OHIRUNE Diary May 2005(1)


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2005.5.1 (Sun) in NY    ★★

今週もご近所パーティーに招かれる。蕎麦サラダ(枝豆、トマト、ブロッコリ、キュウリ入り)持参で、我が家の不動産エージェントでもある可愛いカレン嬢宅へ。 するとそこは「時計仕掛けのオレンジ」に出てくるような個性的で超モダンな部屋であった。床は隅から隅まで樹脂で真っ白ツルツルに塗り固められており、カラフルなイームスの椅子があちこちに。 天井から宙吊りされた棚には大きなガラスの壺が並んでいる。綺麗だけど邪魔じゃないのか?と思うも、なんと照明だった。同じビル群とは思えないおっされーな暮らしぶり。 今度家の隣に越してくるという見目麗しいゲイ・カップルにも挨拶。目の保養。こんな楽しいものが色々見られるなら、これからはご近所さんでいこう!じゃないの。
 
2005.5.2 (Mon) in NY    ★★

終日、ゲラ読みと創作。去年のクリスマスに双子♀のために注文した偽タトゥーが今ごろ届いた。あまりに遅れて入荷したので代金はいいとのこと。まぁそれはそれは、と感謝しつつ、子どものブームは秋のお天気のごとし、だからのう。 ……この夏、NYで年甲斐もなくチープな偽刺青してるやつがいたら私と思ってほしい。しかし三ヶ月遅れで日本から届いた本といい、この「忘れた頃にくる」郵便物、結構嬉しいものだ。不意打ちの贈り物!に人は弱いものよの。
 
夜はT坊J坊と飲食@パンチ&ジュディ。これは前菜のパスタとブロッコリ・レイブ。例のごとく、メイン料理を食べ終えた後「これはアペタイザーでしょ、お次は?」と叫んだJ坊。 こっちは好物の牛の胸腺とポークチョップ。ちなみに店内は何世紀も前に流行った、殴ってばかりの人形劇からとったそう。今ならDV人形劇!とかでクレームきそうだな。
 
2005.5.3 (Tue) in NY    ★★

最近の日々言葉であらわすとすれば、「毎日が何やら付け焼刃」ってとこだろうか。「ドッジボール」日本公開に際し、日本のお笑いタレントが「ベン・スティラーは志村ケン」と言っておられるらしいが、いや、それはちょっと違うでしょ!と言いたくなり。 それは失礼な、いや可哀想な…どっちがどっちに、ってこたないんだけど。
 
ステーキと新じゃが。例の「肉を注文できるか聞いただけでチーズをくれた」肉屋で牛肉を買ったら、今日も恭しくしく「来てくれて有難う」と揉み手で感謝され、お釣りをオマケしてくれた。 思わずほろりとし(相手の思うつぼ?)ついでに買ったスモークサーモンで作ったサーモンタルタルのエンダイブのせ。おろしにんにく、レモン、ディジョンマスタード、玉ねぎみじんで。
 
2005.5.4 (Wed) in NY    ★★

淡々とレゲエ・バーのお話を書きつづける毎日。日本はゴールデン・ウィークなんだよなあ、とお仕事メールがぐんと減ったことで、やっと気づく。 午後、久々にソーホーをうろうろ。最近まで長年住んでいた場所なのに、地下鉄で2駅離れただけで既に遠い存在に。可愛い服の店をうろうろし、いつも金物屋ばかり回っている自分のおっさん臭い姿にお洒落なエキスを注ごうと試みた。 服より、服を選んでいる可愛い姉ちゃんについ目がいってしまう。おっさんエキス、すでに体内に根強くはびこっているようじゃ。
 
ひよこ豆とパセリ、玉ねぎ、キュウリのサラダ。普通のアメリカのキュウリはまずいが、イングリッシュキューカンバーは、爽やかな味でまだ美味しい。日本のキュウリ、なつかしや。 ローストハムのピカタ。ナスの紫蘇漬けは戴き物。ありがたや。玄米黒米入りご飯。最近は黒米を洗っていないが、それだとたくさん入れるのが恐くて少量の色づけ程度に。意味なしかも!
 
