お ひ る ね 日 記
Jan 2007 (1) 

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2007.1.1 (Mon) in NY    ★★★

しずかにじっくり。ってかんじで、やってこう。すきなことを。のろくたずんぐりと。まぁ抱負といやそのぐらいさね。雨ふりのなか、向かいのスーパーにブラックアイド・ピーすなわち黒目豆を買いに行く。 しかしいつもの冷凍物は見あたらず。乾燥豆も、ほかは山積みなのにこの豆だけはあと一袋! さっと手を伸ばした。南部のひとはお正月に黒目豆を食べるというから、NYの南部人が一挙にこの店に押し寄せたのだろうか。 もとは牛のエサ用だったからカウ・ピーと呼ばれたのが、南北戦争の食糧難でひとも食べるようになったそうな。新年に質素なご飯を食し、謙虚な心もちで一年を迎えましょうやってことらしい。 贅を尽くした日本のお節を、黒目がぎょろりと横にらみしており。そんなこんなで、今年もよろしゅうお願いいたします。
 
黒豆がわりの黒目豆入りまぜご飯ホッピンジョンで迎えた新年。おかずが芽キャベツだけというのも、謙虚というよりただ貧乏くさいとしか…。 二日の晩ご飯は、残り物ホッピンジョンに、牛フィレとにんにくの茎、赤ピーマン、玉ねぎの炒め物。数の子とか栗きんとんとか、食べたいねえ…。
 
2007.1.2 (Tue) in NY    ★★★

今日も今日とて園芸センターへ。ポット・トウください、といっても通じない。私の発音が悪いのかと思うも、親方がいっても通じない。ほらあの鉢の下で支える、爪みたいな? ああ、ポットフィートですか! と納得された。つま先でなく足なんだな。晩ご飯は昨日の残りのホッピンジョン。新年早々、残り物とは質素と手抜きにもほどがあり。仕方なくフィレミニヨン・チップと野菜の炒めも添えた。 フィレミニヨンはステーキだと高いが、端っこのほうの半端はぐんとお安いのだ。ああやっぱり質素。初映画;「Resident Evil」 またもや恐怖のウィルス繁殖だ。新年をなぜ恐ろしいゾンビの群れとともに過ごさねばならぬのか。おおいに後悔しつつ、つっこみもいれつつ、最後まで観た。
 
2007.1.3 (Wed) in NY    ★★

You Tubeで見た「ビールください!焼き鳥くーださい」のおしゃべりインコの真似をして終日過ごす。インコっぽい(というより映画「ポーリー」風)横揺れのしぐさで、午後は豆をことこと煮た。 圧力鍋を早くマスターして、ことことでなく、シュパーッと一気に煮たいものだ。が、どうにも怖いのだ、圧力鍋ってやつが。うちのは旧式ゆえ、圧力の重しが吹っ飛んで目を直撃する様を思い描き、恐怖におののいてしまう。 無駄な想像力を使っている気がしなくもない、が。本日の映画;「Strictly Ballroom」社交ダンスを以前習って解ったことだが、あの世界は上品なようでめらめら熱い、いや暑苦しい何かがあるな。 この映画も内容、登場人物ことごとくめらめら満載。晩ご飯は帆立ソテーのパセリとにんにくソース、レッドビーンズ&ライス、ほうれん草と玉ねぎと胡桃のサラダ。
 
2007.1.4 (Thu) in NY    ★★★

台所の見取り図を描いてみる。四角いようでいて、実はあちこちの壁がへこんだりでっぱったり、なかなか難しい。待ち合わせの地図を描くと、友人たちに大抵「迷っちゃったよ、酷い地図のせいで!」 と怒られるのだが、見取り図も同様とみた。全体像がうまく把握できないのだ。地図の読めない、ではなく書けない女。夕、コーヒー屋でタンザニアとコスタリカのコーヒー豆を買いし後、T坊J坊と焼き鳥を食べようよの会@Oh!大将。 焼き鳥、枝豆、餃子、大根サラダ。塩辛の嫌いな二人のせいで、しょっぱい塩辛をひとりじめし、夜中にたいそう喉乾く。
 
