、用心をすればこの事態は確実に回避できることと思われる。
 
晩ご飯は出かける予定がなくなったのでなけなしの材料でワンタン麺。それに大根、赤ピーマン、玉ねぎ、胡瓜のおかか梅あえ(だし醤油とごま油すこし)。 本日もでかける予定がなくなったゆえ、なけなしの材料で鶏のファヒータ風とトルティーヤ、リフライドビーンズ、ワカモレのメキシカン風。アボカドがあってよかった。
 
2007.1.25 (Thu) in NY    ★★★

NYレストラン・ウィーク中につき、いつもならちょいと敷居の高い店に晩ご飯を食べに行く@タブラ。ウィーク中はコースが$35で食べられる。はず…と思いつつメニューを開き、焦る。 レストラン・ウィーク用のPriFixメニューは、ランチのみじゃった。予約のときに確認しなかったのがいけない。うう、また食べ物と酒のために汗水流して働かねば。人間とは動機が必要な生き物なりき。 しか今週は、同じような間違いをおかし、あちこちのレストランで「うっ」と固まってる小市民が少なからずいるんだろうなあ。
 
器が派手で可愛い。スパイスの効いた料理は鮮やかな色のお皿が似合う。つきだし(っていう?)はこのピリ辛野菜チップと、ヨーグルトとカリフラワーのスープ。 フォアグラのソテー。たかが肝とはいえぬ濃厚な美味しさ。まわりのチャツネーの味が濃すぎたので、ずずっとよけつつ食す。美味しい肝はそのままでいいのじゃ。
前菜のクラブケーキ。ぷりぷりむっちり。 私のメインはエイのスパイス焼き、ロックシュリンプ(好物!)とサヴォイキャベツ添え。自分で作るサヴォイキャベツは青臭く今一歩なのに、外で食べると美味しいのはなぜ。
相方のラムチョップ。よく見たら、ほとんどの料理にスプラウトがのってるなあ。本日の流行り、だったのだろうか。 クランベリーのソルベ。しかし私は一口食べて降参し、シェリー酒をちびちび。酒飲みはデザートも酒なのじゃった。
 
2007.1.26 (Fri) in NY    ★★

外は零下10度。最高気温も零下6度という寒さ。それなのに暑くて眠れんという事態はどういうわけじゃ。といいつつ、あまりの暖房稼動力に(しかも調節不可)窓をかなりの勢いで開けて寝たら、夢のなかでも寒かった。 友達と歩きながら靴下屋を探しているのだ。私は「あ、あった」といいつつ、鞄から靴下をだし道端ではいていた(現実でもこれはよくやる)。 午後は、突然ケールの神が降りてきたので慌てて向かいのスーパーに走り、ばかでかいケールの束を買ってきた。よく洗い、ちりちりした葉をぎゅんぎゅん鍋に押し入れ、山ほどゆでる。 料理の残りはナノシルバー容器に保存。ケールの神、「これでしばらく安心じゃな」とにやり。
 
晩ご飯は平目のスパイス焼き、枝豆ご飯(冷凍枝豆と昆布と酒、塩で炊く)、ケールのベーコンとにんにくソテー、白菜と大根、赤ピーマン浅漬け。 昨日のタブラのデザートのおまけ。甘党ではないが、見るのはすき。和菓子や小さなお菓子ってなんてちんまり愛らしいんだろう。これでしょっぱかったらいいのに。それは変。
 
2007.1.27 (Sat) in NY    ★★

本屋でセント・マーチン島のガイドブックを入手。バハマやジャマイカ、キューバなどは山ほどガイドブックが並んでおり迷うが、セント・マーチンは二冊のみ。さくっと決められた。 そのぶん情報量も少ないが、なに椰子の木と海があれば情報などいらんさね。ネガティブな心もちは太陽の光を浴びるとよい、という科学的根拠があるらしい。 よっしゃ南国の陽射しをたっぷり浴び、ややネガを全ポジに転化してやろうじゃないさ、という心意気だ。しかしまたシミそばかすが酷くなり、ますますネガ、という方向性も考えられる。 本日の映画;「ナチョ・リブレ」でぶだったりオタクっぽかったり。ジャック・ブラックほど、ややネガ的存在自体を愉快でいとしいものに転化できる役者はいないんでないかいの。
 