2005.5.5 (Thu) in NY    ★★★

りまじい宅で美味しいポーチド・サーモンやモッツァレラのご飯をご馳走になった後、いざ、バンガラ・ナイトへ@SOB's。踊るインド人。つられ踊る日本人。 やはりバンガラは阿波踊りに似ている、と感想を漏らしつつ、両手ひらひら腰くねくね。変な兄ちゃん(インド人のくせに日本のヤンキー風)に一緒にヘイ!ヘイ!と踊らされそうになり、くねくね踊りながら逃げていたら、りまじいが「こっちこっち」と助けてくれた。 ヤンキー兄ちゃんどこへ逃げても追ってきた。それにしても南アジアの女性って本当に綺麗だなぁ。アイシュワリヤ・ライなんて同じヒト科の生き物とは思えぬものよ。
 
2005.5.6 (Fri) in NY    ★★★

村上隆キュレーションによる「リトルボーイ〜爆発する日本のサブカルチャー・アート」展を観に行く@ジャパンソサエティー。松本零士様の原画を期待していたのになかったとか、今一歩チョイスにばらつきありとか、消化不良の感ややあれど。 小松崎茂の原画を10cmの至近距離で目にできただけでもよしとせにゃ!青島千穂の頼りなくてエロっぽい浮遊感もよかった。しかし同じ入場料でも、MOMAあたりでやったらもっと大規模に、ジャパンアニメの創生から現代まで包括できるんだろうな。 村上さんも会場も歯がゆい思いをしたんじゃなかろうか。結局アート界はスポンサーありき、なんだろか。
 
夜はMom'sのピザをデリバリー。ここのチーズは油っこくなく、食べ過ぎても(デリバリーのピザは100%の確率で食べ過ぎる!)ひどい胸焼けにはならないのがよろし。 一応ね、とついでに作ったサラダはイタリアンパセリときゅうり、玉ねぎ。「野菜も食べなきゃね!」ヒトは幼少の頃に聞き飽きたこの呪文に縛られて生きてるものなの。気休めでも。
 
2005.5.7 (Sat) in NY    ★★

ジェリとグレンを招いてのジェリのお誕生日夕食会。料理の練習台として扱ってるJ坊を除けば、新居初の本格的お客様なり。 新しい照明は買ったまま放置され、いまだに電線むき出し、あちこち裸電球。ダンボールや梯子や工具もそこいら中に散らかり放題の我が家。お客が来るとつい「いや、夏までには何とかね」などと言い訳してしまうが、さすがに引越し後三ヶ月近くなってくると、言い訳も苦しいものよの。単なる「だらしない人、片づけられない人」まで後数歩。いやもう来てるか。
 
マスタードをこってり塗ってパン粉をかけて焼くデビルドチキンが本日のメイン。巨大!お客には一応レッドミート(腿肉)かホワイトミート(胸肉)か訊ねるが、我は絶対レッドミート派! チキンの下には、バルサミコ酢、オリーブ油、にんにくとまぶした玉ねぎとじゃがいもを敷く。これに鶏の油が染みてうまいざんすよ。
意外に好評だったのが、いんげんとアスパラの梅ドレッシングとフェタチーズあえ。レシピを訊かれたが梅干など見たことのないお客に説明するのはむずかしや。スモークサーモンのタルタルも。 ミッドタウンのチーズケーキ屋で買ったチーズケーキがヒット! 自分がチョコとラズベリー味の両方を食べたいため、半分に切って並べてみた。何ごとも根回しが大事よ。
 
2005.5.8 (Sun) in NY    ★★★

金物屋で鉢と土、グリーンマーケットでタイムとバジルの苗を買う@E.Village。帰ってきて、鉢に苗を植え替えてから、ペンキ塗りに熱中。親方はサイドテーブル(植え木台用)、CDラックなどの大物。私は木箱や籠の小物。ああ、いつもの発作が。刷毛を持つ手がと、とまらないよう!鋭い目で「他に塗れるもんはねえだがー?」と家中を徘徊す。我、ノンストップ・ペインティング・マシーン!(JBのセックスマシーン!の節で)
 
塗ってます。ずんずん塗ってます。左はテーブルの足、奥はIKEAで買った木のマガジンラック、手前は文房具を入れている籐の籠(すでに前回、白に塗った上からまたもや…)。 寄せ植えしたばかりのテラコッタのプランターまで持ち出してきて、塗ってます。バジルもタイムもいい迷惑。
 
2005.5.9 (Mon) in NY    ★★

夜、T坊J坊と、久々にムーンライターズのキュートなハワイアン・ジャズを聴きつつ飲酒@ロデオ・バー。ステージの上では色っぺえ天使めいて見えるヴォーカルの女性。トイレで会ったら「ああ、寒い寒い。ジャケットがなきゃやってらんないね」とやさぐれ顔で友人に文句を言っており。 しかしステージでは颯爽と上着を脱ぎ、豊かな胸をぼいーんと曝しており。冷え性のエンターテイナーはつらそうだ、と心で声援を送り。アロハ〜。
 
2005.5.10 (Tue) in NY    ★★

ゲラ読みとレゲエ書き。語感、似てるな。ゲラ・レゲ。近所の店で再度、重い土を買い、よろよろと抱え帰ってくる。昨日寄せ植えしたタイムとバジルを泣く泣く、別鉢に植え替えるため。 タイムは乾燥を好み、バジルは乾燥が苦手なのを知らんかったのだ。とほほ、まだまだ窓際園芸家としちゃ初心者じゃ。もう一度カレル・チャペック「園芸家の十二ヶ月」読み直して心を入れ替えねば。
 
