| 2006.8.1 (Tue) in NY ★ | |||
世は数十年ぶりの熱波らしい。空気がねっとり濃い熱い。金魚のようにあぷあぷ息をしつつ、さくらんぼ話を続行中。自分でペンキを塗った(大作のひび割れ手法!)戸棚の上においてあったバナナの皮に、とけたペンキがくっついている。 皮むきゃ同じ、と思いつつもやや不気味。でも急いで皮をむいて食べた。晩ご飯はT坊J坊とトルコ飯@ターキッシュ・クイジーヌ。この二人はお互い「酔うとうるさいんだよ、あいつは」とうが、結局揃って酔いどれと化す二人をシーッとなだめるのはいつもこっちの役目なり。 行き帰り、貧血でぐらぐら。帰って寝込む。夏ばてと夏風邪で、ここ数年のうち一番体重がおちていることだけがうれしや。 | |||
![]() | トルコ料理の前菜盛り合わせ。ひよこ豆のペーストにそら豆のペーストに茄子のペーストにヨーグルトディップ。つまりなんでもペースト状。ああピタがすすむ。 | ![]() | 米ナスの詰め物トマト煮込み(中身はラムひき肉と茄子)。茄子がとろーりとろけ、ああごはんがすすむ。でも本当はライスでなくクスクスを注文したのに間違われたのだった。 |
| 2006.8.2 (Wed) in NY ★ | |||
足先は雲の上を歩いているかのごとくふわふわ心もとない。吐き気はするがちょい気持ちもいい。貧血中毒? 日本語勉強中の親方、「ベーグルがでた、でた!」という。 はいはいどこからでましたかね、ときけば「ベーグルを買うことを思いだした」の自己完結版だった。完結というか簡潔にしすぎ。でも新しい言語を習っているひとの思考はときどき、ほうっと新鮮なことがある。 図にのるからいわんどこ。本日の映画;「ナルニア国物語」前半はすきな雰囲気だったが、後半ありきたりの戦いシーンになったのは残念。 違う力のぶつかりあう様を個性的に描くのがいかにむずかしいということか。晩ご飯は鶏胸肉のジャークチキン風、アスパラのバルサミコ酢マリネ、温キャベツ。 | |||
| 2006.8.3 (Thu) in NY ★★★ | |||
人間も不調だが、去年の暮れに買った仕事用の椅子もなにやら不調だ。シートが座るたび大きく上下し酔いそうなほど。床には点々と黒いオイルが漏れている。 椅子会社に電話すると、なんちゃらシリンダーを交換してくれるといい、早速送ってくれた。椅子にシリンダーなるものが使われているのもびっくりだったが、保障期間が長いのにもびっくり。 ちなみにそのなんちゃらシリンダーの保障期間は5年だそうな。シリンダー交換が5年はただよ奥さん!じゃあシート部分や肘掛部分は何年保証なのかしら、それより椅子全体の交換はないの? などという件に関してはシリンダーの話が難解すぎて疲弊し、聞きそこなう。椅子の世界は地味に奥深い。夜、ナッシー、マッキーと居酒屋飯@麺食い亭。 塩鯖、焼きなす、鶏レバーポン酢、ソフトシェルクラブをのせたつめたいお蕎麦。二人が「わ!ここの麺食い亭ってこんなに居酒屋メニュー豊富なんだ」と感動していたのが可愛かった。 二人を前に、「なかなかじゃろう」と女子二人を引率してご満悦おやじ風のなわし。 | |||
| 2006.8.4 (Fri) in NY ★★ | |||
仕事部屋のドアを外からロックしてしまい、部屋に入れなくなってしもうた。引っ越す際、不動産屋さんに再三注意されていたが、すっかり忘れていたのだ。ドアが壁にあたった後、知らずにロック状態になったらしい。 仕方なくバルコニー側から外のテーブル経由でよじのぼり(仕事部屋の窓は高い位置にあるので)窓を開け、中に入りこむ。他の家から見たらまるでこそ泥。 今度は外から大きく開けた窓が閉められなくなり、また仕事机にのぼってようやく閉めた途端、足をしたたかぶつけ青あざ。猛暑のなか何やってるんだ、わしは…。 | |||
| 2006.8.5 (Sat) in NY ★★ | |||
