| 2005.11.15 (Tue) in NY ★★ | |||
よくよく考えたけれど、今回は紀伊国屋NY店の講演は辞退させていただくことにした。店長さんには日本の書店まわりの際にも色々とお世話になったのに、お断りして申し訳ないなぁと思いつつ。 人前で喋ることを考えると、何日も前から気分が暗く暗く暗く…(とうとうと続く)下降してしまうのだ。情けない。個別の取材では平気なのになあ。夜、T坊J坊と牛、ラム薄切り肉で鍋。 J坊が辛いもの苦手なので、キムチ鍋はできずしゃぶしゃぶ系。相変わらず「しゃぶしゃぶしゃぶ…」と言いつつ食べている。ウルさいなあ。 | |||
| 2005.11.16 (Wed) in NY ★ | |||
人にはそれぞれ対面するのが苦手なものがあるが、私の場合は業者とか大家とかそういう日常の必要ごとのやりとりだ。電話で高圧的な物言いをされると、心底めいって、心が縮んでしまう。 そして今、大家、エアコン業者、アパート管理事務所とのやりとり。すべてが威圧的な物言い。午後はアナログハウスで大家と会わねばならない。 ずんずん暗くなり、パンジースリッパ(日本から買って帰ってきたお気に入り)をはいた足が床にめりこんでいく。……ただいま帰ってきました。大家は電話の時ほど高圧的ではなく、ほっとした。 私が電話嫌いだから、よけい神経質にとらえすぎるのだろうか。どちらにしても、興味ない人々と接しなければならぬ状況を、一刻も早く脱したい。 本日の映画;「コンスタンティン」キアヌ・リーブスのエクソシストはどこまでもスマート。しかしもうゾンビとか悪霊とかでなく、普通の綺麗な生き物の話が観たいよう。 | |||
![]() | メイシーズのクリスマスのウィンドウ。やっぱりいつ見ても怖さ無気味さ漂う、アメリカのクリスマス・ディスプレイ。真夜中に勝手に動き出しそうだ。 | ![]() | 晩ご飯は厚揚げと山菜きのこ炒め。鴨レバーの腸詰と蒸しキャベツ。雑穀いり玄米。 |
| 2005.11.17 (Thu) in NY ★★ | |||
朝からエアコン業者との電話で疲れる。昨日出た女性は感じがよかったから、名前を聞いておいたのだが(キムさん)、今日は明らかに違う人であった。「今日の予約の人? ちょっと待って、他の電話に出るから!」「時間?わかんないわよ、一応そちらの希望は伝えとくけど」「あ、ちょっとまた待って!」とすごくぞんざい。朝からどうしてこんなに不機嫌なのだ、この人は。 家で何かあったのか。ろくでもない亭主がじっと家でTVでも見てるとか、朝ご飯に食べようしていたヨーグルトが腐ってたとか…。午後からまたアナログハウス。 今月末で契約期間が終わるので掃除する。いらないものも山ほど捨てる。エアコン業者にエアコン1台取り付け、二台取り外しを頼む。ややこしいので何度も説明しつつ。 陽気な男性二人組で重い気分が少し晴れた。威圧的なのは電話で仕切る上のほうの人々なのだ。夕、ナッシー、えっちゃんとタイ飯@タイタイ。前は「カイカイ」だったのを改名し、少しこ洒落た店内になっている。 ワイン持ち込み料も無料だったのが$6とるようになった。文句をいいつつ「でもまだ安い!」と納得する。ナッシーの狂気のルームメートの話を面白く聞く。 面白く聞いている場合じゃないほど、やばい人のようだ。 | |||
| 2005.11.18 (Fri) in NY ★ | |||
空気が冷えて、陽射しは眩しい。朝、激しい腹痛に襲われ、動けない。エビのように丸まりながら、気をまぎらわすために窓の外を見る。イースト川に白い波がたっている。 一時間後少し楽になってきたのでベッドでごろごろしながら絵本(これから訳す予定の)を眺め、タイトルを考える。少し気に入ったのが浮かぶ。口のなかで何度かつぶやく。 午後、図書館、99セントショップ。この腹痛は昨日のタイ料理か、エアコン業者ストレスか…。両方かもしれない。ナッシーに「おなか痛くならなかった?」とメールすると、「ぜーんぜん」と明るい返事が返ってくる。 | |||
| 2005.11.19 (Sat) in NY ★★★ | |||