晩ご飯は、鶏とブロッコリ、グリーンピースのクリームパスタ。レタスと玉ねぎ、パセリの梅ドレサラダ。クリームパスタはソースを緩めに作らないとすぐ固くこってりしちまうな。 別々に植え替えました。どこかしらほっとした趣のバジルとタイム。二度も鉢の引越しをさせられたり、ペンキを家に塗り付けられたりと、貰われてきたことを悔やんでいそうな。
 
2005.5.11 (Wed) in NY    ★★★

本日もゲラ・レゲ。NYを訪れたねずみさんというお方に昼ご飯を馳走になる。「何でねずみさんというんですか?」という私の問いに「あだ名でつけられたんです」。 あちらも「何でともそさんていうんですか」「いえ、あだ名で」など、お互い自分の意志でつけた名ではないこと、呼ばれ始めた時はけして嬉しくはなかったことなど確認しあう。 それが今や互いに名乗りあってるんだから…。馴れとは恐し。夜は手下とチャウナタウンでベトナム飯@Pho Grand。いらないスーツケースの中にたくさんお土産(いらない服等)を詰めて渡したら、中身も確かめずよろよろと持ち帰った手下。健やかな物欲が清々しや。
 
2005.5.12 (Thu) in NY    ★★

昨日は、携帯電話を買って嬉しそうにチューチュー小躍りするねずみさんを見たせいか、少々興味が出てきた。やはり買うならVigin Mobileのプリペイドがよさそうだな。三ヶ月で$20入れればokらしいし。でも使うだろうか。多分月に一度くらい、道に迷ったときぐらい?とすると一回につき$7…公衆電話は25セント…いらないか。 本日の映画;「シュレック」正統派ラブストーリー!として楽しんだ。ほのぼのと。ろばの声のE.マーフィーがファンキーで素敵。
 
晩ご飯は平目のスパイス風ムニエル。今まであまり魚の値段を知らなかったが、平目はグルーパーやパーチやいずみ鯛より1ポンドの値が$2は高いことを知った。ふうん。 サラダはほうれん草、マッシュルーム、キュウリ、オニオン。梅干の種を味醂、ごま油、醤油、ポン酢につけて作った梅ドレッシングで。
 
2005.5.13 (Fri) in NY    ★★

寡黙な日本人青年の個人美容院に髪を切りに行く。ぺらぺらと饒舌な美容師さんは苦手なので、ちょうどいいやねと私も大人しく切られていたのだが。室内にある巨大な椰子の木が、初心者園芸家としては気になって仕方なくなる。 「どこでご購入を?」「プランターの水通しの穴は自分で?」「ほう、鉢の底にキャスターつけたんだ」などつい質問攻めにしてしまう。寡黙な相手も「外用だから、木の隙間に自分でパテつめたんですよ」 「水遣りは雨と同じような間隔で」など教えてくれる。そのぽつぽつとした答え方がなんとも、この椰子のことを大切に思ってます、という感じなのだ。植物好きな人に髪いじられるのって、なんだか安心するな。 最後に、床に頭をつけるようにして鉢の底まで覗き込んでしまった。怪しすぎたか。長すぎる髪をすっきりばさばさとレイヤーにしてもらい、帰ってくる。頭の中で、大きな鉢にはキャスター、隙間はパテで、などと復習しながら。
 
2005.5.14 (Sat) in NY    ★★

車でブルックリンのHome DepotにGo。今回は迷いに迷った。行き帰りとも。確かにウィリウムズバーグ橋渡ってすぐのはずなのに、なぜに? 戻ってきて、大量のバジルでペスト作り。植え替えたばかりのバジルはむろん勿体なくて使えず、市場で買ったもの。 ふさふさ繁ったバジルの巨大な束がたったの$2! 一方、$5の小さな苗を買って来てプランターに植え、毎日水遣りしてもへなちょこなマイ窓際菜園……。価格破壊を愁う農家の人の気持ちが解った気がした。て、大げさな。
 
手作りペストのペンネ、ローストチキンの余りとグリーンピー入り。上に載ってるちっちゃな飾り用バジルだけが、自家栽培。ふっ…。他にほうれん草とマッシュルーム、ベーコンのサラダ。 昨日の晩ご飯の味噌と味醂漬けポークチョップ(漬けダレにメープルシロップも少し)、いんげん炒め、キムチ。この他にきゅうり、イタリアンパセリ、エンダイブ、玉ねぎのサラダ。
 

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