ブルックリンのLowe'sへ車(の助手席)でGo@ハミルトンAve。今回は初めて迷わずこれた!と思うも、途中で跳ね橋があがっており道路は大渋滞。帰りもまたあがっている。 渋滞を避け横道に入ってみたら見事に迷ってしまう。ようやく戻ってきたが、橋の手前で三十分以上待たされた。おそるべし跳ね橋。前の車の運転手は車から降りて携帯で長電話をし、ゆるゆると橋がもどりだした時点で悠々と戻ってきた。 跳ね橋馴れしとるのう、と妙な感心。渋滞の車がじりじりと待つ下をぶぉぉとのどかな警笛鳴らし、貨物船が通り過ぎていく。NYに住んで14年、この道路を含め跳ね橋など見たことなかったのに、なぜ今日に限って。 Lowe'sにはへんな顔の石のカエルや苔のはえたカエルがたくさん売っていた。ぐっと買うのを堪え、土、植木鉢、服用フックなど買い。本日の映画;「Moon Child」 ガクトとハイド、演技の出来不出来で見ちゃいけないんだろうなこういうものは。 | |||
![]() | 昨日の晩ご飯はまぐろたたきとアボカドのづけ丼、大根と玉ねぎナムル、アスパラにんにく炒め。たたきは表面をさっと焼いてから、氷でひやし味醂、醤油、わさび漬け。 | ![]() | 晩ご飯は茸のペペロンチーノ、アボカド、赤ピーマン、玉ねぎ、きゅうりのサラダ。ペペロンチーノは茸をにんにくで炒める際、チキンブイヨンの粉もいれてみた。 |
| 2006.8.6 (Sun) in NY ★★★ | |||
スパイス屋へ買出し@カルスチャン。この店はいつきても楽しい。世界の食習慣がぷーんとただよう店内を、こんな見慣れないスパイスを毎日使う国があるんだなあ、と想像しながら見てまわるのが。 黒胡椒粒だけでベトナムからバリから何十種類もある。だがアジア物は今いち。日系スーパーで$3の山椒に$10の値がついている。 二階の惣菜コーナーで買ったムジャダラ(レンズ豆とカーシャのにんにくオリーブ油炒め)がそのままだと脂っこいので、温野菜でサラダ仕立てにしたらさっぱりでこれは正解じゃった。 帰りに近所のインドの布屋などのぞく。 | |||
![]() | 本日の戦利品、穀物などあれこれ。マスタードシード、コリアンダーシード、白インゲン、クスクス、レンズ豆。それと中近東の練り胡麻タヒーニソース。 | ![]() | 特製?ムジャダラサラダ。赤ピーマン、キャベツ、玉ねぎを蒸し、ムジャダラとレモン汁とにんにくであえたもの。他に胡瓜とにんにくピクルス、豚肉とザー菜炒め。 |
| 2006.8.7 (Mon) in NY ★★ | |||
いつもfaxで送られてくるゲラだが、中途半端に縮小されてくることがしばしばだ。日本のA4とこちらのレター版(A4がやや寸詰まり風)の微妙なサイズ差のなせるわざか。 そんなときいつも、電話線の彼方にまぎれ消える幻の数ミリを思い描いてしまう。数ミリの行方いずこ。何度も送り直してもらうのも悪いので、虫眼鏡が必要なほどちいさく潰れた文字を見つつ、 「確か私はこう書いたはず、いやああか」などと勘で校正。そんないいかげんなあーた!と校正神さんもおかんむりだ。そういえば、編集者時代も「おまえの校正はザルすぎる! (ザーと素通り、の意)」と怒られていたのを思いだす。紙のせいだけじゃなかろうて、と校正の神様が重々しくいう。 | |||
| 2006.8.8 (Tue) in NY ★★ | |||
会議中のはずの親方から「大変だ!今、同僚から聞いたんだが23丁目の酒屋には日本酒が豊富に揃っているらしい」とメール来。私も急ぎの仕事を中断しすぐさま 「それ、私が前から狙ってたとこだと思う。HPはこれ住所はこれ。土曜には行こう」と、てきぱき返信。夏休みまったただなかの人々は、海山みずうみなどと心躍る計画をたてているんだろうなあ。 酒屋が行楽、いやそれもよし。しかしどんな会議なのだか。 | |||
![]() | 昨日のご飯は海老、赤ピーマン、ブロッコリ、玉ねぎのXO醤と豆板醤炒め。昨日買った葡萄の葉の米包み、ピクルス。 | ![]() | 晩ご飯は牛肉ときゅうり、紫蘇、ブロッコリのせひやし中華。オリーブ、胡瓜のピクルス。 |
| 2006.8.9 (Wed) in NY ★★★ | |||
日本帰りのえっちゃん、もうすぐサルディニア島へ発つナッシーと昼ご飯@クリントンベーカリー。やはりみな、酒屋以外の場所で夏休みを満喫できているようで大変うらやましい。 それにしてもこの店のビスケットはほんにうまい。口のなかでほろほろ崩れ、のっかったトマトのジャムも絶妙。薫ちゃんがえっちゃんにたくしてくれた崎陽軒のシュウマイいただく。 夏バテでご飯を作る気力も失せていたので大変うれしや。崎陽軒は、やや地元、の懐かしい味なので。ありがとう!と海の向こうにメール。 | |||
| 2006.8.10 (Thu) in NY ★★ | |||
