OHIRUNE Diary February 2005(2)


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2005.2.15 (Tue) in NY    ★★★

火曜には酒を飲もうよの会のため、いつものように遅刻するJ坊T坊をバーの前で待っていたときのこと。男が店内から出てきたと思ったら、それを追いかけてきた女が「ちょっとアンタ!私のことハタいたでしょ、何あの態度!謝んなさいよ」。 男が軽くかわして歩き去ろうとすると、怒り狂った彼女は思い切り男を殴った。ち、血が男の口元から。逆上した男は女の喉元をつかんで店の壁にがんっと押さえつけ(メニューのガラスが割れた!看板倒れた!)「甘くみんなよ」。 そして歩きさった。お、恐ろしい(面白い)ものを見た。と、やってきたJ坊T坊に報告。でも一番恐ろしいのはこれが痴話喧嘩などじゃなく、見知らぬ者同士らしかったってことじゃ。そんな場末風カントリーなバーで食したチリがけマカロニ&チーズはそれらしき下品な味で美味でした。
 
バレンタインに貰ったお花。なんと麗しいのでしょう。→右に続く。 でもこんなダンボール山積みの部屋のどこに置いていいのやら…。ちなみにダンボールは友達が勤めている紀伊国屋書店NY店で戴いたものが、頑丈で大活躍!
 
2005.2.16 (Wed) in NY   ★★

サイバーハウスで浴室のペンキ塗り。「アテネの緑」色と「椰子のそよ風」色を混ぜてみたれば、なかなかよろしいセージ色に。どうでもいいが、セージというのは日本名で薬用サルビアというのだそうだ。 しかしT坊J坊の間では、J坊がある晩引っかけた恐ろしく貫禄のある女の子の名でもあったので、「ワンナイト・スタンド戒め」の隠語にもあたる(笑)。晩ご飯は、いい加減ジャンクな外食に飽きて焼きそばを作り。 って、これも和風ジャンクじゃん。
 
2005.2.17 (Thu) in NY    ★★

新居のペンキばかり塗っていたが、はたと気づいて荷造りに本腰入れる。おまけに確定申告の書類とも格闘。電卓もろくに使えぬ私にはきつい作業じゃ。頭脳&肉体労働続きで、へろへろよたよた。何食べたかも覚えとらん。
 
2005.2.18 (Fri) in NY    ★★

荷造りの合い間に、ネットでついエントリーペンチを注文してしまう。土足禁にしたいため、入り口で靴やスリッパが下に置けて座れるようなベンチを探していたのだ。 靴はたくさんあるのに結局履いてるのは、冬はロックポートのぺたんこ靴、夏はアーチフィッターの健康サンダルのみ。でも捨てられない。靴箱を見たTPにイメルダ!と呼ばれ。 イメルダにしては靴の種類が貧乏臭いのが哀しい。
 
2005.2.19 (Sat) in NY    ★★

近所に割れ物を包むぷちぷちシートを買いに行く。ヤード売りだがこれが結構高い。セコく、ぷちぶちと新聞紙の両使いにすることにした。晩ご飯は、ライスヌードルのうどん風にもやしと卵を入れたもの。 すでに何もかもがごたごた状態。頭の中が一番ごたごた。声を大にして言いたい。私は引越しが嫌いだぁ。
 
2005.2.20 (Sun) in NY   

夜半から雪。そしてレゲエ・バー4話のゲラをファックスしていた午後11時。22枚のうち10枚送ったところで、家中の明かりが消えて真っ暗に。もちろん電話も途切れた。 こんなタイミングで、て、停電て…。隣のビルにはぐぃぃんとハシゴ車が屋上まで伸びており。何事かが、外の世界で、起こっているらしい。晩ご飯は昨日の残りのスープを啜る。
 
2005.2.21 (Mon) in NY    ★★

停電続行中。昨日の夜からずっと、道路を電力会社の人が掘り返している。「いつ頃電気は戻るんでしょうね?」と訊くも「うーん、頑張ってるんだけどごめんねー」の返事。 いやいやこの寒い中、ずっと穴掘っているアナタのせいじゃありませんよ、お疲れ様です、と諦め顔で微笑み、とぼとぼ去る。しかし明日は引越し。蝋燭灯してお風呂に入り、荷造り。 小説にドラマは欲しいが、実生活にはいらない! そんなことを激しく思った一日であった。晩ご飯はインスタントのタイ麺にもやしと卵を入れたもの。
 
