OHIRUNE Diary June 2005(1)


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2005.6.1 (Wed) in NY    ★★

ある漫画家の家(すごく汚い)にお手伝いとして奉公する夢を見る。ちなみに読んだことのない漫画家で、心の中で「お手伝いとして入るんだから、読まなくちゃ…」と決意しているのだった。 私がお手伝いになるとしたら律儀な働き者になるだろうて。昼はゆっきーとブランチ@Clinton Bakery。仕事に切羽詰まった私のお願いを訊いてくれ、「一緒にやりましょう、全部引き継ぐより私も楽だし」と言ってくれた天使のようなゆっきーよ、ありがとう! 讃岐うどんや化粧品まで頂く。「これもあげる。さくらんぼのリップグロス。ふふ、プレッシャーよん」編集者でもない彼女がなぜ新作のプレッシャーを私に?
 
お昼にときどき食べる辛い雑炊。ここに海草のふのりや納豆も投入して、見た目にはそら恐ろしい食べ物と化すこと多し。題して地獄雑炊。 夜にそびえるワシントンスクエア。先日、このゲートを下から横から撮りまくるねずみさんにつられ、撮ったもの。激写する人を見るとついつられるのは、何とも気持ちよさそうな行為だからか…。
 
2005.6.2 (Thu) in NY    ★★

決死の歯医者行。問題の痛む箇所は、レントゲンを撮っても悪いところは見つからず。かわりに「何箇所か火傷してますね」と言われ唖然。あの時か、それとも熱いのに急いでかぶりついたアレか…と、自分のがっつきぶりを情けなく思い起こす。 しかし削らなくてすんだだけで、心底ほっとした。るらら〜と軽い足取りで帰る途中、薬局で教えてもらった口内炎の薬を買う。オラ・ジェル。陽気な名だが、綿棒につけて歯の裏に慎重に塗る様は、陽気とは言いがたい…。
 
2005.6.3 (Fri) in NY   

来週末、日本に帰ろうか迷っているゆえ何件かの旅行代理店に電話。やはり出だしが遅すぎたか。キャンセル待ちで希望日の便を狙うか、諦めて他の便を早めに取るかは賭けだのう。本日の映画;「Funny Farm」。 田舎暮らしに憧れる都会人。だがいざ実現してみると…てなストーリー。「老後はどこかの島で暮らそうかと」などと吹聴する自分に当てはめ、しみじみ頷きながら観。 虫がokか、がキーワードと見た。私の場合、蛾が多いと非常にキツい。でも大抵の虫はセットでくるしなぁ。この3種ならok、とか選択権があればいいんだけどな。 今日思ったのは、私は怒る対象よりも、怒りの表現の仕方が違う人種に大層な距離を感じる、というようなこと。むやみな怒りは罪ない者をも打ちのめす。
 
昨日は唐揚げ風鶏ソテー、レタスと香菜、ネギの梅ドレ・サラダ。「伊東家の裏ワザ」で見た「ヨーグルトで漬けるとジューシーに!」という技を試してみた。…そうかな? 本日は中華三昧のごまダレ冷やし中華。焼肉、いんげん、エンダイブ、ネギと色々のせてみたのは、もちろん一品ですませようという魂胆から。
 
2005.6.4 (Sat) in NY    ★★★

アップステートから、さっちゃん&ジョン、ジョン弟のスティーブ&アンドレアたちが来NYC。男たち、手作りビールの話で盛り上がっているので、せっかくだからとマクソーリーズ・パブに案内する。 喜んでもらえたようだが、カウンターには例のごとくバーの主のような酔っ払い(人恋しがりさん)が。男子連中は「逃げたい」というサインを出しつつ、律儀に話に付き合っていた。 私とさっちゃんはそ知らぬ顔で談笑。晩ご飯は冷やしラーメン、餃子、皿叉焼、お新香など@麺くい亭。
 
2005.6.5 (Sun) in NY    ★★★

バイク(の後ろ)でリバーサイド公園へGo。雑誌の片隅に「この公園の103丁目の入り口から入ると、石段の横に愛らしい花が咲いている」という一文をみつけたので。 猛暑の中、「これ?」「それともこの地味な花が?」と雑草だらけの花壇をうろうろ眺め周り、少女サッカーを観戦し、戻ってきた。帰ってきてもう一度雑誌を眺めたが、やはり解らず。思わず執筆者に電話して訊きたくなった。
 
レッドビーンズ・ライス、姫竹炒め煮、豆苗のにんにく炒め。中華街で姫竹が計り売りで買える店を見つけたのが、たいへんに嬉しいざんす。 れんこんのきんぴら。なぜか玉ねぎ入り。邪道? でも炒めすぎないとしゃくしゃく甘くて美味しいのよん。
 
2005.6.6 (Mon) in NY    ★★

日本での宿予約に必死。じゃらん、楽天、検索しまくり。どうしても最初に中央線沿線を見てしまう自分がおり。バンカラさん気質か。晩ご飯は焼肉丼とれんこんきんぴら。
 
2005.6.7 (Tue) in NY    ★★★

昼頃、ドアのチャイムが鳴った。開けると、前の住人を訊ねて顔を出したという窓掃除の人だった。いきなりスカウトし、窓掃除をお願いする。しかし長い柄のついた掃除用具など何も持っておらず。 「道具はないんですか?」と訊くと、「これだけさね!」と自慢げに手元のウィンデックスのスプレーと新聞紙の束を掲げるおじさん。半信半疑で眺めるうちに、本当に丸めた新聞だけで瞬く間に全部の窓がぴかぴかに! 窓枠にひょひょいとよじのぼり身を乗り出すその仕草は、曲芸師のよう。明るく身軽で、家族思いの気持ちのいいおじちゃんだった。私も、新聞紙片手にビルを渡り歩き、こうして愛嬌を振りまきたいと思わせるほどの晴れやかさ。 ぜひまた頼もう。晩はT坊J坊とバーへ@Oxley's。一つ10セントのウィングスの日だと思ったら、曜日を間違え、1ダース$7.99の通常値段だった。そうと知った途端、ウィングをやめ巨大バーガーに乗り換えたT坊J坊。 神聖なウィングスを金で計るとは!(しかも一つたったの66セント)と叱り、一人で食べたとも。でも次は月、水に来ようっと(10セントの日)。
 
