OHIRUNE Diary May 2006(2)


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2006.5.15 (Mon) in NY    ★★

朝から雨。雷もごろごろ。「はいからさんが通る」ボックスセットを読み終えたが、印象に残るのは言葉遣いだ。「〜なのだわ」とか「困ってしまう」など、いわゆる懐かしの少女漫画文体満載に、当時がしのばれる。 友達で少女漫画の上手な子は少女漫画言葉も使いこなしていたっけ。私は手塚やちばてつやや男おいどんにも気がいっていたので、今いち上手に使いきれなかったのが悔やまれる。 そろそろ次の短編にも本腰いれなきゃいけないのだわ。集中できなくてわらし困ってしまう。本日の映画;「My Man Godfrey」 ウィリアム・パウエルが珍しく汚れ役で登場したので、おやと思うも、たちまちポマードに口髭の「影なき男」スタイルに戻っており。人間落ち着く場所というのがあるものだ。
 
本日の晩ご飯は白滝と鶏、枝豆の炒り煮。白菜と梨の甘酢。白滝ってつい冷蔵庫のなかに置き忘れられがちだが、一体どのくらいの賞味期限なのか。謎である。 こちらはまぐろのにんにく漬け焼き。まぐろはごま油、おろしにんにく、醤油、酒、生姜にしばらく漬けてから、小麦粉をまぶして揚げ焼き。
 
2006.5.16 (Tue) in NY    ★★★

実際にはできないのに夢の中だといつでもできるものに、スキーやバイクの運転、そして立ち泳ぎがある。立ち泳ぎができると足が立たなくても溺れないし、便利だな。 できる人が大層うらやましい。夕、T坊J坊といつものギリシャ飯の店@アンクルニックス・ウゼリア。うぜえ、じゃなくウゼリアだよ。 二人に例のごとく魚くせえと罵られつつ、鰯をひとり食う。この町で青魚を食らうには強い意志が必要じゃ。他に牛の胸腺、ナンとディップ各種、たこのグリル等。
 
2006.5.17 (Wed) in NY    ★★

半角英数字のみの書き込み禁止、というコメントスパム対策を強いて約10日。このところ平和な掲示板だと思っていたら(相変わらず書き込みも少ないが)、とうとうきやがった。 敵は漢字一つを差しはさむという小憎らしい手を使い、侵入してきおった。んもう、くやしいのだわ。午後、検眼の結果がおもわしくなく今週も検眼医へ。 視力というものがどんどん減少しているが、このままでいくと最後にゼロになってしまう計算だ。恐ろしや。晩ご飯はホットプレートで焼肉、エンダイブと玉ねぎ焼き、ブロッコリのサラダ。
 
2006.5.18 (Thu) in NY    ★★★

夕、G男と久々に晩ご飯@Yoshi。「出会いサイトに載せる写真を撮ってほしいから、カメラ持ってきて」と頼んでくるところからして、今回もだめだめ失恋話が予測されたが、ふふ予想通りじゃった。 ヘタなドラマより断然スリリング、盛り上がりつっこみどころ満載の信性だめっぷりだ。「だからぁ、そこでなぜまた電話する?」「だよな、俺ってバカバカ!」 という不毛なやりとりを交わしつつ、餃子や鯖、ソフトシェル巻きなど美味しく食す。日本人にもとんでもない悪女はいるものよの。まあどの国にもいるか。でも狡い悪女はダメだな、歯切れが悪くて。 カッツ・デリの前にてデジカメで激写してあげた。しかしロウワーイーストの道端、というところが既に新たなダメ悪女を引き寄せそうな予感も…。
 
2006.5.19 (Fri) in NY    ★★

雷に雹にどしゃ降り、不穏な天気。B.B.King Blues Clubでラヴィン・スプーンフルのライブがあると知り、思わずチケットマスターのBuyボタンをクリック。…しそうになるも、手がとまる。 以前ここでWARを観たととき、オリジナルメンバーはとうにぬけ残党組による演奏だったことを思い出したのだ。 よくよく調べてみればやはり再結成じゃなく、ジョンもザルもいない残党組ライブだと解り、購入断念。かわりにコステロとアラン・トゥーサンのビーコンシアターでのライブをクリック。 が、こちらは人気すぎて端の席しか残っておらずまたも断念。悔しまぎれに、好きなアーティストを片っ端から「お知らせ機能」に登録してみた。こんな便利な機能があったとはしらなんだ。 晩ご飯はピンクサーモンとブラウンマッシュルーム、赤ピーマン、グリーンピー、ルッコラのガーリックオイル・パスタ。
 