2007.1.5 (Fri) in NY    ★★

夜中にしょっちゅう目が覚める、足の土踏まずが張って痛い(自律神経がおかしくなっているサイン)、などは鬱症状の初期の兆候だそうな。まさにあてはまる。 単なる老化で睡眠が浅くなっていても、かつ塩辛の食べすぎで喉が渇いていても、外反母趾でも当てはまるんだろうか。でもこのところぱぁっと楽しく晴れやかな気分になることもないしな。 たまぁになっても持続しないしな。一日引きこもり外出せず。太陽に当たらぬのもいけないらしいな。暗い部屋で暗いこと書いて、自分を追いつめている気がしなくもないな。
 
晩ご飯のもやしのサラダは、ゆでたもやしと塩もみした大根をごま油とレモンとだしとポン酢でささっとあえただけ。 キャベツとアンチョビ、ツナのペペロンチーノ。キャベツはパスタのゆであがりの最後に入れるよりちゃんと炒めたほうが美味しいんだろうな。と思いつつ、ゆでた。
 
2007.1.6 (Sat) in NY    ★★★

ハドソン川の埠頭からフェリーに乗ってNJへ。迎えに来てくれたC坊&カーラと共に、絶品スンドゥブの店へGo。アメリカン・コリアンのC坊は、お母さんがアメリカに来たのが約50年前。 すくすくとアメリカナイズされて育ったゆえ韓国語はあまり得意じゃないらしい。おやすみとか、おなかすいた〜とかの家庭会話ぐらいだそう(私の英語のほうがまだマシか)。 いつも疑問に思っていた、差し水した鉄釜の水浸しご飯はどう食べるのかとか、コチジャンの種類とか、色々と教われると思ったが、答えはことごとく「さ、さあ?」。 それでもただ一人果敢にも「ミディアム」(十分辛い)でなく、「スパイシー」を頼むところはさすが血じゃな。そして「味が解らないのは辛さのせい!? 熱さのせい!?」と叫んでいた。 食事後は彼らの家でワイン。二人のやりとりに、さりげなく教わることはなんとも多い。お互いのやんちゃさも危なっかしさもほがらかに受けとめる。相手へのやさしさにもとづく度量の広さがちゃあんと見えるのだ。 そして、夫婦の度量の広さは狂ったようにハイパーな二匹の子犬にも発揮されていた。ちょい発揮しすぎ…といいたくなった。
 
ぐつぐつ煮えたぎる鉄釜で運ばれてくるスンドゥブ。私は牡蠣、皆は牛&キムチ。ミディアムでもこの赤さ(=辛さ)。C坊が頼んだスパイシーは激赤(=激辛)! ハサミでちょきちょき切ってくれるカルビもうまうま。しかし長い列にならぶよりも食べる時間のほうが確実にみじかい店、でもあり。
 
2007.1.7 (Sun) in NY    ★★★

起きたら、目の下が赤く腫れている。昨日ハイパー犬たちに飛びつかれ、ひっかかれたせいだ。子どもってえのは、動物も人間も手加減しらんからねえ。かつての路上仲間、ギーより電話。 十二年ぶりぐらいなのも驚くが、今はフランスにいるときき、さらにびっくり。ソーホーの道端で絵を売る誘いをかけてくれたのも彼なら、NYの路上素人な私にいろんなことを教えてくれたのも彼だった。 純粋すぎてぎこちなく世のなかを渡るしかないような、ああそうだ、今書いているさくらんぼ話のモリーみたいなひとだったな。今もうちの壁には、彼からもらった絵がかけられている。 過去からの声が一瞬にして現実につながり、うれしくなる。NYに来たら絶対会おうね、と約束しあう。晩ご飯はビール尻チキンと白菜、絹さや炒めのせラーメン、ザーサイと胡瓜あえ。
 