2005.6.8 (Wed) in NY    ★★

晩ご飯用にポーターハウス・ステーキ用とパッケージに書かれたいう肉を買ってきた。誰?何処?ポーターハウス。と思いつつ、新じゃがと一緒に焼く。それに大根とエンダイブのサラダ。 本日の映画;「マイティ」。少年たちの演技が素晴らしい。まじりけのないまるごとの哀しみがぐんぐんボールのように投げられてきた。よけることのできぬその率直さに、泣く泣く。
 
2005.6.9 (Thu) in NY    ★★

ばたばたと帰国前の創作週間。この焦っている時期に、グラフィックのタブレットやLAN接続がうまく動かず慌てふためく。国際電話も非常に繋がりにくい。TPがペーパー・シュレッダーを買ってきた。 がーがーと音をたてて紙を食べまくる機械に見惚れ、二人とも順番を奪いあって、紙を突っ込む。黙々と。が、すぐ飽きた。しかも周りが散らかった。 私にはそうまでして細切れにしなけりゃならぬ情報などないから、きっとこの先使わないだろう。晩ご飯は海老とブロッコリのペストソース・パスタとスライス・オニオンのお茶胡麻がけ。
 
2005.6.10 (Fri) in NY    ★★★

最近、心を無にする訓練をしている。それはいつかというとジャンケンの時。あまりに負ける(というより勝った試しがない)のは心を読まれるせいと思い、次に何を出すのか考えないようにしたのだ(これが意外と難しい!)。 壁や景色を瞬時に眺め、ふと見えた影の形などでグーとかチョキを決める。するとバンバン勝ち始めた。大変嬉しい。これからは「無心ジャンケン」だ。 もっと訓練していろんなことに応用せねば。無心でいると勝つことは多いはず。夕、帰国前の贅沢で美味しい寿司肴@牛若丸。とろける鯖に日本からやってきたハモ。極楽。これらのために働かにゃ、と思いたり。
 
2005.6.11 (Sat) in NY    ★★

レゲエのゲラをファックスしようとしても通じない。どの長距離会社を使っても通じない。焦ってネットで調べると、NYの日本人たちが皆通じずに(それぞれ違う電話会社で)パニックしておるようだ。 ようやく一つだけ繋がる番号を見つけ、ゲラ送信。ここ数ヶ月こんな感じ。いくら電話嫌いの私でも月に1、2度のゲラ送りの時は本当に困る。ここは陸の孤島か? 都会なら都会らしくしてほしいぞ。午後、今日を逃したら終わってしまうので、慌てて川内倫子さんの個展を観に行く@Cohan&Leslieギャラリー。柔らかいのにきりっとした、初めて顕微鏡を覗いたときの昂まりに似たものを感じる、写真の数々。晩ご飯はひやし中華、海老のせ。
 
2005.6.12 (Sun) in NY    ★★

日本へ出発。JALの便はなぜだか、団体旅行の若者たちで満席状態。飛行機の通路に座り込んでトランプをする人たちを初めて見たぞ。いつものように日本の雑誌を一年ぶりにむさぼり読む読む。 頭の中がおしゃれやコスメや財テクや軽量ラップトップなどの情報でいっぱいになり、破裂しそうなほど。とうとう頭痛まで…と思ったら、単に眼が疲れたせいか。 暗い機内で皆が寝静まる中、雑誌(ねえちゃん系)をみながらメモをとる乗客……。私がスチュワーデスなら少し恐い。
 
2005.6.13 (Mon) in Ebina    ★★

へろへろと日本にたどり着き、実家着。母親にリクエストしていた餃子とたらこを食べ、父親にリクエストしていた出羽桜を飲む。他にオクラの梅ソース、水菜のサラダ、叉焼。 何はともあれネットの接続。デジカメは忘れたのでこれからしばらく写真はなしですたい。DSLからダイアルアップへの逆戻りはなかなかツラし。少し前までは「DSLなんて必要ない、 これで十分早いじゃん!」なんて言ってたのに。スポイルされちまったい。
 
2005.6.14 (Tue) in Ebina    ★★★

創作に使うため、実家の押入れにしまいこんであるLP盤のダンボール箱をひっかきまわす。懐かしくなって思わずターンテーブルに乗せてみたが、う、動かない…。 長年使わないうちに壊れていたようで、ジージーと健気にモーターだけが動こうと奮闘している。いつかこの莫大な量のLPたちをまた聴く日は来るんじゃろうか。 音楽…昔に比べ、うんと聴く時間が少なくなったな。でも離れたわけじゃないのさ、いつも心はきみの側にいるんだ、て囲ってる女に言うみたいな台詞言ってら。 晩ご飯は、生鯖焼き、やりイカのボイル酢味噌あえ、春菊サラダ、里芋と鶏肉煮。
 

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