数日前に植えたインゲン豆発芽。普通のえんどう豆を育てて豆苗炒めにして食べたかったのに、親方が「ツルがでりゃどれでも同じ!」と適当な種を買ってしまったのだった。 ケンタッキー生まれ、らしいいんげんさん。しかも「ワンダー」だ。とても柔らかな豆苗を食べる雰囲気ではない、骨太な茶色い種。ああ遠ざかるは豆苗のにんにく炒め…。
 
2006.5.20 (Sat) in NY    ★★★

先日撮ったG男の何十枚にも及ぶ写真を整理し、PhotoShopで色調整(顔の色が黒いので闇にまぎれがちなのだ)。園芸で忙しいのになんておらぁ親切なんだ。 これで彼女が見つかったら寿司奢れと書き添え、転送してあげた。午後、いんげん植付け。夕、近所のワイン屋へ@スタントンSt。黄色い自転車の描かれたワインをラベル買い。 本日の映画;「ヴィタール」浅野忠信。解剖…解剖には何かがあるな。気持ち悪ぅい、ではすまされぬ深遠な何かが。人間の根源的な知りたがり欲か。
 
昼ご飯は四角いソーセージともいうべきスクラプル。美味しいが豚の脂たっぷりゆえ、自粛して数週間に一度しか食べられない。すぐ崩れてしまうので焼くのが難しい。 晩ご飯は親方の自信作ゴルゴンゾーラとエスカロールのリゾット。山ほど入れた緑のエスカロールの葉っぱは、米にまぎれて目立たぬ存在に…。
 
2006.5.21 (Sun) in NY    ★★★

T坊&J坊&愛らしいゲイ・カップルとInternational Food Festivalつまりは国際食べ物祭りへ@9番街。インドネシア屋台でコロッケ$1。タイの出店でグリーンパパイヤ・サラダ$2。 $3のピロギに$7の立派なブルーミング・オニオン。T坊の焼きもろこしとケトルコーンもつまみ、雨模様なのでそこかしこのバーに寄って飲んでは食べしていたら、夕方にはすっかり出来上がり。 「でもお祭りフードって食べたようで意外に食べてないんだよねぇ」と呟くと皆から心なしか冷ややかな目が返ってきた。え、違うの?晩ご飯は遅めにサッポロ一番みそラーメンもやしのせ。いちじくさん、いつの間にやら葉っぱ10枚。
 
どでかいブルーミング・オニオン。見るたびにすごく食べたくなって買うが、1/3ほどで飽きてしまう。しかも高い。これぞ正統的な屋台フードのあり方なり。 J坊いち押しポーランドの餃子ピロギ。違う州からこの祭りのためはるばるやってくるお店なのだが、今まで食べた中で一番の味だった。中身はポテトやキャベツ色々。
キャンディーアップル。デザートの域を越えたボリューム感。 にく、にく!にくの塔!
 
2006.5.22 (Mon) in NY    ★★★

夕、ワインとカリブ風の下味をつけた鶏肉、じゃがいもチーズ焼き、キャベツとピーナツのサラダ、そして養子にだす紫蘇さんたちを抱えてえっちゃん宅へ@14丁目。 どのアイテムも大切ゆえにバスの中でバッグを抱える手に力が入る。隣の席の女の子は大切そうに持った携帯の画面を見ている。大切なものは人それぞれじゃの。 一人一品持ち寄りの予定が、皆「いや一品だと少なくて皆に悪いのでは?」と思ったらしく、一人2,3品持ってきたので、大層豪華な晩餐とあいなった。 私なんて出掛けに品数を増やそうとばばっと作っただけだったのに、マッキーなんてしごとがあるのに夕べから仕込んでいた。この会は皆やさしくて食いしん坊揃いなのだ。 締めはいつもの抹茶ふりかけアイス。抹茶は石アーティスト健さんの実家のお茶屋さんのもので、これがもう魔法の緑の粉?というほど濃くて美味しい抹茶なのだ。
 
苗ポットがわりのプラスチックカップに、ばこ!ばこ!と目打ちで穴あけの図。なんだか新しい快感をみつけた気がして、記念撮影。ばかだ。 昨日の祭りで見かけたてんとう虫。結局、勇気がなくて生きている「生てんとう虫」はまだ買っておらず。
 