先週漬けたカリフラワーのカレースパイス・ピクルス、一週間経ったので食べごろざます。スパイスあれこれとお酢でおつまみにほどよいすっぱさ。 またも黄色めな晩ご飯。ステーキのせイエローライス(お肉はケンタロウのステーキ丼レシピで)、ケールのにんにくサラダ、カリフラワーピクルス。
 
2007.1.28 (Sun) in NY    ★★★

近所を徘徊中、Henry Street Settlementのアートセンター発見。ギャラリーに展示されていたイラスム圏のアーティストたちの絵が素晴らしかった。ユーモラスなのに厳しさのある幻想的な絵をじーっと眺めた。 ヨガにアフリカンダンスや音楽のクラスもあるらしい。過去にピラティスで挫折し、写真教室をサボった自分としては慎重にいきたいところだが、かなり惹かれる。 晩ご飯はケール入りペペレンチーノ、カリフラワーのピクルス、白菜のごまあえ。夜更けに通りを見ると、うっすら雪化粧。
 
2007.1.29 (Mon) in NY    ★★★

偶然ご近所さんだということが発覚した作家のDWさんとお茶。彼がディレクターをつとめる五月の作家レジデンスの件が最終決定となる。 おこがましいような恐いような、と腰がひきにひけていたが、せっかく与えられた貴重な機会と思い、ありがたく参加させてもらうことに。世界中から集まる見知らぬ作家たちと過ごす25日間。 人生最大の挑戦…と思いつつそうだ、大学の音楽サークルだって会社だって、自分で知らない場に踏みこんでいったじゃないかと思いだす。一番背中を押されたのは、レジデンスの在勤料理人がすごくおいしい料理を作るのだとDWさんが教えてくれたこと。 アメリカン、タイ、ポルトガルのシェフの三交代性なのだそう。これは行かねばなるまい…。DWさんのわくわくと面白そうな海賊の物語も読んでみたくなった。 海賊の話を書く人って、もうそれだけで信用できる気がする。晩ご飯は何色ものピーマンと玉ねぎののったピザ、ケールのサラダ。もう毎日でも大丈夫なケールなり。
 
2007.1.30 (Tue) in NY    ★★

ゲラと赤ペン。というのは鍋にポン酢、というぐらい相性よしと今まで信じていたものだが。そうでもないと気づく。なぜなら、中編以下のゲラはほとんどファックス戻し。 赤も金色もへったくれもない。そこで使いづらい赤ペン(すぐにインクがつまってしまう)を見限り、親方が喜び勇んで日本から買ってきた無印良品のペンにしてみた。 こ、これは書きやすい。ハイテックCよりRSVPよりいい。どうにかして親方からすべて盗む方法はないだろうか。MOMAショップ内なんかのこじゃれた展開でなく、NYに普通に路面店をだすべきだ。 ニューヨーカーにMUJIは絶対に受けると思うのじゃが。
 
2007.1.31 (Wed) in NY    ★★

夜、PCに向かっていると、しゃらしゃらと窓の外で音がする。覗いてみると、ご近所さんがバルコニーに飾った豆電球が風でゆれていた。ガラスの触れ合う音って甘いんだな。 馴らすことを目的とした風鈴より、かすかで控えめな音。あこがれるが、我が家の強風バルコニーでは一瞬にして豆電球が砕け散りそうだ。来月の旅行休暇を確保するために、おしごとてんこもり。 例のごとく忙しさと食事のいい加減さがまんま正比例しており。
 
忙しいといいつつ、お隣のバルコニーの光を撮る怪しい隣人。といえば私のことだ。 昨日向かいのチャイニーズの店でテイクアウトしたフライドチキンとチャーハン、しっかり二人前で$4.50。必然的に今日もこれ。
 

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