T坊J坊と、アップステートのアウトレットへ車(の助手席)でGo@ウッドベリーコモン。途中の紅葉を楽しみにしていたが、ほとんど終わっていた。茶色くぼんやりした色合いの裸の木々の間に時折、黄色やエンジの色のかたまりがよぎる程度。 男二人は勝手に歩かせておき、私は好きな店を一人でぐんぐん回る。地図持参で1時間ごとにバナリパやケネス・コールで様子見の待ち合わせ。会うごとに増えている男たちの荷物だ。 J坊は「あまり買えないんだ、彼女が点検してこの先五年は着られるものじゃないと駄目だって」と言っていたのに、色々買っている。「仕切られてるね」とからかうと、「結婚前からねぇ」と言いつつ、にやけており。 私はいつものごとく何もほしいものはなし。目当てのレスポとオイリリーが今百歩だったせいだ。靴下8足とジェフリービーンの派手なストールを買っておしまい。 どこの店も、店先のペンチで男性が女性の買い物が終わるのをぼんやり待っているのに、うちらだけ違うなあ。男たちは買い物嫌いだから、一気に買って後は行かないですむようにしたいらしい。 | |||
![]() | 昨日の晩ご飯はアスパラとベーコンのスパゲティ(パスタはLonzoniのホールウィート)。キャベツとエンダイブのサラダ。 | ![]() | 本日は疲れたので、ベトナム飯のデリバリー。牛肉セサミロールをらっきょうやミーフンと共にを葉っぱでくるむもの、ムール貝のカレー、春巻きなど。それにしてもこの量! |
| 2005.11.20 (Sun) in NY ★★ | |||
おなか、まだ痛みの芯がぬけず。快晴の午後、LES散歩。途中、いつも買う花屋の呑気なおじさんのところでサンクスギビングの花を予約しようとするも「ま、前日来て見てよ、適当にやるから」と相変わらず商売っけなしだ。 そのくせすごくいい花束を作るのがニクい。悪いので目をそらそうとしても、おじさんのすきっぱを眺めてしまう。あちこち見事に欠けて、陽気な顔がますます陽気に見える。 デランシー通りを越え、家賃が高騰してウエストヴィレッジから東に移って来たハドソン・ペーパリーでカード、エコノミー・キャンディーでコーンナッツや胡桃、ケイジャンミックスのお菓子等を買い。 帰りにショートブレッドの箱を開けて食べながら歩く。本日の映画;「Robots」愛らしい機械たち。 | |||
| 2005.11.21 (Mon) in NY ★★★ | |||
ジャズのFM局WBGOの懇親パーティーへ@Au Bar。ここは少し前にDrジョンを観たクラブ。エリック・リードのピアノに、ドラマーのグラディ・テイトが参加。渋いのに軽妙な声に聞き惚れる。ドラマーで歌がいい人は、声も軽やかで小気味よい。 チコ・ハミルトンも挨拶し、ジョークを披露。隣の席に座るハーレム生まれのおばあさんとアーティスト、ロメール・ベアデンの話で盛り上がったのも嬉しい。 おばさあん「コラージュもいいけどね、私は彼の作品は水彩が好き。私もそろそろ物を書いたりアートをやったりしようと思ってね」娘たちよりもたくさん、うちこちのジャズライブに出かけていくのだそうだ。 かっくええ。ジャズ好きの年のいった上品そうな黒人の人たちもたくさんきている。ジャズ華やかなりし頃のハーレムのクラブにいるような気になってくる。いい夜だったなあ。 どうせ税金に持っていかれ、訳の解んないことに使われるなら、音楽好きな人は音楽に、アート好きな人は美術館などにどんどん寄付すべき、としみじみ思う。 | |||
![]() | 昨日の晩ご飯はアーティチョークとハムのリゾット。キャベツとアスパラ、くるみのサラダ。今のところ冷凍アーティチョークが買えるのはクイーンズのギリシャ食材店のみ。 | ![]() | ケース買いしたお気に入りのワインWillmのゲベルツトラミネール。ワインのケース買い、漫画のセット買い、DVDのボックス買い。なんと大人になったことよの。 |
| 2005.11.22 (Tue) in NY ★★ | |||
ものすごい風の中、アナログハウスが今月末で解約なので片付けに行く@ソーホー。手下に手伝ってもらい、捨てる捨てる。カウンターチェア3脚、コーヒーテーブル、ランプ、手下とその昔懸命に作った靴用の棚(脇に、傘をかける取っ手も並べてつけたオリジナル作だ)など、通りに出しておいたら数十分で消えており。 お礼にタイ料理をご馳走した。カエルの足のフライ、パドタイ、蟹クリームのラビオリなど。手下はうんうん唸りながら、TV、掃除機、ハンド掃除機、食器をタクシーでもって帰った。 すでにこの世から消滅しつつあるカセットテープを前に、汗まで流して悩みながら選んでいた手下。その結果、「ああ僕は音楽テープを捨てることなどできない!絶対に!」と嘆き、結局すべてもって帰っていた。 | |||