2006.5.23 (Tue) in NY    ★★

心がうけいれやすくなっているときは、何を見ても聴いても自分の感じる方向にもっていくものだ。今更だったって、ワム!の「ラストクリスマス」に泣けるひとは何回でも泣くだろう。 そんな今、噂のしょこたんブログを初めて覗き、ツボをくすぐられ。まずい。泣きそうになったよ。カワユスカワユスと猫を愛でるいじらしい心に。これはこれで私も相当まずいじゃろうて。 晩ご飯はT坊J坊と、このところ気に入りのパスタ屋へ@Max。モッツァレラと生ハム、ブロッコリラブ炒め、イカ墨パスタの海老ソース。
 
2006.5.24 (Wed) in NY    ★★

仕事もせずにカポーティを読み返してしまう。きららクララってすんごくキュートな邦訳だなぁ。関係ないが、小室哲哉の最初の奥さんもそんな名のグループにいなかったっけ。 ああ本当にどうでもいいこと考えてるなぁ。これだからご隠居は。風強し。紫蘇を2時間ほどペランダにだしたらあっという間に葉先が萎れてしまい、慌ててとりこむ。 晩ご飯はラムチョップのスパイス焼き、エスカロールの蒸し煮。本日の映画;「宇宙家族ロビンソン」新シーズンに入った途端に、宇宙服の色がサイケになり、ペニーの髪型が妙ちきりんなことになっていた。 さすがめくるめく60年代。
 
2006.5.25 (Thu) in NY    ★★★

紫蘇もカリブ移民のアイビーさんも、ベランダに出すとすぐに萎れてしまう件についての考察。これは、扇風機をかけて寝ると大変体に悪いという作用に近いのではなかろうか。 目一杯つめたい風を浴びるのは皮膚細胞(=葉っぱ表面)に悪いんだな、きっと。とすると、植物はほんの短い期間しか外にだせないではないの。困るではないの。夜、まほじいとアジア飯@Kuma inn。 豚ばらのフライ、にんにくご飯、ソフトシェルクラブ揚げ、腸づめ。まほじいが研究しているネイティブアメリカンについての話が面白く、ぐいぐい引き込まれた。 私もライフワークをみつけ、その世界を少しずつ丁寧に知っていきたい。さて本日もまたコップ入りの紫蘇の苗をまほじいに養子にだした。みんな元気に育ってくれな、おとっつぁん願ってるから。
 
菜箸の自家製支柱があまりお気にめさない様子のアイビーさん。カリブのひとはお箸使わないからなあ。 いんげんさん、この十日間で猛烈な生育ぶり。こちらもツルが伸びてきてしまったが、さすがに菜箸ってわけにもいかんし、なんとかせにゃあ。
 
2006.5.26 (Fri) in NY    ★★

裏の高齢者向け医療施設の中庭で、午前中からコンサートをやっていてうるさい。慰問ライブだろうか。それにしても、ものすごぉくヘタくそだ。近所の高校でよくやっているアマチュア・ライブもへただが、これはとくに酷い。 窓から見下ろすと、運動会の父兄席みたいなテントにぽつりぽつり人がいる。今、コール&レスポンス状態で老人たちとえせロッカーはやや盛り上がっている。 しごとは諦め、老境ロックの深遠に身をゆだねることにする。ところで椰子の木から落ちたキースは大丈夫なのかのう(ああ、キースに失礼な思い出し方をしてしもた!)。
 
2006.5.27 (Sat) in NY    ★★

明日のBBQパーティーに関する綿密な計画を練る。チャイナタウンで焼き鳥用の材料買出し。肉屋をめぐり、新鮮なハツが手に入ったわいとほくほく。Fresh Directで可愛いらしいベイビーズッキーニも買った。 Orange Roughy(ヒウチダイ)なる深海の魚をはじめて買ってみたが、コシのあるムツみたいでおいしい。魚は塩胡椒した後小麦粉をまぶしムニエルに。ソースは瓶のサルサヴェルデにおろしにんにく、香菜、みそ少々をまぜたへんてこ和風メキシカン。
 
昨日はサラダと宅配フレッシュダイレクトの冷凍ホールウィートピザ。ポートベロマッシュルームとペストソース味。焼きすぎてぱりぱりになってしもうた。端っこなど煎餅のよう。 本日はオレンジラフィーのムニエル緑のサルサがけ。セロリと玉ねぎのカレー味マリネ。グリーンピー、黄ピーマンを炊き込んだイエローライス。全体にまっきっきーなご飯なり。
 
