OHIRUNE Diary April 2005(2)


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2005.4.15 (Fri) in NY    ★★

リトルイタリーにパンを買いに行ったら(徒歩10分)一日が終わってしもた。どこかで時間軸がねじれてるに違いない。多分イタリア街と中華街の中間あたりで。 本日の映画;「カタクリ家の幸福」。この映画に出ることを決めたジュリーの勇気に心で乾杯! 軍服で歌い踊る清志郎を見られただけでも眼福じゃった。
 
2005.4.16 (Sat) in NY   ★★★

近所を散歩。70年前からあるお菓子屋で懐かしいパッケージのお菓子類を眺めまわる@エコノミーキャンディー。おじさんたちがこれまた懐かしい顔でお菓子を握り、じっと長いレジの列を待ってるのが可愛や。 屋内市場にも寄る。肉屋でラムレッグが見当たらなかったので「必要な時は注文とかできますか?」と聞くと「もちろん!」と嬉しそう。そして好きなチーズを一つ持っていっていいという。 いいの?まだ注文してないよ?注文できるか聞いただけだよ? と思いつつカマンベールをもらう。やっぱりこの市場、好きだなぁ。というか商売が心配だ。 本日の映画;「たそがれ清兵衛」ほろりと渋く貧しい侍がよく似合う真田広之。ただ「トワイライト・サムライ」という英題はどうなんしょ。
 
昨日の晩ご飯はマスタードロースト・ハムのソテー、スパイスあれこれと煮たキドニー・ビーンズ(圧力鍋、万歳!)、油菜のオイスターソース炒め。 本日は薄切りラムといんげんのニンニク炒め、クスクス(干し杏、ピスタチオ、松の実いり→すべて昨日の量り売りキャンディ屋で買ったもの)。
 
2005.4.17 (Sun) in NY    ★★★

ジャズFM局WBGO主催のブランチ&ライブへ@シアタースクエア・グリルin NJ。カーラ・クールスの歌声に膝をゆらしつつ、鶏と山羊のチーズのサラダを食べた。後、ラジオ局を見学。 壁には伝説のジャズ演奏家たちのサイン、資料室にはジョン・コルトレーンの家の焼け跡からでてきた未発表音源CDがあったりと、ジャズ好きなら一生そこで暮らしたい!と思うほどのお宝の詰まったビルだった。 外見はただの古くて小さいビルなんだけどね。いつも聞いているニュースのアナウンサーが局内を案内してくれたが、こういう顔だったとは。まさに私好みのスティーブ・ブシェミ顔!これからもっと熱心に聞こうっと! 
 
晩ご飯は照り焼きハンバーグ、かき菜炒め、うずら豆かけご飯。皿洗いを極力おさえるためのワンプレート盛り付けは、まだまだ続く……。 お絵かき用の絵の具の水が綺麗な色だったので、思わず意味なくパチリ。こういう色は、紙の上じゃだせまへん。
 
2005.4.18 (Mon) in NY    ★★

創作のためのレゲエの曲を訳すのにひと苦労。ラバーズロックはまだいいが、お下劣ダンスホール系はちょいつらい。英語とパトワごったまぜな歌詞を前に、うーんうーんと唸る。 午後はJALの機内誌ゲラ見直し。二行、この二行を削るのが難しいんや、哀しい色やねん、とこれまた唸る。
 
晩ご飯はインスタントのトムヤムクンで強引にトムヤムヌードルを作り。スープを薄め、しかも穀物を入れるという、その昔つちかった貧乏暮しのワザがこんなとき役立つ。 副菜は筍、花ニラ、もやし、鴨のレバーの腸詰をざざっとオイスターソースで炒めたもの。鴨レバーは味が濃い!ゆえに調味料はほとんどいらない。困ったときの冷蔵庫常備品。
 
2005.4.19 (Tue) in NY    ★★

夕、枝豆とビール持参でご近所パーティーに顔をだす。まだ入居二ヶ月の私はご近所階級のぺーぺーだ。生まれたときからここ!という方々などは、若くてもご近所界における威厳を醸しておられた。にしてもポットラック・パーティーは自分の持っていった食べ物の売れ行きが気になる。 話をしながら、おっ、食べてる食べてる、あのジューイッシュのおっちゃん枝豆食べたことあんのかな、などと思わず横目で観察してしまい、落ち着かない。枝豆でこれなんだから、天ぷらや寿司でも持っていった日にゃ大変だろう。
 
2005.4.20 (Wed) in NY    ★★★

親方がジュリア・チャイルドのレシピ本で鶏肉を焼くというので、J坊ワイン持って来。ジュリアおばさんは去年なくなったが、世の健康志向に流されすぎず、脂っこいものだって何だってよく食べよく料理し、91歳まで生きた人。 豪快に人生を楽しみ、しかも長寿。そうでなきゃ!って感じの人生だ。私も結構な健康おたくだが、それは「何々は何に効く」的な楽しいゲーム感覚で。だから「何々は何に悪い」的引き算思考の人とは健康よた話で盛り上がれないのかも。
 