| 2005.11.23 (Wed) in NY ★★ | |||
昨日の肉体労働で疲れ気味。今日も風が強く、寒い。ここに引っ越してから、いつもひゅうひゅう鳴る風の音を聞いている。悪くはないが、寒いときはますます寒さを増す心的効果音だな。 午後、重い荷物をいくつも郵便局から送る。デリで牛乳買う。$1.20からいつのまにか$1.25に値上がり。本花屋のおじさんのところで花束ピックアップ。常連だから、と$10オマケして新しいバラにしてくれる。 本日の映画;「Shall We Dance」アメリカ版リメイク。これはこれで面白かったが、感情表現が豊か過ぎてやはりハリウッド映画だなあと思う。 青木さんを演じるトゥッチに目を凝らす。あの直角歩きをしていないのが哀しや。 | |||
![]() | 晩ご飯はラムのショルダーチョップ、スパイス焼き、キャベツとエンダイブとくるみのサラダ、玉ねぎオイル焼き。 | ![]() | 久々に登場、ジャマイマ叔母さんとモーズ叔父さん三兄弟。塩胡椒いれと楊枝入れという任務をおわされています。手前はレッドペッパーいれ。 |
| 2005.11.24 (Thu) in NY ★★ | |||
サンクスギビング。TPママ、ジェリーの家へ車(の助手席)でGo@NJ。ジェリーの彼氏は見るからに変わり者という雰囲気だ。数字とか経済とか機械のことばかり喋っている。 私に唐突に話を振ってくるが、答えを考えている間に、また話は変わっている。きいちゃない…。それが時々こっそり「彼女(ジェリー)と知り合えてすごく嬉しい、僕の人生変わったよ」なんてこっそり打ち明けてくるところが可愛い。 どう見ても風貌は「オフィス・スペース」のミルトン氏だが、意外にロマンティックなところもあるらしい。前の奥さんとの息子のジェフ君14歳は、仕方なくついてきたという顔。 ゲームボーイを延々して、最後はゆり椅子で寝ていた。私も飽きてきて、雑誌を見始める。男たちは機械や株の話を延々と。リンカーントンネルをくぐってマンハッタンまで1時間少しで帰ってこれた。 | |||
![]() | 昨日買った花が開かないよう冷蔵庫に入れておいた。冷蔵庫に花束。牛乳や水をだそうとしてあけたときに、いつもほうっと思う。ただ、ほうっと思うのだ、懲りずに毎回。 | ![]() | サンクスギビングのテーブル。ターキーとグレイビー、マッシュポテト、甘く煮たヤム芋、いんげん、ブロッコリ、このあとにアイスクリームを添えたフップルパイ! |
| 2005.11.25 (Fri) in NY ★★ | |||
腹痛ぶりかえす。左の背とおなかの痛み。しつこいねぇ。そろそろと歩きながら、散歩。昼は花屋のビルさんが隣に出したカフェで昼食。 1/2スープと1/2サンドイッチのセットの、マンハッタンクラムチャウダーとロースト野菜のホールウィート・サンドというのにした。$6.25@フラワーカフェ。 半分ずつというのがありがたい。ちまちま色々食べたい日本人気質なのだ。ビルさんは開店した早々、店が流行っているのが嬉しそうで、お客の誰彼ににこにこ話しかけている。 近所の店が流行ると私たちも安心だ。いくら気に入りの店ができても、マンハッタンだとすぐ潰れてしまうので。商店街的・親心。その後バスでE.Villageまであがり、インテリア雑貨屋を2軒見る。 ここは週末なのに、がらがら。「タイムアウト誌に載ってたんで、来たんです」というと、「あのホーム・デザイン特集の?」と嬉しそうだったが、次のインテリア特集まで持つかどうか…。 本日の映画;「千と千尋の神隠し」今回は英語吹き替えで観てみた。晩ご飯は豚、牡蠣、白菜、クレソン、白滝でキムチ鍋。 | |||
| 2005.11.26 (Sat) in NY ★★ | |||
ソーホーのアナログハウス、最後の片付け。鍵を管理人に返すため、指定されたゴミバケツの下に置き、部屋をでる。青く塗ったIKEAの棚を捨てたが、今日は最短で10分ぐらいで消えていた。 みなさん、すばやい。ドアの下に、来月分の家賃の請求書がはさみこまれているのが気になった。来月はないはずなのだが。先月遅れたぶんの遅滞料金$15もしっかり加算されており。 心がひゅうと暗くなる。早くこのいい加減で強欲な大家と縁切りしたいものよ。もう少しの辛抱だ。敷金が戻ってこなくていいぐらいの気分。おさらばアナログハウス。 私はこれからデジタル化します(ほんの少しだけ)。本日の映画;「誰も知らない」運動靴のアップとか手の甲。子どもの一瞬が封じ込められた場面が連なって一つの物語になったような。 観終わって、実際の事件を調べてみた。映画以上に陰惨で、またひゅうと暗くなる。 | |||