2006.5.28 (Sun) in NY    ★★★

J坊、パリから今朝帰ってきたばかりで時差ぼけまっさかかりのC坊&カーラとで、メモリアルデーだよ焼き鳥パーティー。朝から色々と仕込む。親方は焼き鳥担当。私はその他。 親方の串さしの腕前はどんどんあがっている。ハツも綺麗に開いて2本刺しにしてあるし。職を失ったら焼き鳥屋で雇ってもらえばいいよと進言したら、調子に乗ってものすごい数の串を刺している。 バルコニーで風を浴びながら、皆で延々お喋り。少しずつ暮れて相手の顔が見えなくなっていくのがどこか懐かしい感覚だった。外灯なんてない場所で遊んでいた夏の日のようで。
 
串焼きはネギ間、ハツ、肝、うずら、ベイビーズッキーニ、車海老、銀杏、椎茸、ステーキ肉。焼き鳥は塩だが、ホイシンソースとマサラ酒に漬け込んだ牛リブが大正解! 意外に人気だった鰻チラシ。寿司飯の上に、ブロイルした鰻、錦糸玉子、さやいんげん、紅生姜、海苔、紫蘇、いりゴマ。あ、山椒だすの忘れた…。
適当オリエンタルサラダ。キャベツ、梨、人参、黄ピーマン、ネギ等を刻み、醤油、酢、ごま油、オリーブ油、砂糖、すりゴマであえて冷やした後、直前にベビーラーメン投入! 作るのが楽しい(単に色が綺麗なので)ビーツと春雨サラダ。ロースタしたビーツと春雨、エンダイブ、白菜等を混ぜ、にんにくとスイートチリソース入りドレッシングで。最後に香菜ぱらり。
 
2006.5.29 (Mon) in NY   

本日が本当のメモリアルデー。BBQも昨日やってしまったので、近所をぶらぶら歩いていると、道端でまた「あのう、バッグあいてますよ」と声かけられる。 身近の人間を入れたら、注意されるのはこれで1000回目ぐらいか。最近ようやくスリにあわなくなったから、気が抜けているのかもしれぬ。玄関のドアに「鞄の口は閉める」とはっとこう。 そのままバスに乗り14丁目へ。洋服屋の女性物の階で、客をナンパしている真面目そうな男を見かけた(つめたくあしらわれていた。そりゃそうだよ)。 全国的にBBQをやらない人には暇な日らしい。なんだか体に疲れがぎっしり、たまっているというより、つまっているかんじの一日。
 
晩ご飯は近所の店にて@Alias。ソフトシェルクラブのフライは衣にキムチの味付けがしてありぴりりと辛く、ソースはアプリコットと柚子風味。うう、あと2個は食べられる味。 大好物のアーティチョークはこんがり焼いてナッツとチャイブとブルーチーズで。よく見ると水菜も使ってある。柚子やキムチといいアジアの食材に詳しいシェフとお見受けした。
こちらは親方のダック。鴨も柔らかでうまいが、さりげなく添えられているぜんまいがコリコリと美味しい。うらやましげにじーっと見ていたら、親方が幾つもくれた(奪った)。 こってりポークリブとオニオンフライ、コールスロー。前菜を楽しみすぎて、食べきれないのがいつものこと。半分お持ち帰り。細かくほぐして料理に使おうっと。
 
2006.5.30 (Tue) in NY    ★★

真夏日がつづいている。遂に仕事部屋のクーラーをいれてみた。2時間だけ。午後、違法カリブ移民アイビーさんの株分け。残りのいんげん植付け。植物もにんげんも心なしか元気なし。
 
2006.5.31 (Wed) in NY    ★★★

明日から書き出すあたらしい短編のエキササイズのために、膝の屈伸や肩回しやスキップなどして準備。狭い机の上に重なっている園芸店のカタログや湯村輝彦氏チョイスのナイスなソウルCDや漫画の山もぐぐっと脇に寄せた。 そんなことをしている前になぜさっさと書かんかといえば、明日はちょうどキリのいい、いっぴだからじゃ。夕、イギリス紳士と再会@江差。鯖がなくて、泣きそうになる。 紳士、相変わらずの小食ですこし気がかり。紳士も私の大食いが心配そう。
 
昨日の晩ご飯の海老と野菜、銀杏炒め(BBQの残り物一掃セール!)。陳さんの麻婆豆腐レシピの老酒をマサラ酒にテンメンジャンをホイシンソースで代用してみたが、なかなかざんした。 バルコニーにデビューしたいんげんさん。木で編んだトレリスを買ってきて、強引にツルを絡ませてみたが…。うーん、なんだか心もとないかんじ。
 

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