2005.2.22 (Tue) in NY    ★★

昨日の夜、やっと電気も復旧し、無事に朝から引越し。てきぱきと重いものを運んでいく作業員の人たちの手際の良さに見惚れる。自分の肉体が持つ力で働く人々って労働の基本!という潔さがある。それはダンサーもがてん系も一緒。 思わず、チャイナタウンの菓子パンと飲み物を山ほど差し入れ喜ばれた。にしても新居に積み重なったこのダンボールの山。どうすりゃいいのさこのワタシ、と昭和口調で嘆く。 真夜中近くになって、大事なラップトップ一式が見当たらないことに気づく。すべての仕事はあの中だ。もちろんバックアップなど取らない我が性格が憎い。真っ青になりつつタクシーを飛ばし、旧宅へ。 すると、棚の上にぽつねんと乗っていた。ほぅぅと胸をなでおろす。だから本当に、本当に、日常にドラマはいらないんだってば!
 
2005.2.23 (Wed) in NY    ★★

久々だな、電話もメールもない生活。ここは旅先だと思おう。でも旅先ではこんなに果てしのない荷解きは、けして必要ない。晩ご飯はいつもの中華食堂で、青菜のオイスターソースがけとワンタンスープ。
 
2005.2.24 (Thu) in NY    ★★

怒涛の荷解きはまだまだ続くよ。ネットはまだだが、電話は繋がる。いつもは電話をかけるのは苦手なのに、嬉しくて実家などにかけてみた。晩ご飯は、調理器具をどうにか掘り起こして自炊初日。 なまずのコーンミールと胡麻焼きに、メスカルンとくるみのサラダ。チーズがけガーリック・ブレッド。
 
2005.2.25 (Fri) in NY    ★★

追加のダンボールがまたまたどどーんとやってきた。よし、この箱達と共に夏ぐらいまでは一緒に生きるわ、ワタシ。と軽い諦めの決意を胸にみなぎらせる。 晩ご飯は、ポークチョップの味噌みりん焼き。五穀米とくるみとほうれん草のサラダ。テーブルもまだ組み立てていないので、汚れたい床にぺたりと座って食す。
 
2005.2.26 (Sat) in NY    ★★

洒落たトイレブラシを探しに、17丁目あたり@Bed,Bath&BeyondとContainer Store。洒落ていて且使いやすいトイレブラシというものはアメリカには存在しない、と悟った。 晩ご飯は、ラムチョップとスクワッシュのバター焼き。ガカモーレにチップス。
 
2005.2.27 (Sun) in NY    ★★

日系新聞で知った張さんという男性に、布団の運搬をアナログハウスまで頼む。人の話をあまり聞いてない人の典型だったが、とてもいい人で最後には「これだけ? 私ディスカウントしますよ!」と言って値段をオマケしてくれた。 日本語で話しても英語で話しても話はこんがらがる一方の張さん。笑顔が素敵な張さん。ぜひまた何かあったらお願いします。晩ご飯は、トルティーヤチップスにチェダーチーズやネギやほぐした蒸しチキンをのせて焼いただけのナチョス。
 
2005.2.28 (Mon) in NY    ★★

近所のスパニッシュ市場探訪。このEssexマーケットは、19世紀に道端でカートで食べ物を売っていた人々が、車が往来するようになると共に「これじゃ危ないやんけ」ということで屋内市場として設立したらしい。 これからは、しょっちゅう来れるのが嬉しいな。昼は近所のユダヤのデリでファラフェル。客層もほぼ100%ジューイッシュ。ユダヤの敬虔な宗派の女性たちは、どう見ても40年は遡ったレトロな格好をしており(男性は黒づくめに黒帽子)。 カーディガンの着こなしなどが妙に古くさく可愛い。イーストヴィレッジの古着好き若者とは年期が違う!って感じの微妙に時代からズレたいでたちのだ。晩ご飯は筍と赤ピーマン、豚肉の炒め。玄米の親子丼。
 

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