2007.1.8 (Mon) in NY    ★★

頭が痛いなぁと思いつつ目覚める。NYとNJの広範囲でガスの臭気が漂っているというニュースが流れているが、そのせいじゃろうか。工事の音やヘリコプターのバリバリ音で寝つけなかった。 妙な時間のヘリコプター=不穏なできごと、という思考回路ができあがってしまっているのだ。腫れた目はそのままものもらいになってしもた。色々としょぼしょぼな気もちを押し殺し、さくらんぼ話を書く書く。 晩ご飯はまぐろづけとアボカド丼、ラディッシュの梅おかかあえ、筍とターキーハム、赤ピーマンのソース炒め。本日の映画;「Eight Legged Freaks」 巨大蜘蛛の毛深い足にぞぞぞ。だが手下の蜘蛛(といっても人間並の大きさ!)がぴょんぴょん襲来する様は、まさに「蜘蛛の子を散らす!」ってかんじでやや可愛いといえなくもない。
 
2007.1.9 (Tue) in NY    ★★

昨日のガス臭気騒動。数百件も報告が殺到し、電車はとまり学校じゃ生徒が避難。と、すわテロかガス爆発かという大騒ぎだったが、市長の声明では、正体は依然不明だが危険なものではありませんよーとのこと。 正体不明だけど大丈夫!と太鼓判おされても微妙なところではあるが。この異常な陽気でNJの沼地から臭いが漂ってきたのではないかとの噂もある。沼からメタンガス? それなら真夏は大変なことになりそうなものだ。沼の生き神さまが怒って息を吹きかけたのかもしれぬ(脳内では千と千尋の妖怪が徘徊中)。 晩ご飯は豚とザーサイ、キムチの炒め、ひよこ豆とアボカドとセロリのサラダ、白菜浅漬け。本日の映画;「Everything is Illuminated」ビニール袋にしずかに拾い集められていく、かなしき人種の誇り。
 
2007.1.10 (Wed) in NY    ★★

バナナが熟れない。いつも向かいのヒスパニック移民御用達のスーパーで買うバナナ、多少緑でも吊るしておくと数日後にはちゃんと黄色くなっていた。だが今回は待っても待っても遂に緑のまま。どうしたことだ。触ってみても固い。 なんだかべとべともしている。うへえ、と思って遂に捨てた。本日の映画;「The Producers」ブロードウェイでもこの映画でもすきな場面は、ばあちゃんたちが歩行器をカタカタやりつつ踊るところ。 熟れない、いや売れないミュージカルを作ろうとする物語の発端からしてふざけているし。人生って楽しい!いい加減でええやん!という深いメッセージ(浅い、ともいう)が集約された名場面だと思うぞよ。ところで映画のところにリンクを張ってみた。 クリックするとallcinemaのページに飛びますよん。
 
2007.1.11 (Thu) in NY    ★★★

えっちゃん宅で牡蠣鍋パーティー。チャイナタウンの牡蠣はどうしてこうもばかでかいんだろう。岩牡蠣のよう。味も薄く、豆腐のようにするする食べられる。 女四人おおいに食べ飲みしゃべり、最後に絶品の抹茶の粉をふりかけたアイスクリームでしめる。帰り道、このメンバーで集まるときはいつも後味がいいのうと思い、気づく。 身近なもんに対する悪口やネガティブな話題を誰も持ちださないからだと。悪口は盛りあがるが、ぎとぎとのジャンクフードみたいに、後で胃のへんにくるんだな。 抹茶アイスですっきり締めたい人間にゃむかんのだな。たまに食べるジャンクフードほど美味しいものもないけどね。
 