丸ごとの鶏を開き、マスタードをたっぷり塗ってパン粉をふって焼いた鶏のデビルズソース焼き。見かけは悪いが悪魔のように美味しい。下に敷いた薄切りポテトがまたよろし。 種無しレッドグレープ、フェタ・チーズ、エンダイブ、パセリ、胡桃、玉ねぎ、いんげんのサラダ。多品目を簡単にとろうとする魂胆がみえみえな私だ。
 
2005.4.21 (Thu) in NY    ★★★

JALゲラとお絵描き日。まずいなぁ。いくらスローモーな少年の話を書いたからとて、コンピュータグラフィックにWindows95の設定はやはり相当無理ありじゃ? うう、PCに強い天使が降りてきて、このPC環境設定を一新してくれぬものだろか。といいつつ、来年もこのままなんだろうな。夕、りまじ、ナッシー、マッキーと女四人のベトナム飯。腹いっぱい食べてチップこみで$7。い、いいんだろうか…。
 
2005.4.22 (Fri) in NY    ★★★

相変わらず太古のじいさんデスクトップと格闘中。せ、せめてzipディスクのデータをCDRに焼きなおそう。そうすればラップトップで開けられるのだ。近いうち。きっと。 いつかいつか〜♪ 夕、りかこさんの送別会でVertical主催の焼肉ゴハン会。Verticalは江國香織さん他日本の本をたくさん翻訳出版している出版社だ。手塚治虫の偉大さをアメリカ人に伝えてくれているところが素晴らしい! 社長の酒井さんは私のHPを見て、「おっ、オレと食べ終えたキムチ瓶の使い方が同じ!」と共感してくだすったらしい。それが送別会に誘われた理由?嬉しいけどなぜ…。 あまりに個性的なスタッフが多いので、面白おかしく過ごすうち午前2時。まだまだ歌い続ける人々(!)を残し、一人退散。
 
2005.4.23 (Sat) in NY    ★★

小雨模様。二日酔。夕、とうとうマンハッタンのHome Despotじゃあき足らず、ブルックリンの職人仕様Home Depotへ。電動ドリル、巨大な工具箱、山ほどのスイッチプレートなど購入。家中のコンセントまわりがこれでちょっぴりいい感じになるはず。コンセントまわりに求める可愛さ……まさに本人しか気にせぬ自己満足の極みなり。 本日の映画;ウォン・カーウァイ「恋する惑星(Chungking Express)」東洋版アメリみたいなフェイ・ウォンの演技。こういう子、あまのじゃくっていうんだっけ。忘れていた可愛い言葉だ。
 
晩ご飯は親方によるアーティチョークとハムのリゾット。リゾット作りに必要なもの、それは「筋肉と忍耐」と察した。どちらもない私にはけして美味いリゾットは作れまい。 昨日からブロッコリが食べたかったので玉ねぎと混ぜて、胡麻味の温サラダ。ピエトロのドレッシングとマヨ少々を混ぜてみた。
 
2005.4.24 (Sun) in NY    ★★★

どんよりしたお天気。相変わらずのガテンな休日。棚の下にキャスターをつけたり、家具を修理したり。ねじまわし片手に家中のコンセント&スイッチプレートを取り替えたら、何と20個。スイッチごときに痛い出費となってしもた。午後はスパイス屋に買出し@カルスチャン。暇そうなおじちゃんがオリーブ等、色々と味見させてくれて楽しんだ。 本日の映画;「A walk to remember」。 「The Notebook」といいニコラス・スパークスの話は涙腺開放のためにあるようなものじゃ。本人も涙もろいのかな。 ちなみに私は哀しい場面はめそめそ泣きながら書いたりするので、とても人様に仕事姿はみせられない。
 
スパイス屋で買ったあれこれ。ナン、クスクスは普通のとほうれん草もの、ベトナム産の黒胡椒、キヌア。この他におじちゃんの味見させ攻撃に負けてお惣菜も色々と。 肉体労働とスパイス探しで疲れ果て、晩ご飯はデリバリーのタイ飯@タイ・オン・クリントン。鴨のタマリンドソース、グリーンパパイヤのサラダ、もっちりなカレーパフ。鴨がクリスピー!
 
2005.4.25 (Mon) in NY    ★★

このところ思う第一印象の奥深さ。今までずっとはじめて会った印象で人を判断しがちで、その第六感めいたものを信じてきたが、そうでもないのだとこの年になって知ったかも。 よくも悪くも自分の直感を、とくに人間に関して過信しすぎるのもいかんな、と。人ってもっと不器用なものだ。初めての人間に自分なりのオーラを出せるのはよほどの人だけ。 本日の映画;「House of Flying Daggers」。ひそかに金城武マイ・ブーム中だが、チャン・ツィイーの舞いとワダエミの衣装だけでも観る価値ありじゃった。
 
晩ご飯は昨日買った葡萄の葉の米包み。ポークソテーのタマリンドソースがけ(ソースは昨日のダックの余り)と玉ねぎ焼き。ナン。微妙にありあわせな食事ともいう。 こちらは昨日味見して買ったインドのお惣菜ムジャダラ(変な名だ)。レンズ豆とバルガーウィートをオリーブ油とスパイスで炒めてあるだけだがこれが、うま〜。自分で作りたい!
 