| 2005.11.27 (Sun) in NY ★★ | |||
近所の仕立て屋さんに行く@エセックス通り。親方のパンツの裾あげの付き添いだ。仕立て屋のおじさんは、いつ見てもデニーロをずんぐりさせて優しくしたような格好よさだ。 惚れ惚れと、布に針をうつ作業を眺める。私たちの前には、すごく痩せた女の子がカルバンクラインのコートを細身にする採寸をしていた。 おじさんは女の子が帰ってから、「彼女はシンガー。あのコートは結構いいよね、悪いクリーニング屋に出すと、表面の起毛がぺっちゃんこになっちゃうんだ」と説明してくれる。 猫もティト。お店の壁には真っ黒の飼い猫の写真に「ティト・プエンテ」と書いてある。ラテン猫は人懐こかった。私も今度直してほしい洋服をもってこよう。おじさんの顔を見るために。 | |||
![]() | 昨日はポークチョップ、クレソンのおひたし。豚肉はマサラ酒、オリーブ油、メイプルシロップ少々、にんにく、ローズマリーの漬け汁につけてから焼く。残りの汁とバターでソース作り。 | ![]() | 晩はキムチ鍋の残りの汁で海鮮ふうスンドゥブを作り。肉と牡蠣のエキスが入ったスープに、豆腐と海老と帆立を足したものだから、すごくいい滋味がでた。 |
| 2005.11.28 (Mon) in NY ★★ | |||
そういえアナログハウスの管理事務所から、退室の際の「請求チェック用紙」を送られてきている。「オーブンを掃除しなかったら$30、冷蔵庫$40、壁の穴$70、勝手に塗った壁$200、置いていった家具は一つ$100」などなど、延々と項目が続く…。 レンジの汚れたドリップパン一つ$2や製氷トレイ$2というのまで。細か〜!入居したときの契約書にはなかったものだ。下手すると敷金を上回りそうな勢いなのが恐ろしい。一応掃除はしたが、どうなることやら。 大家とのやりとりで嫌なことも多々あったが、楽しい場所だったし、相場よりも家賃は安かったし、この12年間よしとしよう。ガス会社に電話して、アナログハウスのガス電気とめる。 夕、図書館とスーパー。パトリック・ジュースキントの「香水」 「ゾマーさんのこと」原書を借りてくる。 | |||
![]() | 一昨日、圧力鍋で煮すぎてやわらかくなりすぎた白いんげん豆(本当はサラダ用に下準備するつもりだった)とターキーのハム、エスカロールで作ったスープと、やしの芽のサラダ。 | ![]() | ブラックベリーとブルーベリー。ヨーグルトに入れて食べてます。黒々〜〜。 |
| 2005.11.29 (Tue) in NY ★★★ | |||
ひゅうひゅうと雨風強し。灰色の川景色だ。早めの夕方、川向こうのブルックリンにぽちんオレンジの灯りがつく。まだどこの明かりもついていないから、線香花火のよう。 夜はT坊J坊と炉端焼きの店「Butai」@18th St。日本っぽい店かと思って期待していったら、小じゃれた気取った店でがっくり。 | |||
| 2005.11.30 (Wed) in NY ★★ | |||
エセックス市場で買い物。ここは八百屋や肉屋やいろんなお店が集まる屋内市場だが、よく解らない店もある。「バラエティストア」とある店にはろくに品物がなく、おじさんが陽気にギターを弾いている。カリブの島のよう。 よく買っていたパン屋さんのブースは撤退して、ペンキ塗りが始まっていた。$3以上買うとダーツをやらせてくれる愛想のいいお兄さんだったのに。 ここはタロ芋や山羊の肉なんかを買いに来るスパニッシュのおじちゃんおばちゃんがほとんどだから、お洒落なソーホーのパン屋さんは商売にならなかったのだろう。 これで美味しいパンが食べたくなったら、リトルイタリーまで歩いていくしか手はなくなった。仕方なく、帰りにチャイニーズのパン屋に寄る。 夕方になると、店先に菓子パンをあれこれつめた袋やゴマ団子を並べ、「ワーンダラー、ワーンダラー」といっていつも女の子が声を高らかに売っている店。つい引き寄せられてしまう。「中身の入ってないのはありますか」と訊き、ディナーロール4個入りを買う。ワーンダラー。 晩ご飯は白菜、豚肉、椎茸、ネギのオイスター炒め。白いんげんとエスカロールのスープ残り。ホウレン草とゆで多孫のブルーチーズとゴートチーズサラダ。 | |||