2007.1.12 (Fri) in NY    ★★

向かいのスーパーのレジのお姉ちゃんたち、いつ見ても誰もが物を食べている。たっぷりふくよか、金のアクセサリーをじゃらじゃらつけた彼女たちは、長く派手な爪でアイスクリームやクッキーやチップス、果物なんかをとにかく常に口に入れているのだ。 一度じっと見つめすぎ(お菓子が美味しそうだったので)「食べる?」と差し出されて以来、あまりじろじろ見ないようにしているが、気になってしゃあない。 勤務中にそんなに堂々と食べてもいいのかという疑問より、もしや一日中食べているのでは?という疑問だ。本日の映画;「The 40 Year Old Virgin」 ラブコメとして観ても友情物として観ても、どこを切っても楽しくラブリー。でも「40歳の童貞男」という邦題はかなり怖い。そのものなんだけど。
 
一昨日の晩ご飯はハムのマスタードロースト、白菜と玉ねぎの温サラダ、じゃがいもとグリーンピースソテー。 本日の晩ご飯はポークのスパイス焼き、チコリのにんにく炒め、じゃがいも香草焼き(タイムとローズマリー、にんにく)。このところ豚と芋ばかり食べており。
 
2007.1.13 (Sat) in NY    ★★

キッチンデザインの店をながめた後、友達から美味しいときいた四川料理の店へ@大四川。順番待ちしていたら、日本人とおぼしき一人の男性客が席に着くなり、メニューも見ずに「麻婆豆腐!」とひとこと。まさに駆けつけ麻婆、の趣だ。 これは期待できそうじゃなと早速でてきた麻婆豆腐を一口。おお花椒のきき具合も辛さも絶妙。ラー油に浸ったワンタンもおいしいし、栗と豚肉の煮物もよろしい。 と、楽しみはじめたところで運ばれてきた豆苗炒めに不吉な影が…こここれは、ゴゴゴ…。一気に食欲が引き潮のごとくひいていき、豆苗炒め分が差し引かれた代金を支払い、店を出ようとすると。 寄ってきたウェイトレスに「チップが少ない」と文句をいわれる。チップはサービスに対するもので、これが私たちの気持ちなのじゃ、というようなことを申すと、彼女は「ああいうことは時々起こるものよ(起こるのか!)、仕方ないでしょ。 でも私たちはチップのために働いているんだから…」と不機嫌な顔。やってきたマネージャーにたしなめられていたが、時々起こるような店には二度と近づかねえぜ、と心でたんかを切りつつ店をでる。 麻婆豆腐もよろしいが、サービスもよろしい。そんな店を探す旅に、これからまた出ねば。はるかなる遠い旅路になりそうじゃ。
 
ラーユの泉につかったスピリチュアルなワンタン。癖になる味。簡単そうだし、これは真似してつくれそう。 噂の麻婆豆腐。確かにおいしいよ。おいしいけど、同じキッチンで料理されているのを思うと…。やはり陳さんレシピで自分でつくるしかないのじゃろうか。
 
2007.1.14 (Sun) in NY    ★★

朝から腹いたで苦しむ。もしや昨日のゴゴゴ…いやノノノ・ノロウィルス? しごとも遅いからノロノロウィルスだぁな、ふはは。なんて笑ってる余裕はない。ううかなりの激痛。 とりあえず正露丸糖衣錠と大正漢方胃腸薬のお世話になる。ちなみに糖衣されてない正露丸と粉の胃腸薬を飲めるひとは、人間としてかなりえらい部類に入ると思う。私は全然えらくなれずだ。 午後、腹の具合を気にしながら、車(の助手席)でLowe'sとホームデポにGo。ガスレンジを触りまくる。晩ご飯は牛丼、セロリの浅漬けとらっきょう。牛丼は昆布茶を隠し味に。 今、隠し味と打とうとして隠し富士、になってしまったが、なんかいいね。隠し富士。なかなか隠れそうにないところが。
 

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