2005.4.26 (Tue) in NY    ★★

なすちゃんが日本に帰ったので、アナログハウスの掃除に出向く。彼女からの置手紙をテーブルに発見。「おかげさまで夢のような時を過ごさせていただきました!」と。 よかったぁ、と嬉しくなる。でもこのおんぼろ家で夢のようなら、高級ホテルなんかに泊った日には幸せで失神してたかも…。彼女がNY初体験でよかったわい。 晩ご飯はちゃんぽん風ラーメンにかき菜、鴨の腸詰、ちくわ、ネギ炒めのせ。初めてちくわを食したTP、「これはうまい!」と感動しており。世の中にはちっちゃな幸せが充満しているとみた。
 
近所の安売り店で買う電子レンジ用ポップコーン。ただでさえ体によくなさそうなのに、更にエクストラ・バターを買うわたくし。どこが健康おたくやねん〜。 買ったばかりの工具箱。今まで工具類はダンボール箱に突っ込んでいたのでちょっぴり嬉しい。オレンジ色のニクいやつ。中身はトンカチとかペンチとか可愛くないんだけど。
 
2005.4.27 (Wed) in NY    ★★

前号のタカシマヤ会報用に描いたフルーツバスケットの絵に関し、編集部から「あれは何の果物ですか?」と質問がきた。読者の方から問い合わせがきたそうな。 食べたくなるほど美味しそうな絵だったかしらん♪とか、いや、全国果物協会から適当な絵を描くなとクレームがきたか?など、様々な思いや不安を交錯させつつ、果物図鑑を見ながら「左上はラズベリーでその下がグースベリー、下中がプラム……」 と丁寧な返事を送った。 今日の教訓;「自分の絵には責任をもとう」。本日の映画;「ドッジボール」ペン・スティラーのお馬鹿なマッチョぶりに笑うと共に、小学校時代のドッジボールの恐怖がよみがえってきた。 あの痛くて恐いドッジボールをやらずにすむだけ、今は幸せだと思うなり。
 
晩ご飯は海老といんげんのにんにく炒め、ビーンズ&ライス。ご飯は玄米、白米、黒米、キヌアのミックスで定着してきたかな。 新居を火事にしてはいけないと、遂に買ったキッチンタイマー。アンティークものは、スプリングが重くて誤差が出ない気がする。ちなみにミロは日本の麦芽飲料とは違うらしい…。
 
2005.4.28 (Thu) in NY    ★★★

後藤みどりさんとの打合わせでNYに滞在しているというポプラ社N村さんとギリシャ風の蛸やイカを食べつつ、お喋り@Nico's。 去年から延々「さくらんぼの話を書きます」「ええ、次はさくらんぼで」「今さくらんぼが断然おしゃれ!」などと豪語して相手を期待させ、未だ手をつけておらぬ自分が、狼少年になったようで肩身狭し。さりげなく賄賂(さくらんぼのバッヂ!)まで戴いてしまったのに。 N村、辛抱強く待っていてくださいね。いつか絶対さくらんぼを……。ウォウォーン!(空吼え)
 
2005.4.29 (Fri) in NY    ★★★

T坊J坊と共に、Homesteadの巨大ステーキで腹を満たした後チェルシーのギャラリーへ@Transplantギャラリー。夫婦揃って才能溢れる高木正勝/紗恵子さんのショウ・オープニングでギャラリーは大賑わい。坂本龍一さんも来ておられた。恐いものなしのJ坊&T坊「誰、あの白い髪の男?なんで周りに人が集まってんの?」 ……あんたたちの国のアカデミー賞を獲ったお方だよ。盛況すぎてUAのBGMがよく聞こえんかったのが残念。
 
2005.4.30 (Sat) in NY    ★★

ポプラ社N村さんから早速「サクランボのお話、イメージが深く心に残りました」と駄目押しメールが届く。後にはひけぬさくらんぼ妄想だ。妄想がぴかぴか新鮮なうちにかからねば。 そういえば「黄色いさくらんぼ」という歌があったな(古っ)。お色気4人組のうっふん話はどうかな?だめか。(ちなみにポプラ社は児童文学で知られる由緒正しい出版社である) 本日の映画;「i, robot」ロボット物の常として、映画終盤には役者よりロボットにぎゅっと愛着がわいてくる。人間に出せない(ない)哀愁をロボットってやつぁもっている。
 
晩ご飯昨日のステーキの余りを持ち帰った肉で作った牛肉と絹さや、ブロッコリ炒め。…つまり、血のしたたる肉持参で、おっしゃれなギャラリーオープニングにいったってことですな。 フェタチーズ、パセリ、ラディッシュ、キュウリ、胡桃のサラダ。アメリカの胡瓜は皮が固くて大味で苦手なので、イングリッシュキューカンバーとして売られてるやつ。胡瓜はやっぱ英国ざんすな。
 

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