朝から夕方まで断水。断水って、むろん困るのだが、ついついどこか奮いたつ。台風の前!みたいな。最初は「冷蔵庫のピッチャーOK(指差し点検)、一応鍋には水!」(はたまた指差し)と余裕だったが、断水10分前ともなると、 「お米とぐの忘れてたー!」「風呂!はいんなきゃ」とじたばた焦る。浸水時間が長い玄米はこういうときに困るな。鍋からおたまで水をすくい、大切に歯磨きや手を洗うのにちまちまと使っていたが、元来トリ頭な私はつい午後には断水の事実を忘れ、 雑巾がけなどしてしまう。あ、雑巾ゆすげないじゃん。汚れた雑巾と中途半端な床を夕方まで持ちこした。 | |||
| 2006.8.11 (Fri) in NY ★★ | |||
税務署から居住者証明が届くも、あらゆる角度からまちがいだらけで、封筒をあけた途端うなだれる。名前のつづりは違うし、納税者番号も違う。やれやれ、届くまでずいぶん待たされたのにまたやり直しじゃ。 前に身分証明がわりの非運転免許証(!)が届いたときも住所が間違っていた。これじゃ証明になりゃしないわい。証明書待ちで収入がストップしていて貧困のどん底なので、慌てて税務署に文句の電話。ひとはこうして気が強くなっていくのか。 | |||
![]() | 一昨日の晩ご飯に作ってみたひよこ豆とムジャダラとピクルスのサラダ。それにシュウマイ(崎陽軒ばんざい!)、葡萄の葉の米包み。 | ![]() | 晩ご飯のパスタは、ベーコン、ひよこ豆、油菜、ピンクサーモン、玉ねぎ、オリーブのレモン風味。面倒なので一皿で栄養をとろうとする下心みえみえ。 |
| 2006.8.12 (Sat) in NY ★★★ | |||
この夏のささやかな行楽、新しく聞き知った23丁目の酒屋へGo@ランドマーク。澤乃井吟醸や喜多屋、無など買いこむ。いいんじゃ、どこにも出かけていないんだから、と自分を慰めつつもああ散財。品揃えはまあまあなるも地酒の一升瓶が少ないのは淋しい。 最近の気に入りは「無」。出羽桜に似たみずみずしいお味だ。本日の映画;「Chitty Chitty Bang Bang 」いくら綴りがこれでも、日本人としては「チキチキバンバン♪」と一緒に歌ってしまうのは、いたしかたなかろう。 晩ご飯はほうれん草、ねぎ、玉ねぎ、胡桃のごまドレサラダ。ラムショルダーチョップのスパイス焼き。相変わらずフィッシュロースターからもくもくとすごい煙がでるが、こんなものなのだろうか。 それとも何かが間違っているのか。誰か教えて欲しい。 | |||
| 2006.8.13 (Sun) in NY ★★★s | |||
昨夜の「チキチキバンバン♪」が頭から離れず、一日中口ずさむ。いちいち横で「チティチティ!」と対抗して歌う親方。午後、チャイナタウンの現像屋さんでアメリカのパスポートサイズ写真、それに日本のパスポートサイズ写真撮った後、 漢方薬局めぐり@チャイナタウン。片言英語のやさしそうなおばあさんが買った後に店からにこにこと追いかけてきて、脈をみてやる、と手首をはかる身振りする。 いえ、これは母のですから、というも、すごくはかりたそうな顔。なんだか信頼できる処方をしてくれそうなおばあさんだった。自分のものを買うときはまたこよう。 晩ご飯はFresh Ridectのバッファローウィングスに大根、セロリスティック。あまりにも近所に美味しいウィングスの店がないのでだめもとで頼んでみたら、これが大正解。 にんにくの効き具合、スパイシーなのに辛すぎないところ、かなりの合格点だ。あとはムンチャー(ポテトボール)があればのう。 | |||
| 2006.8.14 (Mon) in NY ★★ | |||
朝から集中して集英社の連載とエッセイをしあげ、両方送り。ぎりぎりセーフ(いや、締め切りは過ぎていたか)。はあはあと息切れしつつ、午後はパスポートの申請に@ニッポン領事館。 なぜだか余裕で家をでたつもりが、閉館まであと数十分!という時間になってしまったのだ。書類すべてを揃え、こちらもぎりぎりセーフ、と窓口にだしたつもりが、肝心の署名が抜けてますよ、と指摘される。 その瞬間のやさしいような呆れたような男の人の顔に、「10年前の申請のときも窓口はこのひとだった!」と突如思いだす。そうかー、十年の間にはいろんな申請者がきたでしょうなあ。 などと訊ねたくなるも、そんなこたあーた窓口でできまへん。晩ご飯はブロッコリーニのごまだれがけ。牛丼。セロリと大根のカレーマリネ。 | |||